カテゴリー「泣ける唄が聴きたい(Music etc.)」の48件の記事

2008年5月25日 (日)

ウルフルズ 『ベストだぜ!!』 & 『BANZAI』

実は好きなんです^^? なにげに3枚もCDをもっているし・・・。

08052500 ウルフルズ

 『ベストだぜ!!』 

東芝EMI TOCT-23593

2001年4月発売

お薦め度: ★★★☆☆

泣ける度: ★★★☆☆

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

一口コメント: どうしても万人に薦められるというアーティストではないのですが、こんなんありますということで^^?

ちょっと変則的ですが、先にもう一枚のアルバムを紹介します。

08052501 ウルフルズ  『BANZAI』

東芝EMI TOCT-9330

1996年1月発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★★☆

一口コメント:

なんていうんですか。ウルフルズが「ガッツだぜ!!」と「バンザイ~好きでよかった~」を引っ下げてデビューしたとき、もう日本中がぶっ飛びました。

この『BANZAI』がデヴュー・アルバムだったと思いますが、トータス松本、ウルフル・ケイスケ、ジョン・B・クーパー、サンコン・Jrの4名からなるロックバンドというかコミックバンドというか、もう「ウルフルズ」としか言い様のない、スゴイグループです。

08052502 『BANZAI』の収録曲:

1.ガッツだぜ!!、2.トコトンで行こう!(リミックス・ヴァージョン)、3.バンザイ~好きでよかった~、4.暴動チャイル、5.さんさんさん’95、6.てんてこまいmy mind、7.大阪ストラット(フルサイズ・アルバム・ヴァージョン)、8.ダメなものはダメ、9.おし愛へし愛とづき愛、10.泣きたくないのに

もうボーカル兼ギターのトータス松本さんの世界だと思うのですが、今までも確かに「おちゃらけソング」とか「コミックバンド」と揶揄されるJ-POPsグループがあったことは事実ですが、このウルフルズの歌曲は今までのそれらとは明らかに一線を画するものであると思います。

こんなんあったのか、これもありだったのか、なにか日本のJ-POPsの地平線を一気に押し広げた感じ^^?(ちょっと(かなり)誉めすぎか?)

でも、このアルバムの、ガッツやバンザイはおいておいても、4.「暴動チャイル」、5.「さんさんさん(SUN SUN SUN) ’95」、5.「てんてこまい my mind」、8.「ダメなものはダメ」、9.「おし愛へし愛どつき愛」など、単なる言葉遊びみたいですが、ちゃんと日本語の歌として成立してしまっているところがある意味すごい。(内容も実は深かったりする)

7.「大阪ストラット」も大滝詠一の「福生ストラット」を伊藤銀二とフューチャーしているといっても、独特な世界を描ききっているし。(実は元曲知りません^^?)

一応、大学時代に大阪に住んでいたのでなぜか親近感が・・・どういう意味なんだか。

「ナニはなくともナニワはサイコー / 他(ほか)に比べりゃ外国同然」

↑ 大いに同意します。自信をもって。

最後の10.「泣きたくないのに」は、掛け値なしに泣けます。ちょっと引用すると:

作詞・作曲 トータス松本

「 泣きたくないのに泣けそう / 泣きたくないのに涙が僕にせめてくる

会えなくなるけど歩こう / 会えなくなるけど夜空が僕を包み込む

さよなら さよなら / 思い出は死なない

さよなら さよなら / 心の奥に 」

なんで、ウルフルズがこんな唄をという意外さが新鮮でした。

ということで、最初の『ベストだぜ!!』に戻ります。

『ベストだぜ!!』 収録曲:

1.ガッツだぜ!!、2.バンザイ~好きでよかった~、3.かわいいひと、4.明日があるさ(ジョージアで行きましょう編)、5.それが答えだ!、6.あそぼう、7.ウルフルズA・A・Pのテーマ、8.大阪ストラット、9.まかせなさい、10.トコトンで行こう!、11.ワンダフル・ワールド、12.ヤングソウルダイナマイト、13.すっとばす、14.SUN SUN SUN ’95、15.やぶれかぶれ、16.借金大王、17.ラブラブ一直線(未発表新曲)、18.僕の人生の今は何章目ぐらいだろう、19.いい女

ご案内のとおり、3.「かわいいひと」、4.「明日があるさ(ジョージアで行きましょう編)」、5.「それが答えだ!」とか、いかにも「ウルフルズ」という名曲が入っていますので、初心者向けには『ベストだぜ!!』をあげさせていただきました。

でもできましたら、もし関心があれば『BANZAI』も手にとって聴かれることをお薦めします。ブレイク直後の盛り上がりというか、熱い(コテコテの暑苦しい)想いが伝わってくると思います。

ではでは^^?

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2008年5月24日 (土)

佐野元春 『SOMEDAY(サムデイ)』

マイケル・バブリイに引き続き、日本が誇るダンディなシティ・ボーイであり、ニューミュージックの旗手、和製のシンガー・ソングライターのはしりである彼を紹介しましょう^^?

08052300 佐野元春 

『SOMEDAY(サムデイ)』

Epic/Sony Music ESCB1322

1982年発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度:

★★★★☆

一口コメント:

1970年末期に「ガラスのジェネレーション」で「くだらない大人にはなりなくたい」とシャウトした佐野元春の大ブレーク曲「SOMEDAY」をフューチャーした初期の傑作アルバムの一つ。

今となっては大御所の若さあふれるコンセプトアルバム。でも、1982年って自分にとってはリアルタイムなのですが、もう26年も前だと思うとすごいショック。

でも鮮度あふれる元春サウンドは、今でもそのみずみずしさを失っていません^^?

08052302_2

収録曲:

A面:

1.Sugertime2Happy Man3DOWN TOWN BOY4.二人のバースデイ(Birthday Song)、5.麗しのドンナ・アンナ(Believe in You)、6SOMEDAY

B面:

7I'm in blue8.真夜中に清めて(MIDNIGHT TRIPPER)9Vanity Factory10Rock & Roll Night11.サンチャイルドは僕の友達(Sunchild

CDでは当然、A面とB面の区別はないのですが、私はレコード時代のアルバムはわかる範囲でA面とB面を分けて書くようにしています。

今では、カラオケでも「SOMEDAY」くらいしかかからないので、アルバムを聴くという行為は若い人においてはかなり減ってきていると思うのですが、このような上質なポップスの名盤は、ぜひアルバムで味わってほしいです^^?

佐野元春って、実は結構、苦労人でインテリ(立教大学社会学部)でもありますが、すぐに彼がシンガーとしてデビューできたわけではありません。実は、このアルバムのライナーノーツの<オリジナル佐野元春バイオグラフィー>に詳しいですが、1977年に一旦、佐藤奈々子とコンビを組んで、デビューするも商業的には成功せず1978年に活動を停止、広告代理店に入社して、コピーライターやラジオ番組のディレクターもしながら音楽活動を続けました。

「元春レイディオショー」などのディスクジョッキー活動も、思えば同時代の想い出です。

このアルバムの説明に戻りますと、3.「DOWN TOWN BOY」から、4.「二人のバースデイ」、5.「麗しのドンナ・アンナ」にいたる、つまりA面のトリである名曲 6.「SOMEDAY」にいたる盛り上げ方が非常に素晴らしい。

もうこれしか考えられないというような配曲と、そのドラマのような情景の歌い上げが素晴らしいですね。

さて、一転、B面では、‘ジュリー’こと沢田研二がヒットさせた7.「I'm in blue」。セルフカバーですが、この曲や8.「真夜中に清めて」などは、当時の和製ポップの概念を変えたというか、ニューミュージックの初期にしてある意味完成された‘言葉とメロディー’を日本の若者に提示しました。

今でこそ、当たり前の曲調ですが、当時としてはチョーすごくカッコいい曲でしたね。

そして、B面の圧巻は、10.「Rock & Roll」と11.「サンチャイルドは僕の友達(Sunchild)」でしょう。8分41秒にもなる大曲「Rock & Roll」は、当時のアメリカのウエストコーストサウンドで、「音の魔術師」とか「ウォール(壁)・オブ・ミュージック」といわれたロック・オペラを仕掛けた音楽プロジューサーのフィル・スペクター氏を意識してつくったといわれています。

そして、最後の曲は、ザ・ビートルズの『アビー・ロード』のB面のメドレーの最後におかれた「Her Majesty」に対置されるのでしょうね。(ちょっとほめすぎか^^?)

でも、A面、B面、それぞれ聴きどころと盛り上げのある佐野元春の初期の傑作アルバム、タイトル曲だけを聴くのはもったいなさ過ぎます。

ぜひアルバムを楽しんでください。

ではでは^^?

P.S.

蛇足ですが、「Rock & Roll」を初めて聴いたとき、正直ぶっ飛びました。日本語の世界でここまでやってしまうかと。

たぶん匹敵するのは、ジ・アルフィーの『ルネサンス』というアルバムのB面の「鋼鉄の巨人」につながるメドレー。今、手元にCDがないので、詳しく紹介できないのが残念です。

ジ・アルフィーもJ-POPsのビッグネームで大御所ですよね。ちかぢか改めて紹介したいと思います。

ではでは^^?

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2008年5月20日 (火)

マイケル・バブリー(michel buble) 『イッツ・タイム(it's time)』

イケメンで甘いフェイス、でもアダルトで実力派シンガーの唄を聴きたいと思ったら・・・。

08052000

マイケル・バブリー(michel buble)

 『イッツ・タイム(it's time)』

143 records/reprise 48946-2

(日本でのレーベルの扱いはちょっとわかりません。ごめんなさい^^?)

2005年発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

一口コメント:

ちょっとだけ古い録音(2005年)ですが、実は最近コンピレーション(オムニバス)アルバムで「ホーム(home)」という曲を聴いて、なんかしばやんのツボにはまりました^^?

実は若手の(ジャズ?)ボーカリストとして結構有名で、ここフィリピンでも2年ぐらい前にツアーに来ていて、いろいろ話題になっていたのですが、アルバムを買おうと思ったのは、この「ホーム」を聴いてからです。

「ホーム(home)

Another summer day / Has come and gone away / In Paris and Rome / But I wanna go home

Maybe surrounded by / A million people I / Still feel all alone / I just wanna go home / Oh, I miss you. you know」

でも、望郷というか家族というか彼女を想っての歌って本当に泣ける唄が多いですよね。

すぐにサイモンとガーファンクルの「早く家に帰りたい(Homeward Bound)」(1965年)を思い出してしまいました^^?

このS&Gの曲も、ポール・サイモンが「イギリス時代、旅先からロンドンで待つ恋人キャシーのもと早く帰りたいという気持ちを素直に歌い、ロードに明け暮れるミュージシャンの恋愛を歌う代表となった」(『Simon and Garfunkel Collected Works』の日本語歌詞カードより引用)そうで、このマイケルの曲も以下、続きます。

And I've been keeping all the letters that I wrote to you / Each one a line or two / " I'm fine baby, how are you? "/ Well I would send them but I know that it's just not enough / My wards were cold and flat / And you deserve more than that

なんかこの彼の気持ち(結局、手紙は悩んだ挙句、彼女に出していない!)正直、泣けますねえ。

Another aeroplane / Another sunny place / I'm lucky I know / But I wanna go home / Mmmm, I've got to go home

Let me go home / I'm just too far from where you are / I wanna come home 」

結局、全曲引用してしまった^^? 著作権上はまずいのでしょうねえ。まあ、指摘されたらカットします。

以前も「案山子ソング」という記事を書きましたが、しばやんはどうもこのような歌に弱いみたいです。

「『案山子』ソング あれこれ」  2007年3月 9日 (金)

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2007/03/post_4302.html

08052001

収録曲: 1.feeling good、2.a foggy day (in Londan town)、3.you don't know me、4.quando, quando, quando  Duet with Nelly Furtado、5.home、6.can't buy me love、7.the more I see you、8.save the last dance for me、9.try a little tenderness、10.how sweet it is、11.song for you Futuring Chris Botti、12.I've got you under my skin、13.you and I

6は、ビートルズの曲、8は「王様と私」の中の曲、11もカーペンターズの名曲ですね。まあスタンダードからいろいろバラエティにとんだアダルト(大人)の歌を豪華なビッグバンドをバックにじっくり聴かせてくれます。

あと、おまけですが、このツアーのDVD+CDも出ていますので、ご参考まで。

08051901 マイケル・バブリー(michel buble)

 『コート・イン・ザ・アクト(caught in the act』

143 records/reprise 49444-2

2005年発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度:

★★★★☆

一口コメント: ライブのCD+DVDの豪華?セットですが、CDを聴くと言うよりDVDとして映像を楽しむことをお薦めします。

08051902 どう考えても、イケメンとは縁がないであろうしばやんですが、やっぱりカッコいい人をみると、せめて身だしなみだけでもまねしてみたいと思います。

やっぱり男にもセクシーさは、きっと必要なのでしょうね。

人は第一印象で(ほぼ)全てが決まるいう話もあるようなので、セクシーは無理でも、せめてダンディーなアダルトなNEWしばやんを演出すべく少しは努力しないといけないですね。きっと^^?

ではでは^^?

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2008年5月10日 (土)

ケニーG(KENNY G) 『ブレスレス(BREATHLESS)』

格好いいサックスの泣ける‘唄’が聴きたい人に^^?

08050900 ケニーG(KENNY G)

 『ブレスレス(BREATHLESS)』

ARISTA/BMG 07822-18646-2

1992年発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度:

★★★☆☆

一口コメント:

しばやんがジャズを語るときっとえーという声が聞こえそうですが、正直いいまして、まだジャズは初心者です^^?でも、そもそも「ケニーG」って、ジャズなのって気がしませんか? ニューウェーブというかAOM(Adult Oriented Music)とかフュージョンっていえるのかも知れない。ちょっと、わたしもよくわかりません。

ところで、ケニーGの名前を聞いたのは確か2000数年のことで、間違いなく2004年4月にフィリピンに赴任する前の日本で、歌って踊れるコンサルタントの仲間(他社の大先輩)がアルトサックス吹くねんという話で、ケニーGの話題となったのですが、結局、ケニーGの曲を聴いたのは、2006年3月のことでした。

マニラのモールにあったスピーカーで有名なボーズ(BOSE)のショールームで、ノイズキャンセルヘッドホンの試聴盤として置いてあったのが、このアルバムでした。一曲目のイントロがかっこいいじゃん、ということでCDの名前を聞いたら、ケニーGだったという次第。

いくらいいよいいよと聞いていても、自分がまったく聞いたことのないアーティストのアルバムをいきなり買うというのはかなり勇気がいることですよね。彼がよいという話は前から聞いていましたので、このアルバムのCDを数曲試聴させてもらって、まよわずこのアルバムを購入しました^^?

08050901_2 収録曲:

1. The Joy of Life, 2. Forever in Love, 3. In The Rain, 4. Sentimental, 5. By The Time This Night Is Over (with Peabo Bryson), 6. End of The Night, 7. Alone, 8. Morning, 9. Even If My Heart Would Break (with Aaron Neville), 10. G-Bop, 11. Sister Rose, 12. A Year Ago, 13. Homeland, 14. Jasmine Flower (not on the U.S. Album), 15. The Wedding Song

でも、まあ最初の曲(The Joy Of Life)のつかみの箇所からかっこいいですよね。このアルバムは比較的、ケニーG作曲の曲が多く、ソプラノ、アルト、テナーサックスと吹き分けていますが、どの曲も、一言でいえば唄心があります。

ジャズ界には、ウィントン・マルサリス(トランペット)やキースジャレント(ピアノ)など、ジャズに留まらずクラシック界やポップス界にまたがって活躍する人も多いのですが、ケニーGも、スタンダードナンバーからポップスまで幅広い音楽レパートリーのアルバムを発表しているようです。

そういえば、チェリストの若き?巨匠のヨーヨーマも、クラシックの枠を超えて活躍していますし、日本の若いクラシックや邦楽界のミュージシャンも、そのもともとの出自の分野に関わらず活動の幅を広げていますので、今は、あまりジャンルをうるさくいう時代ではないのかもしれませんね。

たとえば、雅楽師の東儀秀樹さんとか津軽三味線の吉田兄弟とか。・・・でも彼らは自分の楽器を持って違うジャンルに挑戦しているので、同じ楽器でジャンルを越えているわけではないか。

まあ、ヴァイオリニストの葉加瀬太郎さんは、前者と同じカテゴリーでがんばっている方ということでいいですかね。ところで、最初、‘はかせ’と読むとは夢にも思いませんでした。でももともと、クライズラー・アンド・カンパニー(KRYZLER & KLMPANY)をやっていた人ですよね。クライズラーは知っていましたが^^?

ともあれ、そのジャンルや楽器としての伝統を大切にしつつも、自分の詩や唄を作り出そうとする、自分の‘言葉’をもとうとする人たちを私は尊敬します。

このトピックでは、歌心のあるアーティストをジャンルにこだわらず、広く紹介していきたいと思います。

ではでは^^?

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2008年5月 4日 (日)

TMネットワーク(TM Network)  『セルフ・コントロール(Self Control)』

今でも評価の高い1980年代最強のJ-POPsのユニットのひとつ「TM ネットワーク」の一押しアルバムを紹介します^^?

08050400 TMネットワーク(TM Network) 

『セルフ・コントロール(Self Control)』

EPIC SONY 1987年2月発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: 

★★★★☆

一口コメント:

1980年代後半のJ-POPシーンを席巻したのが、小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登のスーパー・ユニットTM Network。1983年に活動を開始。残念ながら1989年には一旦解散し、1990年にTMNとしてリニューアルしましたが1994年に解散しています。その後、小室哲也はソロ、コンポーザーとしてプロデューサーとして‘小室サウンド’ブランドとして1990年代の日本の音楽シーン(J-POPに限らず)を強力にリードしたことは、みなさん、周知のとおりです。メンバーも、それぞれソロとして活躍していますよね。その後、1997年よりTM Networkとして再結成しています。(Wikipediaによる。)

http://ja.wikipedia.org/wiki/TM_NETWORK

TM Networkは、1980年代の後半にその斬新な音楽性とビジュアルと、今でいうメディアミックス戦略で売り出したユニットで、とにかくそれまでのフォークやジャパニーズ・ロックやニューミュージックの概念を打ち破り、J-POPの可能性を大きく広げました。

TM Networkのアルバムはどれも評価が高いのですが、あえて一枚ということでは、彼らの4枚目のアルバムである、この『セルフ・コントロール』、特に、そのB面にとどめを刺します^^?

08050402 08050401

A面: 1.Bang The Gong(Fanks Bong The Gong のテーマ)、2.Maria Club(百億の夜とクレオパトラの孤独)、3.Don't Let Me Cry(一千一秒物語)、4.Self Control(方舟に曳かれて)、5.All-Right All-Right(No Tears No Blood)

B面: 6.Fighting(君のファイティング)、7.Time Passed Me By(夜の芝生)、8.Spanish Blue(遥か君を離れて)、9.Fool On The Planet(青く揺れる惑星に立って)、10.Here, There & Everywhere(冬の神話)

たしかしばやんが、高校2年生の冬(3学期)のことだったと思いますが、放送部の後輩が昼の放送にテープを持ってきて校内放送で流したのを聞いて、彼にダビングしてもらった記録があります。

「セルフ・コントロール」はたしかシングルカットもされていて、まあヒット曲だったわけですが、私が感心したのは、B面の「ファイティング」から始まる一連のメドレー?でした。この一年後に、TM Networkは『キャロル』というメディアミックス(小説やアニメとも連携)のアルバムを発表するわけですが、この『セルフ・コントロール』自体も、コンセプト・アルバムで、その楽曲世界は通をもうならせるものがあったと思います^^?

特に、7曲目の「Time Passed Me By」とか9曲目「Fool On The Planet」とか10曲目「Here, There & Everywhere」なんて、もう涙ものです。ただし作詞家の小室みつ子氏の詩的世界の影響がかなり大きいともいえましょう。

「Fool On The Planet(青く揺れる惑星に立って)」 

作詞 小室みち子/作曲 木根尚登/編曲 小室哲哉

星の降る小高い丘まで /今すぐに君を連れて行く 

窓越しじゃ物足りないから / できるだけ夜空の近くへ

つかみたい夢がある / じっとしてられない / 訳もなくただ 追いかけたいのさ

You might think just a dream / 地球という名の青く揺れる惑星に立って

Make a wish, make it true / 光を捜そう

Like a fool,they said / あきらめたくない forever

ただのdreamer 人は言うけれど / この地上にあふれる全ては

僕に似た昔の誰かが / 夢見てはかなえてきたもの

中略

You might think just a dream / 時が巡ってもきっと人は惑星に立って

Make a wish, make it true / 想いを描くよ

Like a fool,they said / 捜し続けてく forever

後略」

なんかとても不思議な歌詞の世界で、なんていうのだろう、宇宙と地球とそこに住む人間をテーマにしたアルバムというか、とてつもなく、広く深い日本語の‘唄’の世界を感じたものでした。音楽には、こんな可能性があるのだと、まったく脱帽。

上記の曲に、高校生の多感な時期に出会えたことを非常に幸せに思います。

しばやんの‘人生の応援歌’のひとつです^^?

あと、やっぱり最後の曲も泣ける唄としてはずせない。

「Here, There & Everywhere (冬の神話)」

作詞・作曲・編曲 小室哲哉

遠い空を見つめていた / 君と出会った日をたどって

時がたつのも忘れ / いつのまにか星が降りしきる

オリオンは最初で最後の / 運命の日をむかえる

草原で女神と出会い / アルテミス 彼女の名前を知った

ああ君と話していた夜がなつかしい / 僕がほんの少しだけ夜空に近かった

教えてくれた物語 / とても不幸な結末だった

覚えた冬の星座は / 春になったらすべて変わるだろう

I'm crying and I know I've got found love / I'm crying and I know I've got found love

とても不思議だった君と見た冬の空は / 僕達をパノラマに包んでいた

 中略

どこにいても気持ちはそばにいるよ / アルテミスが放つ矢の行方を君は

今どこで見るのか / Here, there, everywhere 」

泣ける唄(失恋系?)の中でも屈指の名曲だと思います。

ではでは^^?

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2008年4月28日 (月)

Music from Motion Pictures 『アクロス・ザ・ユニバース(ACROSS THE UNIVERSE)』 あるいはザ・ビートルズの時代について

ようやくというか映画(もとはミュージカル)のサウンドトラックが手に入りましたので、以下、紹介します^^?

08042802 サウンドトラック 『アクロス・ザ・ユニバース(ACROSS THE UNIVERSE)』

2007年

お薦め度: ★★★☆☆

泣ける度: ★★★☆☆

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

一口コメント:

この映画のタイトルは、もうわかる人はわかるというかザ・ビートルズの最後のアルバム『レット・イット・ビー』のA面3曲目。もう名曲中の名曲で、この映画自体、ザ・ビートルズの楽曲をモティーフに構成されています。

収録曲:

1.All My Loving、2.I Want to Hold Your Hand(抱きしめたい)、3.It Won't Be Long、4.I've Just Seen A Face、5.Let It Be、6.Come Together、7.I am the Walrus、8.Something、9.Oh! Darling、10.Strawberry Fields Forever、11.Across the Universe、12.Helter Skelter、13.Happiness is a Harm Gun、14.Black Bird、15.Hey Jude、16.Lucy in the Sky with Diamonds

ほぼ、映画で使われたのと同じ曲順なのがうれしい^^?

さて、この映画に関して、2008年3月10日の「歩く仲間通信」(メンバーにのみ発信・ブログ未収録)で以下の記事を書いています。よろしくご高覧ください^^?

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☆☆☆ 映画 「アクロス・ザ・ユニバース(Across the Universe)」を観て

世界が大きく揺れていた時代 ‘ビートルズの時代’を考える ☆☆☆

ところで、昨日(3月9日)、マニラで、「アクロス・ザ・ユニバース」というビートルズの楽曲をモティーフにした映画をみてきました。もともとはミュージカルみたいですね。

たぶん、日本よりマニラのほうが公開が早いので、ネタばれになるといけないので多くは語れませんが、非常に考えさせられる映画でありました。

1960年代のアメリカとイギリス(ご丁寧にもリバプール出身の男の子)の大学生の3名の男女が主人公なのですが、ベトナム戦争とかコロンビア大学の学生紛争など、まさに時代に翻弄された若者たちの群像劇を描いた作品で、全編にビートルズの曲がモティーフのように通奏低音のように流れます。

かなり大胆なビートルズの歌曲の独自?な解釈やコンピュータグラフィックスの特殊映像も混じりますが、まあ今の時代なのでそれもありかなと^^?

でもこの戯曲化には賛否がわかれるでしょうね。基本的にはパロディなのですが、ふざけているようで実は本気!といったような非常に凝ったつくりで、思わずうーんと考え込んでしまうシーンがいくつかありました。

特に自分にとって衝撃だったのは、ビートルズの過激さというかラジカルさについて、まったく知らなかったことに気づかされたことです。単なるアイドルロックグループを脱皮して、カリスマとして神格化し、かつ社会現象となってしまった彼らは1970年時点で、‘ビートルズでありつづけること’をやめざるを得なくなったことに、ようやく気がつきました。

『サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』から『マジカル・ミステリーツアー』、『ホワイトアルバム』のわかりにくさの一端が少しだけども理解できた気がしました。やはりビートルズも時代の子だったんだと・・・。

また、「愛こそは全て(All You Need is Love)」と「ゲットバックセッション」の苦悩というか苦痛の一部も。

あとテイストとしては、1994年にアカデミー賞を総なめにした(6部門受賞)トム・ハンクス主演の『フォレスト・ガンプ(Forrest Gump)』に似ているかもしれない^^?ただ、『フォレスト・ガンプ』には、やはりアメリカ映画的な楽観的な明るさがありますが、(背景もアメリカンポップスだった気がする)、この『アクロス・ザ・ユニバース』は‘イギリス’のビートルズみたく、もう少し重くて暗いですね。

さて、この映画をみて改めて思ったのは、私もビートルズは好きで何度も記事として取り上げているのですが、実は時代背景というか、本当のライブな(生きた)ビートルズを、まったく知らなかったのではないかということです。たとえば、過去記事として以下があります。

1.しばやん、ビートルズを語る。 2006年2月15日
http://homepage1.nifty.com/arukunakama/n00029.htm

2.'GET BACK Session' by "The Beatles" 2007年4月3日
http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2007/04/get_back_sessio.html

3.イギリスよ、おまえもか? 1991年2月7日
http://homepage1.nifty.com/arukunakama/o00011.htm

唄は歌だけで存在しているのではなく、その歌われた場所やその時代背景についても想いをいたさないといけない。当然、言葉とメロディーはそれだけで十分価値があるのですが、たとえばビートルズの楽曲だけを取り上げて分析するのではなく、その時代背景や社会も含めた全体の中での価値や位置づけを考える必要がある。

上記の全てが、‘当時の現実’を踏まえていないということで、正直、今としては完全にボツにしたい気分です^^?

特に、上記3は、実は、当時、朝日新聞に投稿して、若干の校閲というか修正を受けて掲載されました。そのときの私は大学生であったわけですが、学部の某助教授が非常に苦虫をつぶした顔で、この記事についてコメントされたことを思い出します。つまり、団塊の世代でもあるその先生は、まさに1970年の学生紛争の当事者でもあったわけです。浅はかにも当時、そのような生き証人たちの現実を知らずに青臭いことをほざいていたのでした。(今思うと、本当に恥ずかしいです。)

☆☆☆☆ 共感と想像力について ☆☆☆☆

しかしながら、自分が生まれてもいない時代や、まったく見たことも聞いたこともない未知の世界や、その時代や地域に生きている人たちに対して、われわれはどこまで共感や実感をもてるものでしょうか。

えてして経験の多いものは、少ないものに対して、‘想像力の欠如’や‘心の貧しさ’をいいますが、それだけでことは済むのでしょうか。大概、シニアの優越感の充足や、自己満足に終わっていませんか?←自分も含めて^^?

また逆に、2001年のセプテンバー11(9月11日)のときに、一番、青春の感性の豊かなときに、高校生や大学生であった若者たちの心に刻み込まれた楔の重さと大きさは、ちょっと上の世代である私たちには、本当の意味でわからないかもしれない。

シニアの人と話すのと同時に若い学生さんと話していても、肝心のところが(自分として)理解できていないのではないかと思うことが、たまにあります。

同じ日本人でもわからないのに、他の国や他の地域の人たちとは当然、さらにギャップがありえます。

そうはいっても、古今東西、時代背景や地域や宗教文化が違っても、おやと思った疑問や課題の根っこみたいなものは世代や地域や人種や言葉を超えて、‘人として’なにかしら共有できるのではないか。そんな希望は持ち続けていきたいと思っています。

☆☆☆☆☆ 答えはなくても問い続けるということ ☆☆☆☆☆

ところで私の記事について、問題提起だけで回答がないとおっしゃった方がいました。でも、問題を立てない限り、解決や考えるという行為はありえないし、アウトプットにはいろいろな形態があるでしょうが、‘コト’は始まりません。

解決や回答のある問題のほうが少ないこともまた真実でしょうが、それはいったん、置いておきます。

私は、最近、自分で「考える人」であるよりも、むしろ、みんなに考えてもらうことを「問いかける人」でありたいと考えています。当然、自分‘が’考えることを放棄するつもりはありませんが、‘一人では’辿りつけない世界が‘きっと’あるはずですし、答えはすでに‘われわれの中’にあると思うからです。

(転載終わり)

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せっかくなので、以下、今の時点で加筆します。

ところで、上記では「ベトナム戦争」と「ザ・ビートルズ」を過去の歴史上の事実?として書いていますが、自分達を翻って、今は全く‘戦争’のない時代か、‘芸術’が全く世界と闘うことをやめてしまった時代なのかというと、決してそうではないことに気がつきます。

つまり、たった今の瞬間にも、イラク戦争は続いているし、内戦や紛争は世界中で、切れ間なく続いているのです。

なにかの(スポーツの?)ニュースか本で、「今は、タイガー・ウッズやイチローなど、あと50年や100年後となったら完全に伝説となっている‘歴史’のただなかにわれわれは生きている。われわれは、その歴史ができているその瞬間に、同時代に生きていること(幸せ)に感謝しなければならない」といった主旨の発言を、最近、聞いたことがあることを思い出しました。

所詮、われわれは時代の子でしかない。われわれが直接関与できるのは、たった今のこのとき、現在でしかない。つまり‘過去’は変えられないけど、‘今’と今につながる‘未来’は「われわれの手の中」(*1)にあるのです。

たとえば、この映画も過去を懐かしむのではなく、‘現在’の世界そのものに対する問いかけであり、プロパガンダなのです。

あの1960年代と1970年は、なんだったのだ。その反省?は今に生きているのか。本の数十年前のことを、お前達(人間)は忘れてしまったのか、というメッセージだと思うのです。

今、日本では太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)は、生存者の高齢化により風化しつつあることが、繰り返し有識者(といわれるひと)やメディアで語られています。

しかし、ベトナム戦争って、まさにわれわれの父母の時代に起ったことで、2007年問題といわれていますが今、定年を迎えているという‘団塊の世代’にとっては、まさに‘原体験’なのです。

正直、私自身、父や母からその時の時代(つまり自分が生まれたころのこと)について、直接、話を聞いていません。

今の世の中、日本では、平和を語ることが流行です。セプテンバー・イレブン(2001年9月11日)の事件以来、その当時、小学生や子供であったものさえ(失礼な言い方ですが)、非常に大きな心の傷を残し、今の若者は概して、本気で‘平和’を希求してやみません。

しかし、それは日本だからこそできる‘のんき’な話で、世界中の大半が、以前、‘戦争’状態にあることを忘れてはなりません。

つまり、今、考えるべきは‘戦争’そのものなのです。

日本の平和教育の一番の致命的な欠点は、今かろうじて保たれている日本の‘平和’に胡坐をかき、平和のコインの裏側である‘戦争’についてはっきりと語らない、子供に教えないことです。

古代から今日に至るまで、世界で戦渦のないときは、一瞬ともありません。‘平和’を語れる‘特権’を、果たして日本人や先進国の一部の人はもっているのでしょうか。

自分自身、1993年にエティオピアとの30数年に及ぶ独立戦争を戦い抜いたエリトリアや、つい2002年5月20日に独立を果たした東ティモールで仕事をしたから言うわけではありませんが、とにかく日本人の平和ボケというか無神経さにかなりの苛立ちを感じています。

あなた(わたしも含まれるわけですが)の‘平和’な生活のかげで、いかにつらい状況(貧困より戦争のほうがたちが悪いです)におかれた人がそれこそゴマンといることを、あなた(わたし)は、わかっているのか。 と。

ともあれ、私は、‘わたし’の平和学を、自分が今、生きている世界(地球)の戦争と平和を語り続けていきたいと思います。

注:*1 今、40歳前後の方は、ほぼ間違いなく覚えていると思いますが、「未来は僕等の手の中」と歌ったのが、1985年の「ブルーハーツ」でした。この曲は堂々、1987年発表の『THE BLUE HEARTS』というメジャー初アルバムのA面第1曲目に収録されています。

☆ ザ・ブルー・ハーツ 『ザ・ブルー・ハーツ』 2008年3月31日 の記事も参照ください。

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2008/03/za.html

ではでは^^?

(この項、了)

P.S.

このような記事はどちらかというと「ブログ版 歩く仲間」で取り上げるべき内容でしたが、アルバムの紹介ということであえてこちらにしました。

このような内容に関心のある方は、こちらのページもご高覧いただくと幸いです。

「わたし’の平和学~冬が来る前に!」 @ 「ブログ版 歩く仲間」

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/blog/cat20091295/index.html

ではでは^^?

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2008年4月20日 (日)

ル・クプル 『Another Season - 5番目の季節 -』 ~ Emi Fujita 『Camomile plus』

たまには、まったりの女性ボーカルの唄に浸りたいとき、こんなアルバムがお薦めです^^?

Le_couple ル・クプル(Le Couple) 『Another Season - 5番目の季節 - 』

ポニー・キャニオン PCCA-01116 1997年7月18日発売

お薦め度: ★★★★☆、 

泣ける度: ★★★★☆、 

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

一口コメント: 日向敏文プロジュースのテレビドラマ「ひとつ屋根の下2」との連携企画アルバム。

もともとル・クプルは独自の活動をしていたと思いますが、このドラマの挿入歌の「ひだまりの詩」でブレイクした観があります。このアルバムのほとんどの曲が日向氏の作曲・編曲です。まあ季節の旬のアルバムなので、今では手に入れにくいでしょうが、なかなか佳曲ばかりで、結構、いい感じです。

収録曲:

M-1 ひだまりの詩、M-2 冬のめぐり逢い、M-3 朝焼けの空に、M-4 あなたへ、M-5 おわらない恋、M-6 夕映え、M-7 Wishes(Le Couple Version)

ところで、M-7の「Wishes」は、「ひだまりの詩」の英語ヴァージョンで、歌詞の内容もかなり原曲と変わっています。

もともとル・クプルはフランス語でそのまんまやんという藤田隆二さんと藤田恵美さん夫婦(たぶん)のユニットで、恵美さんの透明感あふれるボーカルが魅力で、その後、日本ではやった(売れた?)という記憶がなかったのですが、実はいつのまにやら海外進出を果たしていたのでした^^?

Camomile Emi Fujita 『Camomile Plus a Special Album to All My Friend』

Interglobal Music (Malaysia) PMDJ10003  2006年発売

お薦め度: ★★★☆☆

泣ける度: ★★★☆☆

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

一口コメント:

フィリピンのCDショップでみて正直びっくりしました。Emiって、たぶん日本人だろうなと思いつつ、まさかル・クプルの恵美さんとは思いつかず、「Wishes (Le Couple)」とジャケットの裏に書いてあるのをみて、ああああと想いだした次第。

基本的に、オリジナルというより全て英語のカバー曲ですが、やはりこの女性(ひと)は、ボーカリストとしての才能があります。シンプルな楽器構成とアレンジで基本的に、彼女のボーカルを堪能することができます。

結構、フィリピンでも売れているみたいで、こんな宣伝文句がCDに貼ってありました^^?

「The Easy Lisning Diva Featuring her gentle and jazzy renditions of classic ballads」

冒頭を訳すと、「ザ・イージーリスニング(といえば彼女)でしょ。」といった感じでしょうか。

収録曲:

1.First of May、2.Field of Gold、3.Today、4.Moon River、5.Desperado、6.Unchained Melody、7.Longer、8.Every Breath You Take、9.True Colors、10.What a Wonderful World、11.Somewhere、12.200x、13.Wishes(Le Couple)、14.Perfect (Live in Singapore)、15.From A Distance(Live in Singapore)、16.Special version bounus track: My Heart Will Go On

このアルバムにもシンガポールでのライブ録音曲が入っていますが、ル・クプルさんは、今は日本でというより海外でがんばっておられるようです。

同じ、海外で働くものとして、エールを送りたい気持ちです。がんばれーって^^?

P.S.

彼女の『Camomile Classics』という別のアルバムを持っていますが、このアルバムも選曲よし、アレンジ(シンプルなのが)よしということで、ポップスの名曲を彼女のボーカルで堪能することができます。こちらのアルバムのほうが点数が高いかな^^?

関心のある方は、日本でも購入できるのか調べてみてください。お手数をおかけしますが。 きっとその手間をかける価値ありだと思います^^?

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2008年4月 7日 (月)

久保田利伸 『THE BADDEST』

ジャパニーズ・ミュージックシーンにおけるグルービーなアーティストということで、まず久保田利伸のこのアルバムは、絶対にはずせません^^?

Kubota_baddest 久保田利伸 『THE BADDEST』

CBSソニー CSCL1001 1989年発表

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★★☆

一口コメント: THE BADDEST(最悪)という名の久保田利伸の初期のベストアルバムです。左のジャケット表紙のtheが逆さまになっているのをみてわかるように、まあそもそも人を喰ったネーミングなのですが、収録曲は、かなりすごいです。もう20年前の曲とは思えないようなグルービーなかっこいい曲が入っています^^?

1980年代というのは(特にその後半)は、J-POPs(当然、当時はそんな言葉はありませんでしたが)にとって非常に豊作な時代であったと思います。 

たとえば、佐野元春の『SOMEDAY』が、1982年、尾崎豊の『SEVENTEEN'S MAP』が1983年、洋楽にみると、以前紹介したマイケル・ジャクソン『スリラー』が1983年、ビリー・ジョエルの『イノセントマン』が1983年、当然、これらだけではありませんが、日本のミュージックシーンも、洋楽の世界も、それまで(1970年代)とは、まったく違う新しい歌詞の世界や、ビートの世界を模索していた時代で、佐野元春の世代のミュージシャンは、アメリカやイギリスの当時、最先端とされたミュージックを、積極的に日本に紹介し、かつ日本語の世界に昇華させてようとしていました。

この久保田のアルバムも、その大きな時代的なうなりと当然、無縁ではありません。

私ごときが、J-POPs史を語るのもおこがましいのですが、1950年~60年代のグループサウンズやフォーク世代のJ-POPsは、メロディーに洋楽の要素をたぶんに取り入れようとしていながらも、歌詞に関しては、日本語の枠の中にとどまっていました。いわゆる‘歌謡曲’というカテゴリーときわめて近しいところにJ-POSsがあったといえます。

しかし、1970年代の中後期から、積極的に英語の歌詞を日本語の歌詞に入れ込んで、まとめて歌ってしまおうという、これまでの正統な?日本の歌謡曲的なJ-POPs界(前述、フォーク、グループサウンズ)を揺るがす輩が、現れました。

そうです。それが男性ボーカルのグループでは、「サザン・オールスターズ」であり、女性シンガーでは、「ユーミンこと松任谷由美」に代表されるいわゆる「ニューミュージック」の旗手たちなのです。

ちなみに、今までにも結構取り上げてきた「オフコース」は、1970年代の初めのデビューですから、私の区分で言うと正統な‘歌謡曲的なJ-POPs’のグループだと認識しております。

サザンやユーミンは、それまでの日本のJ-POPsグループと何が違ったのか。一言でいうと日本語の歌詞と英語(カタカナ英語)の歌詞をちゃんぽんにして日本的なメロディーにのせてしまったというところです。

非常にメロディーは、日本的な抒情がありながら、その実、歌詞は英語(カタカナ英語)という今のJ-POPsへの道は、実は、サザンとユーミンが切り開いたといっても過言ではありません。

1970年代の後半から1980年代にかけて、このJ-POPsの進化が始まり、その過程でニューエイジの佐野元春らはどんどん新しいビートや曲を輸入して日本語に昇華した。その大きな流れの中で、いわゆる1960年代のソウル・ミュージック、それに続く1980年から1990年代のブラック・ミュージックを日本語で紹介した一人が久保田であるともいえます。

Kubota_baddestback 1.TIMEシャワーに射たれて、2.流星のサドル、3.Oh, What A Night!、4.Missing、5.You were mine、6.一途な夜、無傷な朝、7.GODDESS~新しい女神~、8.PSYCHOIC BEAT、9.永遠の翼、10.Olympicは火の車、11.TAWAWAヒットパレード、12.CRY ON YOUR SMILE

どの曲にもいえるのですが、非常に日本語の歌詞がこなれています。ある意味、今のJ-POPsの完成形が20年前にあったという感じで、この言葉とメロディーの絡み合いは自然で、違和感や、古さを全く感じさせません。

たとえば、今のJ-POPsのミュージックシーンの「ゴスペラーズ」や「ケミストリー」などのソウルフルなボーカル曲を好む方には、この久保田のアルバムは、間違いなく気に入ってもらえると思います。というか、彼らの大先輩といえましょう^^?

P.S.

どれもいい曲なのであえて個別曲の紹介はさけますが、一曲だけといわれれば、間違いなく、「Misssing」をあげさせていただきます。間違いなく、しばやんのお薦めの「泣ける唄」の10指に入ります。

「Missing

言葉にできるのなら 少しはましさ

互いの胸の中は 手に取れるほどなのに

震える瞳が語りかけていた

出会いがもっと早ければと

I LOVE YOU 叶わないものならば

いっそ忘れたいのに 忘れられない 全てが

I MISS YOU 許されることならば

抱きしめていたいのさ 光の午後も星の夜も Baby

~後略~」

究極の片思いソング?というか失恋ソングというのか?非常に詩情のある‘名曲’です^^?

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2008年3月31日 (月)

ザ・ブルー・ハーツ 『ザ・ブルー・ハーツ』

今でも熱狂的なコアなファンをもつ日本の(パンク)ロック・バンド、ザ・ブルー・ハーツを紹介します^^?

Photo ザ・ブルー・ハーツ(The Blue Hearts)

『ザ・ブルー・ハーツ』

meldac MECR-3031 1987年発売

2007年11月21日 期間限定生産盤

お薦め度: ★★★☆☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★★☆

一口コメント: 今では伝説となった感のある日本の(パンク)ロックバンドのファーストアルバム。数少ない彼らのアルバムの中でも一番完成度が高いと思われる力作ですが、もし初めてザ・ブルー・ハーツを聴く人に対しては、素直にベスト盤(後述)をお薦めします^^?

このアルバムは、大ヒット曲「リンダ リンダ」を収録していることも重要ではありますが、彼らのロックする魂が非常にストレートに表現されているということで耳障りのよさだけではなく、歌詞の持つ社会的なメッセージにもぜひ耳を傾けてもらいたい作品です。

A面: 1.未来は僕等の手の中、2.終わらない歌、3.NO NO NO、4.パンク・ロック、5.街、6.少年の詩、

B面: 1.爆弾が落っこちる時、2.世界の真ん中、3.裸の王様、4.ダンス・ナンバー、5.君のため、6.リンダ リンダ

このアルバムはしばやんが高校2年生のときの発表で放送部の後輩がカセットにダビングしてくれたことを思い出します。最近2007年に、CDでアルバムジャケット完全復刻ということで紙ジャケットで再販されたのですが、改めて歌詞を読んでみると、ザ・ブルー・ハーツが非常に前衛的な闘うロックバンドであったことを感じました。

個人的な感じ方だと思いますが、当時、既に日本は成熟の時代を向かえており、バブル直前の、まったく貧しさや社会に反発することを忘れた小市民的な小金持ちの豊かな時代を謳歌していた平和ボケの時代で、なぜ、こんなファンキーなパンクなバンドがはやったのかそれもまた謎ですが、実は、私の数年年上の先輩方(現在40歳前後)で、まじめそうな人に限ってザ・ブルー・ハーツをカラオケでシャウトしてしまったりしています^^?

私は当時、歌詞カードをみて聴いていたわけではないのですが、今、改めて歌詞カードをみると実に社会に抗議する歌が多かったことを思います。

A面の「未来は僕等の手の中」~「終わらない歌」とか、B面の「爆弾が落っこちる時」~「世界のまん中」~「裸の王様」のくだりは、かなり泣ける展開だと思います。

当時の平和ボケした日本の音楽シーンで、よくもまたこんな過激なロック魂を商業ベースで展開できたものだと十何年ぶりかに聴きなおして改めて感じました^^?

P.S.

ザ・ブルー・ハーツ(The Blue Hearts) 『ザ・ブルー・ハーツ・スーパーベスト』

meldac MECR-25060 1995年発売

お薦め度: ★★★★☆、 泣ける度: ★★★☆☆、 アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

当然、ザ・ブルー・ハーツのヒット曲は最初のアルバムだけではなく、その後のアルバムにもみられるのですが、初心者にお薦めする一枚を選べといわれれば、間違いなく、ザ・ブルー・ハーツ 『スーパー・ベスト』 MECR-25060 meldacをお薦めします。

収録曲: ①リンダ リンダ、②人にやさしく、③シャララ、④ロクデナシ、⑤ラブレター、⑥平成のブルース、⑦キスしてほしい(トゥー・トゥー・トゥー)、⑧ハンマー、⑨チェイン・ギャング、⑩TRAIN-TRAIN、⑪ラインを越えて、⑫僕はここに立っているよ、⑬英雄にあこがれて、⑭青空、⑮終わらない歌、⑯ブルーハーツより愛をこめて、⑰1985

08033101

あえてあげれば、、②人にやさしく、⑤ラブレター、⑦キスしてほしい(トゥー・トゥー・トゥー)とかは、まあ人当たりのよいヒット曲狙いのような気もしますが、⑧ハンマーとか、⑩TRAIN-TRAIN、⑪ラインを越えて、⑫僕はここに立っているよ、⑭青空、⑮終わらない歌、⑰1985 とかって、やっぱり反戦歌というかプロテスタントソングではないのかと思ってしまいます。

「TRAIN-TRAIN」より

08033102 「~前略 ~

弱い者達が夕暮れさらに弱い者をたたく / その音が響きわたればブルースは加速して行く

見えない自由がほしくて / 見えない銃を撃ちまくる

本当の声を聞かせておくれよ

ここは天国じゃないんだ かと言って地獄でもない

いい奴ばかりじゃないけど / 悪い奴ばかりでもない ~ 中略 ~

世界中に定められたどんな記念日より

あなたが生きている今日はどんなに素晴らしいだろう

世界中に立てられているどんな記念碑なんかより

あなたが生きている今日はどんなに意味があるだろう

~ 中略 ~

嫌らしさも汚らしさも剥き出しにして走っていく

聖者になんてなれないよ だけど生きている方がいい

だから僕は歌うんだよ精一杯でかい声で」

なんか普通に汗と涙にまみれて現世に生きていくのもいいかなと、力の入った肩をちょっとたたいてくれるような応援歌が多くあるような気がします。

歌詞のパターンとして、世の中の矛盾は矛盾として受け止めるけど、理不尽な力に対しては、それでも信念は曲げないぞ的な曲が多いです。

かといって、その理不尽な力に打ち勝てるとは思っていないというか、レジスタントはするけれど、権力を転覆するところまでは考えていない。ささやかすぎる抵抗、でも踏みこたえる‘小さな力’が重なっていけば、踏みこたえられることを信じている。少なくとも悪くなりつつある社会変化のスピードの減速を試みているような意思を感じました。

このバンドの歌詞のセンスは抜群だと思います。今までこれほどストレートに日本語で社会に切り込んだグループはあったであろうか。人間の成長で言えば、思春期みたいなバンドであったと思います。もしくは中間管理職?みたいに、シニアの世界観についていけないけど、若者ほど無邪気にシニア批判もできない。遠慮がちに、でも世界は変わっている、あなたの世界(観)は時代の変化に照らしなおすと間違っていると訴えているような気もします。自信はないけど違っていると叫ぶ(シャウト)する心、この(小さな)勇気と心の張り合いはなくしちゃいけないなと思いました。

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ではでは^^?

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2008年3月25日 (火)

サイモンとガーファンクル 『グレーテスト・ヒット』

いよいよ真打登場といったところですが、実は、どれを一枚として紹介したよいのか正直迷いました^^?

Sg_greatest_hits サイモンとガーファンクル(Simon & Garfunkel)

グレーテスト・ヒット(Greatest Hits)

1972年 ソニー・ミュージックエンタテイメント SICP1539 [完全限定生産盤 2007年デジタルリマスター]

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

一口コメント: サイモンとガーファンクル(以下S&G)が1970年に解散後に発表された自薦ペスト盤。全14曲中、実況録音(ライブ)4曲、新たにトラックダウンされた曲6曲を含むスペシャルベスト盤。ライブ4曲はこのアルバムしか聴けないのですが、逆にそれが微妙^^?

ところで、このブログのタイトル「Life, I Love You!」は、隠れた名曲・佳曲(実は結構好きな人が多い)の「59番街橋の歌(フィーリン・グルーヴィー)から採っているのですが、このアルバムではライブ・バージョン。実は、私としては、オリジナルバージョンのほうが、ちょっとだけ?いいです。

Sg_greatest_back A面: 1.ミセス・ロビンソン、2.エミリー・エミリー*、3.ボクサー、4.59番街橋の歌(フィーリン・グルーヴィー)*、5.サウンド・オブ・サイレンス**、6.アイ・アム・ア・ロック**、7.スカボロー・フェア/詠唱**

B面: 1.早く家へ帰りたい*、2.明日にかける橋**、3.アメリカ**、4.キャシーの歌*、5.コンドルは飛んでいく、6.ブックエンド、7.いとしのセシリア**

*ライブ録音、**新たにトラックダウン

確かに、「明日にかける橋」(B-2)や「ボクサー」(A-3)、「サウンド・オブ・サイレンス」(A-5)、「スカボロー・フェア/詠唱」(A-7)など絶対にはずせない名曲が収められてはいるのですが、オリジナルアルバムのそれではないというのが非常に微妙なところです。

私としては、S&Gの真骨頂は、佳曲(メジャーではないが、ながくヒット・チャートのトップ10とか100位以内で聴き継がれる地味な隠れた名曲)が多いということにつきると思います。

アルバムとしての完成度でいったら、最後のアルバム『明日にかける橋(1970年発売)』やA面がコンセプトアルバムとして知られる『ブックエンド(1968年発売)』をあげたいのですが、これ一枚として選ぶのは非常に難しい。というのは、沙漠のダイヤモンドのごとく地味ないい曲(佳曲)が別のアルバムにも本当に‘パラパラ’とあるから。

ともあれ、‘ポップス界最高のドゥオ’と呼ばれる「サイモンとガーファンクル」、決して派手ではありませんが、あなたの心にそっと寄り添う素敵な佳曲にきっと出会えること間