カテゴリー「泣ける唄が聴きたい(Music etc.)」の80件の記事

2009年11月15日 (日)

フィンガー5 『個人授業』(Finger 5 First Album)あるいは‘和製ジャクソン5’のこと

ちょっとタイトルからしてわかりにくいかもしれませんが、今回、紹介するのは下記のアルバムです^^?

2_09111400 フィンガー5 『個人授業』(Finger 5 First Album)

日本フォノグラム PHCL-8057 CD選書 1994年11月

(LP発売日 1973年)

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度:★★★★☆

そもそも1973年発売のこの曲というかアルバムを、1970年生まれの私が知るわけもないと思いきや、実はひょんなきっかけで、1980年頃にはLPを手に入れていました^^?

というのは、小学生の頃、剣道を少し近所の道場に通って習っていたことがあるのですが、たしか小学5年生の時の、クリスマス会もしくは新年会のときに、プレゼント交換があってじゃんけんか何かで買った人からほしいプレゼントをもらえるということがありました。確かクリスマス会だったと思います。その時、なぜか1番目か2番目かで勝って、まだ山とある(たしか当時20~30名ほど子供が剣道を習いにきていた)プレゼントの‘宝の山’から私が選んだのが、なぜかだかわからないけど、このアルバム(当然LP)とアリスの「今はもう誰も」のドーナツ盤。そのとき弟は、プラスティックの雪ゾリをもらっていましたね。確か。もっとも1月にスキーに団体でいったときに早速持って行ったら大人が乗ったかなにかで手すりのところがいきなり割れて、一回使っただけでお釈迦になっていましたが・・・。

本当に、なんで‘こんな’(変な)プレゼントを、山とある中から‘わざわざ’選んだのか今でもさっぱりわからない。

さはいいなん、選んだ経緯はともかく、このアルバムは実は想像以上というか見かけ?以上にめちゃくちゃよかったです^^?

09111401_2 A面:

1.ハレルヤ・デイ*、2.帰ってほしいの*、3.小さな経験*、4.愛はどこへ*、5.オキナワヘ帰ろう*、6.涙の天使

B面:

1.個人授業、2.恋の研究、3.バラの少女、4.気になる女の子、5.ベンのテーマ*、6.歓びの世界⋆

*ジャクソン5のカバー、⋆スリードッグナイトのカバー

(詳しくは曲目リストを参照。でもこのリストをみてもジャクソン5の曲かどうかはわかりません。)

もうわかる人はわかると思いますが、この沖縄出身のキッズバンド、実の兄妹(末娘の妙ちゃんが最年少で参加しているので、男の子4人と女の子1人、上から、一夫、光男、正男、晃、妙子)5名の‘和製ジャクソン5’は実に、デビューアルバムの12曲のうち、上に*をつけた6曲が、ジャクソン5のヒット曲、もう1曲もまたアメリカンポップスのヒット曲。

正直言って、たしか中学生かなんかでラジオで、初めてジャクソンファイブのたとえば確か「アル・ウィル・ビー・ゼア」か何かを聞いたときに、「これってフィンガーファイブのパクリやん」とマジで思いました^^?

つまり、このフィンガー5のカバーは、楽曲からアレンジ、しかも日本語の訳詞まで本当に完璧なコピーで、歌詞が日本語だったので非常に当時小学生であった私にもわかりやすかった^^?

実は、これらの曲は、フィンガー5で聴いたほうが私的にはしっくりとくるのです。

その後、中学生とか高校生でジャクソン5の曲もいくらか聴きましたが、やっぱりマイケル・ジャクソンのジャクソン5時代の代表曲は、上記にあるようなものではないかなあと思っています。

ということで、私のジャクソン5初体験は、なぜだかフィンガー5から始まったのでした^^?

ではでは^^?

P.S.

おまけ。フィリピン駐在時にようやくというかやっとジャクソン5のアルバムを購入しました。

09111402_2 JACKSON 5 GOLD

UNIVERSAL MOTOWN 06024988052

2005

お薦め度: ★★★☆☆

泣ける度: ★★★☆☆

アルバムとしての完成度: ★★☆☆☆

結論からいうと2枚組みというのが泣きどころでたぶん完璧にヒット曲を網羅しているとは思うのですが、アルバムとして聴きにくいです。正直言って。

たぶん、日本ではこのアルバムは手に入らないと思いますので、素直に今、何種類かリリース(リバイバル)されている1枚組みのベストを買ったほうがよいと思います。

収録曲は、以下のとおり。

09111406

09111407

このCD2枚組みには当然、フィンガー5のカバーの元曲がちゃんと入っています。でも較べると、J5よりF5のほうがいいなあという曲もあって、非常に微妙な感じです。

機会があったらぜひ、オリジナルの本家(J5)と和製(F5)を聴き較べてみてください。

ではでは^^?

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2009年11月14日 (土)

マイケル・ジャクソン 『THIS IS IT』 2009年10月28日全世界同時公開

ちょっと気になっていた上記の映画を昨夜、会社帰りに観てきました^^?

09111408_11 岡崎ウイングタウンで観覧。

2009年10月28日全世界同時公開。2週間限定。

ということになっていますが延長しているところも多いようです。

お薦め度: ★★★☆☆

泣ける度: ★★★★☆

映画としての完成度: ★★★☆☆

メーカーのオフィシャルHPはこちらへどうぞ!

http://www.sonypictures.jp/movies/michaeljacksonthisisit/

さて、マイケル・ジャクソン論については、それなりに関心があったので、本当は、フィンガー・ファイブ(以下、F5)、もといジャクソン・ファイブ(J5)のことから書き起こす予定でしたが、やはり映画のインパクトが強すぎてこちらの記事を先に書くことにしました。

結論からいうと、もう凄すぎるというしかないのですが、これはあくまで、彼の楽曲を少しでも知っている人のみに限定させていただきます。だから先にあげた私の映画の評価はかなり辛めになっています。わかる人しかわからないという意味で。

実は私の中でのマイケル・ジャクソン(MJ)は、1982年に発表されたモンスターアルバムの『スリラー』で終わっていました。(※参照)

丁度、私が中学生1年生のとき、ボーイスカウトなんぞ?をやっていたので当時大学生の先輩(ローバースカウト)のお兄さんの車にたまたま何かの行事に参加の移動で乗せてもらった時に、ガンガンにカーステレオでかかっていたのがアルバムの『スリラー』のカセットで、もうこのときの強烈な印象しかない。確かにMTVが日本でもはやりだしたころで、深夜にやっていたことは知っていましたが、そんな深夜テレビをみる習慣もなく、当時はLPも高価で、しかもうちにはそもそもステレオがなかったので、はやりの映画や音楽シーンから縁遠かったのですが、このアルバムの凄さはめちゃくちゃ覚えています。やはり「スリラー」の‘お化け踊り’や「ビリージーン」の‘ムーンウォーク’は、どんな田舎の中学生や高校生でマネをしなかった男子学生はいなかった(私はやらなかった)というほど、当時の風景として溶け込んでいたというか、学祭でも必ずどこかのグループがマネやもどきをやっていました^^?

※ マイケル・ジャクソン 『スリラー』 25周年 2008年2月21日http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2008/02/25_6dda.html

さて、この映画をみて、自分の視野の狭さというかそれ以降の動きを全く追っていなかった自分の怠慢というか寡聞をちょっと恥じ入るばかり。実は、アルバム『バッド』の発売は高校3年生のときだったのですが、あまり当時は関心がありませんでした。特に、『バッド』のビデオクリップは、ちょうど私の4歳年下の弟の世代(当時、中学生)には非常に受けたみたいでしたけど、自分はこのビデオクリップにもそれほど関心しなかったし、アルバム自体を聞くこともありませんでした。

そうそう、1985年のUSA for アフリカの『We Are The World』のセッションを忘れてはいけませんよね。ちょうど私が高校1年生の確か秋か冬のころのこと。私も、12インチシングル(LP)を親にねだって買ってもらった口です。この『We Are The World』について語ると長くなるのですが、自分の身の回りで、この曲によって人生を変えた人が少なくとも1名はいます。

話を戻すと、1980年代後半からのマイケルの活動は、本当にノーマークだったのですが、例の6月の急死事件以後のリバイバル(便乗商法?)で、私も改めて『スリラー』、『ONES』、『ムーンウォーカー』などを聴いたりビデオを見直したりしたのですが、この映画をみて、実は1990年以降、いや『バッド』の頃から、J5の無邪気なマイケル坊やや、20歳代前半で大きな成功を治めたイケイケゴーゴーの‘アイドル’マイケルから一皮ふた皮剥けてより深い境地というか高みへの助走が始まっていたことに、いまさら、今頃になって気がついたのでした。

今までは、マイケルのビートの効いた「踊り」と、もうこれはJ5時代からの天性‘歌’のうまさに眼をくらまされていたというか、少なくとも私は、実はソロ以降のマイケルの曲は唄の歌詞を考えたり読むものではなく、ただなんとなくビートで心地よく聞く(聞き流す)もの、ダンスシーンで無駄にむやみに消費される‘街’の音楽というかさざめきとでもいうような街のビートのひとつでしかなかったと思います。

しかし、改めて、ヒット曲の歌詞の内容をつぶさにみてみると、耳や体に心地よい‘ビート’としてのみ聞き逃してよかったものなのか、もっと真摯に‘唄’の心に想いを寄せる必要があったのではないのか。

いや、今からそれを始めようと思います。実は、マイケルの‘別’の読み方、聴き方を示唆していただいたのが、大学の恩師の先生でした。たまたま大阪に行ってお会いした折に、非常に、マイケルの話で盛り上がってしまって・・・。まあ、その方向での私の読みというか‘聴き込み’は、まだこれからなので、一旦、この映画について、まとめます。

世界中から‘カリスマ’であるマイケルとの競演することを夢見てオーディションに参上した何十カ国からの若者達や、競演のミュージシャン達。この映画は、作為があるというかリハーサル映像を、淡々とつなぎ合わせただけのものですが、いかにマイケルが‘人’を愛したのか、また人から愛されたのか、天才といってもよいと思いますが、当代稀有の天才ミュージシャンのマイケル、超一流の仕事の流儀というか、一流のプロの仕事がいかようなものなのか、またその一流のものどおしの競演=コラボレーションが如何に凄いものを生み出すのか、生み出しうるのかということを、われわれは追体験することができます。

バックミュージシャンやダンサー達が如何にマイケルを尊敬して慕っていたのかは置いておいても(当然、わかることですが)、逆にマイケルが如何に謙虚にスタッフみんなを盛り立て盛り上げ、彼‘のみ’に見えていた‘ビジョン’にみんなを導こうとしていたのか、天才の、いや凄い人の本当の‘凄さ’を魅(見)せつけられた気がしました。

とにかく、凄い人ほど、謙虚で頭が垂れているということを見ただけでも、私には非常に大きな収穫でした。凄い人で、‘威張ったり’人を脅かしたり、ハッタリをいう人はいない(はずだ)ということを感じただけでも眼が肥えたという感じです。つまり如何にも偉そうにする人ほど‘小者’で‘偽者’であるかということですね。他山の石というか、これから人生を生きてゆく上で、非常なヒントになりました。

さて、この映画だけだと実は、マイケル理解に不足がありました。先に話した恩師より教えてもらった『ライブ・イン・ブカレスト』をこの映画をみた後で買って、今日見てみて、非常にストンとマイケルの凄さとこの映画の凄さがわかりました。

今思うと、アルバム『スリラー』の佳曲「ヒューマン・ネイチャー」は今でも好きだけど、「ブラック・オア・ホワイト」、「アース・ソング」、そして何より「マン・イン・ザ・ミラー」のメッセージが非常に気になるというか心に刻まれました。

「マン・イン・ザ・ミラー」自体は、アルバム『バッド』に収録されているので1987年の作品なのですが、やはりこれがその後のマイケルの大きなターニングポイントになったのではないか、新しいNEWマイケルの萌芽が既に1987年の段階であったのかということを感じさせます。

識者が、「オバマが今(大統領で)いるのは、マイケル・ジャクソンがいたからだ。彼(黒人大統領)の出現を50年早めた」というような主旨のことを発言したとメディアが報じていましたが、この「マン・イン・ザ・ミラー」を聴いて、その歌詞を読んで、それかもしれないと素直に思いました。オバマ大統領の好きな「チェンジ」も「イエス・ウィ・キャン」もマイケルやそれ以前の黒人歌手や運動家が何度となく歌って語ってきたことなのではないか。

特に、この「マン・イン・ザ・ミラー」=すなわち‘自分’が、まず変わる(チェンジする)こと、世界を変えるには「マン・イン・ザ・ミラー」から変えるしかないというメッセージは、今でもというか20年後の今でこそその普遍的な価値をもって語り継がれる、いや歌いつなぐべきことなのでしょう。

私の2009年のベストな‘泣ける唄’は、今、この場で「マン・イン・ザ・ミラー」であることを宣言?してこの項を終えたいと思います。

正直、映画の最後の数曲の部分、特に「アース・ソング」から「マン・イン・ザ・ミラー」にわたってのくだりの部分は、こみ上げてくる涙を止められませんでした。遺作となった「THIS IS IT」を背景にクレジットが流れるのですが、映画では実質、「マン・イン・ザ・ミラー」が最後の(歌われなかった最後のリクエストを除くと)曲となっています。(ネタばれになってごめんなさい)

もう既に、サウンドトラックが発売されていますので、これもついでに紹介しておきましょう。

09111500 マイケル・ジャクソン 「THIS IS IT (THE MUSIC THAT INSPIRED THE MOVIE MICHAEL JACKSON'S THIS IS IT)デラックス・エディション」

EICP 1301~2 初回生産限定盤 CD2枚組 EPIC/SONY 2009年10月28日

やはり買うなら2枚組みのデラックスエディションをお薦めします^^?

曲名は左を参照。

お薦め度: ★★★★☆、 泣ける度: ★★★★☆、 アルバムとしての完成度: ★★★★☆

P.S.

全く必要ないであろう蛇足ですが^^?

この映画をみていて、最後のほうで、ふと心に想ったこと、「実は、この「ジス・イズ・イット」は既に九割方いや九割九分(リハーサルとして)完成していた。つまり、マイケルはこれほど執拗にリハーサル風景を画像に残していたということは、これ(「ジス・イズ・イット」)を完全に100パーセント(以上)の‘もの’にするために(自ら)死んだのではないか。つまり、「ジス・イズ・イット」のリハーサルが‘映画’として‘復活’するために、あえて自分を殺さなければならなかったのではないか。つまり、マイケルの怪死は、必然というより計算されたものではなかったのか。」ということを感じました。

以前、キリストの「パッション」について言及していますが、この「ジス・イズ・イット」プロジェクト自体が、もしかしたら最初からマイケルの「パッション=殉教」であったのではないか。家付の医師は、あえてというかマイケルから頼まれて「ユダ」の役割を買って出たのではないか?と私は思うというか、ここに書いてきてみてほぼ‘99パーセント’確信しました。

「パッション」=キリストの最後の24時間は、世界史上でもトップクラスのミステリーで神学者から平教徒、さらには異教徒まで巻きこんで、いろいろな解釈や推測がなされていますが、実は昔からある有力な説のひとつとして、「キリストは聖書の預言を全て実現するために、ユダに裏切るように仕向けた」という話があります。

つまり、それまでになされていた「キリスト」の預言が成就するためには、どうしてもキリストは死ななければならなかった。そのためにユダは、その預言を成就させるためにあえて裏切り者の烙印というか重荷を背負わなければならなくなった。実はキリストよりユダのほうが‘偉い?’というような評価も一部ではあるようです。

まあ、私も人から聞いた話なのですが、その「ユダとキリスト」像があるとしたら、マイケルの急死というか怪死は、マイケル「レジェンド」を完成させるためにはどうしても必要なプロセスであったような気がします。

あと、映画で、マイケルが「あと4年で(地球を)救わなければならない」という最後のミーティングでスタッフ全員の前でスピーチする場面が、‘異様’にというか‘異常’に非常に心に残りました。つまり、なぜ「4年」なのかと。

この地球環境問題、まったく出口も終わりも見えていないのに、なぜに「4年」なのですか。マイケルさん。これは、まさか今、巷で話題になっている「2012年12月21日」のことなのですか。これだと、マイケルジャクソンが死んだときから数えても、3年6ヶ月しかないのですかって、ということは、マイケルのいうように4年間で世界を変えないと、本当に「2012年」か2013年に「世界は滅亡」するのですか。

なにかトンデモないことに‘気がついて’しまったようで、自分としても終始がつかないのですが、私としては愚直にマイケルが遺した「マン・イン・ザ・ミラー」から(世界を)変えていくしかないのでしょう。

「We can change, Yes, we can. 」と語る、どこぞの国の大統領と同じように、心に夢と希望と、そして(小さな)勇気をもって^^?

ではでは^^?

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2009年10月 2日 (金)

『誰も知らない∮泣ける歌♪外伝 恋人たちの泣ける歌』

なんか、まんまのタイトルのコンピレーション・アルバムを一目見て買ってしまいました^^?

09100201 『誰も知らない∮泣ける歌♪外伝 恋人たちの泣ける歌』

MHCL-1490

ソニー・ミュージックダイレクト

2009年2月18日 発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

1980年代から1990年代の「泣ける歌」のコンピレーション。「R35」の二番煎じでもないが、完全にアラサーというよりアラフォー向け、つまりしばやん世代向けの選曲であることは、ほぼ間違いない。というか、選曲した人が、同世代ではないかと思います。

曲名を聞くといかにもという感じがすると思います。

収録曲:

01.郷ひろみ/僕がどんなに君を好きか、君は知らない 02.プリンセス プリンセス/M 03.浜田省吾/愛という名のものに 04.槇原敬之/素直 05.玉置浩二/しあわせのランプ 06.古内東子/逢いたいから 07.米米CLUB/愛してる 08.TUBE/君となら 09.久保田利伸/CRY ON YOUR SMILE 10.松田聖子/きっと、また逢える・・・ 11.LOOK/シャイニン・オン 君が哀しい 12.爆風スランプ/大きな玉ねぎの下で~はるかなる想い 13.ハウンド・ドッグ/ラスト・シーン 14.鈴木雅之/ガラス越しに消えた夏 15.鈴木祥子/優しい雨 16.西田敏行/もしもピアノが弾けたなら

この歌手なら、もっと売れた曲があるはずなのに、微妙にはずしているのが、「誰も知らない」泣ける歌の所以なのでしょう。

とはいえ、結構、しばやんの泣ける唄が聴きたいでも取り上げた曲ばかり でもないか^^?

知っている人にはクスリの微妙な選曲がうれしいコンピレーションでした^^?

P.S.

それなりに有名な曲なので、ここの歌曲のコメントは避けます。個人的には、結構いいところをついてきている‘通’の眼を感じて、かなり満足ですが、アルバムを聴くという精神からは、基本的につまみ食いのコンピレーションは邪道みたいに思ってしまうのですが、結構うまいところを突いたものについては、まああってもいいか、許せるかなって感じです^^?。(かなり負け惜しみが入っているというか、本音は、あまり認めたくないけど、選曲の巧みさにやられたという感じです。)

ところで、寡聞にして知らなかったのですが、日本テレビ系で、毎週火曜よる9時から『誰も知らない∮泣ける歌♪』という番組があるそうですね。オフィシャル・コンピレーションがバップからCD2枚組みで発売。これはレーベルを越えたもののようです。

加えて外伝とは、各レーベルが抱えるアーティストをこのテーマに沿って集めたもの。このアルバムは、ソニー・ミュージックのもの。他にも、コロンビア『もらい泣き篇』、ビクター・エンターテイメント『スタッフが選ぶこころのベストワン』、BMG JAPAN 『なみだのバラード』、EMIミュージック・ジャパン『EMI Selections』、日本クラウン『胸いっぱいの涙』、エイベックス『ゆうきのうた』などシリーズ?で7枚がリリースされています。

収録曲名の書いたパンフが同梱されていたのですが、歌手名と選ばれた曲をみて、レーベルそれぞれの特色というかカラーを感じてみたり、この人(歌手)って、このレーベルだったっけなどと、しばし感慨にふけってしまいました。

でも、「泣ける唄」って、本当に難しい。ある程度売れていないとダメだし、隠れた名曲っていう意味ではないんです。

ほどほどにポピュラーで、でもメインの花道ではなく、ちょっと裏街道みたいなマニア心をそそるような渋いいぶし銀みたいな趣きも必要だし、ようは、ちょっと蔭のある奥ゆかしさがあってほしい。

あと、どうしても世代論的なところはあります。歌は時代につれっていうようにその歌がはやったときに自分がどのような時期(世代)であったのかは、きわめて重要なファクターです。

そういう眼で、改めてこのレーベルごとの曲名リストをみると非常に興味深いものがありました^^?

まあ、実際に手にとってみてどのアルバムが自分にとって「泣ける歌」が多いかと考えてみるといろいろおもしろいと思います。

ではでは^^?

確か『R35』のアルバムの批評?がらみで、昔は自分でカセットテープに編集してオリジナルのベスト曲集をつくっていたという話がありました。

確かに実際、そんなものでしたね。自分でレンタルレコードやCDから編集カセットやMDを作っていた頃もそんな昔のことではありませんでしたよね。友達のオリジナルのテープを聞かせてもらうと、その人の世界観というか考え方やセンスの一端がうかがえるようで、それなりにおもしろかったような気がします。

あつらえのもの(既成品)ではなくて、自分で編集して楽しむ。今では、そのためのハードがPCミュージックとかI PODに置き換わったということなのでしょうかね。

今、ちょっとデジタルオーディオについても研究?しているので、そのうちに新しいミュージックスタイルに私も馴染んでいきたいと思っています。

ではでは^^?

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2009年9月23日 (水)

一青窈 『ハナミズキ』 9月に忘れてはいけないこと。

このシルバーウィークはいろいろな意味で充実したお休みになりました。

いろいろ行き詰っていたのがうそのように展望が開けたこの1,2週間でした。

さて、昨日、本当に久しぶりに名古屋にでかけました。目当てはオーディオ(ステレオ機器)のチェックとデジタルレコーダーとデジカメの情報収集。一応目当てというか当てをつけて動いたのであまり無駄な行動もなく、まあ結果的に7~8割方、目的を達成できました。

とりあえず紹介するのは、こちらのCDシングル。

Hamamizuki 一青窈 『ハナミズキ』

M☆Hits COCA-15622

2004年2月11日

お薦め度: ★★★☆☆

泣ける度: ★★★★☆

01. ハナミズキ

02. 年年歳歳

03. ハナミズキ(instrumental)

実は、2005年くらいの時点でアルバムの『一青想』 (2004年4月7日発売)を持っていたので初めてこの曲を購入したというわけではないのですが、あえてこのシングルを紹介します。

私がこの曲を聴いたのは、なぜかフィリピンはマニラのカラオケバーでのこと。フィリピーナのおねーチャンに歌ってもらって、なんだこれはというのが初めの感想。何かいいメロディーだなぐらいの出会いだったのですが、歌詞を見てみるとなにか意味がありそうだし、なにかこれはあるということで気になっていました。

時期は定かではないのですが、何かのきっかけで、一青窈さんが、これは2001年9月11日の同時多発テロに触発されて作詞したということを知りました。この話自体は結構、有名な話みたいでこんなところでも公知のこととなっているようです。

Wikipedia ハナミズキ (← リンクが切れてしまいますので、検索してみてください。)

でも、こんなトリビアがあるとは今日グーグってみるまで知りませんでした。

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%8F%E3%83%8A%E3%83%9F%E3%82%BA%E3%82%AD-%E4%B8%80%E9%9D%92%E7%AA%88/dp/B00015M8FE

海野さかなさんのレビューより。以下、引用。

---------------------------------

67 人中、66人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 聴くたびに涙が溢れます。, 2006/1/23

ハナミズキの花言葉は「私の想いを受けとってください」ということと、
歌詞の内容からみて、この曲は「恋愛(失恋)を唄った曲」だと思ってました。
しかし、この曲の歌詞は、一青窈さんが「9.11のテロ」への思いを込めて
書いたものだということを知り、改めてとても素晴らしい曲だと感銘を受けました。
いつ聴いても涙が溢れてきてしまいます。
また、ハナミズキは「日本がアメリカへ桜を贈った返礼として贈られたもの」
だそうですね。
このことから、ハナミズキは「平和」や「親和」の象徴であることが分かります。
「果てない波がちゃんと止まりますように」は、
「世界中から戦争がなくなり、平和な世の中がずっと続いてほしい」
ということを云っているのですね。
一青窈さんの「祈り」が世界中の人々に届きますように

---------------------------------

まあ、どこまで歌詞や曲を“深読み”するかは、ひとえに聴く側の問題だとは思いますが、こんな解釈?もあるようですね^^?

さて、今年は、2001年のセプテンバー・イレブンより丸8年が経ちました。

当時、東京駅のまん前の八重洲の事務所で残業をしていて社長室のテレビで同僚とライブで世界貿易センターが崩れるのをみていたことを思い出します。

このあたりのことは、いろいろなところで触れてきたので、今更繰り返すこともないのですが、正直、もう8年かという感慨はあります。

たとえば、「なぜ今、中世アラブ・イスラーム地理学・旅行記なのか?(同時多発テロ一周年によせて) 2002年9月1日」の記事など。

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-0af2.html

自分も、その後、いろいろ海外にもいって、フィリピンには4年と3ヶ月も駐在してきて仕事も変えたし生活環境も変わったし、世の中そのものも変わってしまっている。

自分にとってのリアルであったものがいつの間にか世間的にアーカイブされたものになってしまっている、そんな一抹の寂しさとともに、でもその時代を実際に生きてきたという気概というか独りよがりの思い込みかもしれないけど、その時に考えたり感じたことをいつまでも大切にしていきたい。

そんなことを改めて感じました。

このような話題は、「Life, I Love You!」では普段、あまり触れることのないものです。

本来は「歩きながら考える」のブログの話題なのですがあえてこちらにポストしてみました。

全然未整理なのですが、このようなテーマで書いた記事の分類です。

「わたし’の平和学~冬が来る前に!」 『ブログ版 歩く仲間』

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/blog/cat20091295/index.html

ではでは^^?

おまけ

Hitotoyou Hanamizukibk

P.S.

なにか何がいいたいのだかわからないような中途半端な文章になってしまいました^^?

でも「海野さかな」さんのレビューを見たときに、やられたと思いましたね。もう付け加えることないじゃんと。

ともあれ『歩く仲間』プロジェクトも再起動です。やはり、私にはやるべきことがあるというか語るべき何かを持っていると「勝手に」思っています。

そういえば、「スピーク・アウト」をテーマにしたこともあったなあ。この半年、おとなしくしておりましたが、やはり声をあげずにはいられない性格みたいです。

ではでは^^?

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2009年9月16日 (水)

The Beatles (ザ・ビートルズ) 『Magical Mystery Tour(マジカル・ミステリー・ツアー)』 リマスター盤

とりあえずビートルズ・リマスター盤のレビュー記事として打ち止めとして紹介するのはこの一枚。

Magicalmt_2

The Beatles (ザ・ビートルズ) 『Magical Mystery Tour(マジカル・ミステリー・ツアー)』

リマスター盤 2009年9月9日発売 初回プレス盤

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★☆☆

アルバムとしての完成度:

★★★☆☆

もしかしたら、今回のリマスター盤の初回プレスで一番おいしいというかおもしろいと思うのは、このアルバムか『The Beatles (ザ・ビートルズ)』(俗にいう『ホワイトアルバム』ではないかと思います。

私もとある方のブログで読んで知ったのですが、今回のこのアルバムのリマスター盤の目玉は、英語ブックレットに「“Magical Mystery Tour”Book」が折込みとなったことだそうです。

『MONO BOX』でオリジナル仕様の折込み「“Magical Mystery Tour”Book」を初めて目にしたわけですが、通常のステレオ盤は、それがブックレットのページの中に入っており、うれしいことに日本語ブックレットにそのマンガの翻訳がついています。

Magical_mt_bk 収録曲:

A面: ①マジカル・ミステリー・ツアー、②フール・オン・ザ・ヒル、③フライング、④ブルー・ジョイ・ウェイ、⑤ユア・マザー・シュッド・ノウ、⑥アイ・アム・ザ・ウォルラス

B面: ⑦ハロー・グッバイ、⑧ストロベリー・フィールズ・フォーエバー、⑨ペニー・レイン、⑩ベイビー・ユーアー・ア・リッチ・マン、⑪愛こそはすべて(オール・ユー・ニード・イズ・ラブ)

まず聴くべきは、①のタイトル曲でしょう。サイケでぶっ飛んだビートルズを聴くことができます。このアルバムは、『サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の後に発表されたテレビ向け映画の挿入曲6曲(A面)と、シングル5曲(B面)を加えてアメリカで編集販売されたもの。(当時のイギリス盤は、映画の挿入曲6曲を2枚のEP盤に収められていた) 1987年のCDマスターでようやくオリジナルアルバムの一枚としてこのフォーマットが認められたわけですが、A面では、作品にむらがあるものの、B面のシングルのテンテコ盛りは、非常にポップでバラエティーに富んでおり、B面だけでも聴く価値があるというもの。

⑦「ハロー・グッドバイ」なんて、もうこの弾けたポップさと楽しさは、全く古さを感じないし、当初両A面でシングル化された、⑧「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」、⑨「ペニー・レイン」はそれぞれジョンとポールの作品。二人の個性というか生い立ちの違いみたいなものも感じられるし、⑪の「愛こそはすべて(オール・ユー・ニード・イズ・ラブ)」も今聴くとくさいとはいえ、やはりその時代において大きなメッセージ性を持った(持たせた)曲。

アルバムとしての統一感はないかもしれませんが、このサイケでステレオという特性をフルに意識してミキシングされたアルバムは、やはりステレオ盤で聴くべきだと思います。

どうも、リマスター盤の評価にあたって、「モノラル・リミックスのあるアルバムは『MONO BOX』で聞くべきだ」、みたいな言説がまかり通っていますが、私は、声を大にしていいたい。

初期の2枚を除いては、ステレオ盤でこそ聴くべきだと。

実は、『MONO BOX』でこのアルバムのモノラル・リミックスを聴いて、あれっ、こんなアルバムだったっけということで、改めて「ステレオ盤」を今日、買ってしまいました^^?

『ペッパーズ』のMONOを聴いたときも思ったけど、絶対にステレオ盤のほうっがいいっすよ。

この左右の音の振り分けは、絶対にビートルズとしての音の冒険であったと思うし、いろいろ計算されたアルバム作りがされているはずです。

確かに今の録音水準からは低いかもしれませんが、当時としては最高レベルの録音機材と編集機材を使ってスタジオ・ミュージシャンとしてのビートルズがつくったアルバムは、モノもステレオも尊重されるべきだと思います。

ということで、リマスター比較試聴記事は、とりあえずこれで一旦、筆をおきます。

薀蓄を語るのもよいけど、まずはモノ(音楽そのもの=とりあえずはCD)に触れよう、ということで、『ビートルズ』の世界に関心をもたれた方、まずは一枚、リマスター盤を買って聴いてみましょう。(別にレコード会社の回し者ではありませんよ^^?)

無理にボックスを買う前に、まずはわかりやすそうな一枚をということでこのアルバムもお薦めです。

→ 他のお薦めランキングはこちらも見てください。

今、ビートルズを聴くということ(その2) リマスター盤販売に寄せて 2009年9月13日 (日)

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2009/09/post-8aba.html

→ リマスター盤全体の評価は、こちら。

ザ・ビートルズ 『MONO BOX』 開封! 今、ビートルズを聴くということ。(その1) 2009年9月13日 (日)

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2009/09/mono-box-3f5c.html

→ 個々のアルバム紹介のこちらもどうぞ。

THE BEATLES(ザ・ビートルズ) 『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』リマスター盤 2009年9月12日 (土)

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2009/09/the-beatlessgt-.html

THE BEATLES(ザ・ビートルズ) 『ABBEY ROAD(アビイ・ロード)』 リマスター盤 2009年9月11日 (金)

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2009/09/the-beatlesabbe.html

本当は時代背景をふまえて聴いてみたい。そんな深い?聴き方をしてみたい人へのメッセージです。

Music from Motion Pictures 『アクロス・ザ・ユニバース(ACROSS THE UNIVERSE)』 あるいはザ・ビートルズの時代について 2008年4月28日 (月)

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2008/04/music_from_moti_4865.html

'GET BACK Session' by "The Beatles" 2007年4月 3日 (火)

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2007/04/get_back_sessio.html

しばやん、ビートルズを語る。 (ビートルズ再入門-もう一度、全曲聞きたくなりました^^!)<歩く仲間より再録> 2006年2月15日アップ (2005年5月11日 作成)

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2009/02/post-a71e.html

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2009年9月13日 (日)

今、ビートルズを聴くということ(その2) リマスター盤販売に寄せて

この数日来、ビートルズの聴き直しをしているわけですが、試聴の経緯というか順番を自分のメモ代わりに。

9月10日(木)

『MONO BOX』、『アビーロード』、『レット・イット・ビー』、『サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(以上リマスター初盤)を購入。

1. 『アビーロード』(1987年CD) → 『アビーロード』(リマスター盤)

2. 『レット・イット・ビー』(リマスター盤) → 『レット・イットビー』(1987年CD)

9月11日(金)

『ハード・デイズ・ナイト』、『ビートルズ・フォー・セール』(リマスター初盤)を購入。

3. 『ハード・デイズ・ナイト』(1987年CD) → 『ハード・デイズ・ナイト』(リマスター盤)

4. 『ビートルズ・フォー・セール』(リマスター盤)

9月12日(土)

5. 『サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(リマスター盤)

→ 『同』(海賊版CD)

『MONO BOX』開封

6. 『サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(モノ・リマスター盤)

7. 『アビイ・ロード』 (リマスター盤)

9月13日(日)

(午前)

8. 『プリーズ・プリーズ・ミー』(モノ・リマスター盤)

9. 『ウィズ・ザ・ビートルズ』(途中まで) (モノ・リマスター盤)

(夜)

10. 『ラバー・ソウル』 (モノ・リマスター盤)

ふう ということで、今、『ラバー・ソウル』を聴きながら書いています。

今までのところ、やはり初期のアルバムのモノラル盤はいいなあといった感じです。でも『ハード・デイズ・ナイト』以降のアルバムは断然、ステレオのほうがいいと思います。ここらへんは、アルバムごとの比較が必要なのでしょうから別に譲りますが。

ところで音質的なところで一言。

ステレオ盤にせよモノラル盤にせよ、このリマスター盤は、あきらかにアナログLPの音ではなくCDの音だと思います。全然デジタルくさくないリマスターですが、この音のクリアさはCDならではのフォーマットで、アナログLPの‘ハイファイ’とは全く異なるものです。

アナログLPの情報量の多さについては、いろいろなところで特にオーディオよりの音楽マニアに語りつくされているところがありますが、今回のリマスターの試みは、その情報量の多さをCDにそのままリパッケージしたという感じでしょうか。

リマスター盤の音はアナログの音ではない、これも誰かの孫引きかもしれませんが、私も繰り返しておきます。

いよいよ本題^^?

今、ビートルズを聴くということ (その2)

現在、『ラバー・ソウル』の「オリジナル・ステレオ・リミックス」を聴いています。やっぱりこちらのステレオ盤のほうがしっくりきます。唄とリズム楽器が見事に左右に振り分けられていますが、これはこれで、アルバム作成当時のビートルズの「意思」であったと思うのです。このよちよち歩きでステレオというフォーマットの使い方を試行錯誤していた4人が、わずか1年半で『ペッパーズ』の世界の高みに達してしまうとは。その進化の早さには、本当にびっくりモノです。

さて、今、ビートルズを聴くということを自分にとってはではなく、同時代の人々にとってどのような意味があるかということを考えてみたいと思います。

実は、自分の身の回りでは、それほど「リマスター‘事件’」は盛り上がっていません。テレビやラジオでも非常に盛り上がっているようですが、たまたまかもしれないけど私はその特番を見ても聴いてもいないし、身の回りを見る限りでは、いまいち実感できていないというのが本音です。

ありきたりの企画ですが、ベスト曲の投票があったり識者の私の好きな一枚とか一曲とかいうヒット・チャートみたいなのが、盛り上がっているようですが、普通の人にとって「ビートルズ」と「その曲」って一体何なのというところがクリアにされていないような気がします。

でも明らかにリアルタイムでない50歳以下の世代にとってのビートルズは1980年代初めの何度目かのブーム(誕生20周年とか解散10周年とか)と、1987年の初CD化されたときのブームを除くと、1990年においては不遇というか主だったブームはなかったと思います。1995年からの「アンソロジー」は見事にはずしたというかマニア向けの企画であって、新しいファンをつかむという点では明らかに失敗でしょう。企画としては必要なものだったでしょうが、あれによってファンの裾野が広がったとは思えない。逆に、とっつきにくさや与えてしまったのではないかと思います。(はっきりいって自分でもいらないもん。資料的な意味はあっても、オリジナルアルバムに何か資するものがあったかといえばどうなんでしょうか。)

2000年以降、『ザ・ビートルズ1』によるリマスターや、2003年の『LET IT BE...NAKED』の発売など、あと2005年の『LOVE』ですか、それなりに企画があって盛り上がりもあったけど、単発的なスポットライトで、『ビートルズ山脈』の全体に光を当てるようなものではなかったと思います。

その意味で、今回の全オリジナルアルバム(プラス、パストマスターズ)は非常に意味があると思いますが...。

はっきりいって、初めての人に全てのアルバム、というかビートルズ全曲を聞けというのは無茶な話ではないかと思います。

確かに既存のファンだけではなく、若い世代、10代20代の人たちにも知ってもらいたいというのはありますが、一遍には到底無理です。

でも若い人は、まあ時間をかけて聞いていけばいいから、というより、やはりこの情報過多の現在に、一枚一枚アルバムをこつこつ集めるような人たちはどれくらいいるのかしらん。もっと他にも楽しいことや素晴らしい音楽はいくらでもあるわけで、投資効率というかビートルズだけで元がとれるのか正直わかりません。

ただ自分的には、中学~高校生のときに、ビートルズの全曲制覇をして、「アルバムを聴く」ということや、ひとりのアーティストを系統だって聴くという楽しさを知りましたので十分、元をとっているというか、人生の大きな励みにはなっています。

『ザ・ビートルズ』を聴くのにあたって、難しいところ、それは全曲を聴かないと見えてこないところがあるということ。これは別に彼らに限ったことではなく、どんなミュージシャンでもそうなのでしょうが、時代背景や曲のつくられた背景などちょっとした予備知識があると非常に楽しめるということと、佳曲(私が勝手にいっているのですが、佳作というかちょっとしたよい曲:詳しくは泣ける唄が聴きたいを参照)が各アルバムにふんだんにスパイスのように隠しこんであって、ヒット曲だけでは楽しめない、アルバム全体を通して聴かないとわからない、そのアルバムの曲順そのものがひとつの奇跡というか、そこにあるから意味がある的な要素が他のアーティストと較べて非常に高いような気がします。

(今、モノマスターの『ヘルプ』を聴いています。)

さて、ヒット曲だけを集めると『ザ・ビートルズ1』みたいなおかしなことになってしまうので、このリマスター盤全曲発売に当たって初心者はどのアルバムやボックスを買うべきか。

この問題については、以前も書きましたが、私は『赤盤』、『青盤』をそれなりに評価しています。ただ、今回のリマスターの対象ではないし。

ということで、今回の初盤があるうちに、数枚を購入したい方へのガイド。

1.もしお気に入りがある人は、そのアルバムのリマスター盤を買う。 リマスター盤の凄さがわかるはず。

2.初めての一枚だったら。

初期から『ハード・デイズ・ナイト』、中期なら『ラバー・ソウル』、後期なら『レット・イット・ビー』かな。

傑作の誉れ高い『ペパーズ』と『アビイ・ロード』は、2枚目か3枚目でいい感じがしますね。いきなり聞いても『ペパーズ』は何だこれで終わりかねないし、『アビイ・ロード』はアルバムとしての完成度は高くて、いくらB面のメドレーがすごいといっても単体でのヒット曲はほとんどない。(サムシングは有名といってもジョージの曲だし)

ポピュラーで聞いて楽しいという観点から選べば、やはり先の3枚から1枚をまず選べば間違いないでしょう。3枚まとめて購入できる人は、この『ビートルズ』というバンドの音楽的な幅の広さを知るきっかけになるでしょう。きっと。

またこのリマスター盤の話題性という点からみれば、『マジカル・ミステリー・ツアー』は非常に穴場的な最初の1枚かも知れない。

というのは、今までの1987年CDではついていなかった折込ブックレットがついていることと、「ハロー・グッバイ」、「ストロベリー・フィールズ・フォーレバー」や「ペニーレイン」、「愛こそはすべて(ALL YOU NEED IS LOVE)」といった中期の超有名曲とタイトル曲「マジカル・ミステリー・ツアー」の格好良さが一枚で味わえる。

これは、このリマスター初盤一番の買いのアルバムではないかと思います。

あと『ホワイト・アルバム』もジャケットがオリジナルっぽくなっているし、音もクリアになっているので、これもまたリマスター初盤ならではの買い物でしょう。

もちろんお金のある人は、『ステレオボックス』を買うのもいいけど、ちょっとづつ聴いてみたい、ちょっと触れてみたい人には、上記のアルバムは間違いなくどれもお薦めです。

以前のお薦めアルバム・ランキングをちょっと引用してみます。

「しばやん、ビートルズを語る。 (ビートルズ再入門-もう一度、全曲聞きたくなりました^^!) 2005年5月11日 作成」

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2009/02/post-a71e.html

さて、その中であえて1枚のアルバムといわれると本当に難しい。初期のアルバムの疾走感もすごいが、中盤におけるメンバーそれぞれの試行錯誤も面白い、円熟期の成熟さもまたよいということで、以下は、暫定的なお薦めです。

まず、とっつきやすいのは、①『A HARD DAY’S NIGHT』か、②『HELP!』の若さというか疾走感を味わうというのが手でしょう。

次は、やはり③『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』とか、④『ホワイト・アルバム』とか中期のアルバムでしょうか。⑤『マジカル・ミステリー・ツアー』もCDの構成を理解した上で聞けばおもしろいでしょう。ある程度、ビートルズの初期中期のアルバムを聞いた上で、⑥『アビイ・ロード』と⑦『レット・イット・ビー』に進むのでしょう。ある程度、ビートルズの歩みを知らないと、この後期のアルバムのよさはわからないと思います。

中山氏は文中で、ベストを集めた企画盤としての『赤盤(The Beatles/1962-1966)』、『青盤(The Beatles/1967-1970)』や『ビートルズ1(The Beatles 27#1 singles=1)をいきなり聞くことはよくないと語っています。しかしながら、最近では、ビートルズの全曲を日本で一度に聞くことはほとんどないので、これらのベスト盤を手がかりに、気に入った曲の入ったアルバムを聞いてみるというのもひとつのアプローチの仕方かもしれません。しかし、『アンソロジー』とか、『LET IT BE… NAKED』をいきなりはじめに聞くのはやめておいたほうがいいと思います。いずれもオリジナルの曲を知らないと楽しめないからです。」

あまり変わっていないようだけど、とっつきやすさという意味では、今回のお薦め盤のほうがいい感じですね。まとめると、

A. 初めの一枚としてのお薦め盤

1. 『ハード・デイズ・ナイト』

2. 『ラバー・ソウル』

3. 『レット・イット・ビー』

B. ちょっと慣れたら一度は聴きたいロックの名盤

4. 『サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』

5. 『アビイ・ロード』

C.  リマスター初盤ならではの企画というか買いの一枚

6. 『マジカル・ミステリー・ツアー』

7. 『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』

レアさからいうと、6.7.は再販売のときのパッケージングが見えない今では、一番マスト買いアイテムかも。

バラで買うのなら、やはりリマスター初盤の3面開きジャケットはカッコいいですよ。もうメーカー在庫がないそうなので、このブログをみてちょっと1枚聞いてみようと思った人はすぐにCD屋にダッシュです。

「今、ビートルズを聴くこと」などとちょっと小難しい話をしようとは思いましたが、難しく考えても意味がないので、結論としては、まずは一枚聞いてみようということで、とにかくこのリマスタリング初盤販売のチャンスを逃すなと声を大にしてこの項を終わらせていただきます。長文を読んでいただいてありがとうございました。

ではでは^^?

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ザ・ビートルズ 『MONO BOX』 開封! 今、ビートルズを聴くということ。(その1)

一連のビートルズ・ネタの続きですが・・・。

さて、モノボックスを昨夜(9月12日)開封してみました。

まず、LPジャケットをそのままに再現したというCDの紙ジャケット。確かに感動モノです。非常に丁寧なつくりでLP盤の再発売が期待できないこのご時勢ではジャケットだけでもコレクターズアイテムなのでしょう。私も、『ペッパーズ』しか確かLPはもっていないので初めてじっくり観るものばかりで(1987CDのジャケットは見慣れていました)、えーこんなんだったのかと新しい発見もありました。

ところで、曲というか音の中身の件ですが、モノ盤のLPをもっていたわけでもモノ録音にこだわってきたわけでもないので、あまり比較試聴みたいなことは書けないということもあり、ここでは、「『MONO BOX』の価値はいかに」、とか、「今、ビートルズを聴く」ということに的を絞って私見を述べたいと思います。

この私の数日のビートルズがらみの記事が、結構、「beatles mono」とか『MONO BOX』がらみのキーワードで検索されていることが多いようですが、ここで私なりの結論を言います。

「よっぽどのマニアでない限り、『MONO BOX』を買う必要はない。初心者は手を出すな。もし初めてビートルズを揃えたいと思ったら、迷わずステレオボックスを買うべきだ。」

それはなぜか、いろいろな要素を挙げて説明します。

1.今回のリマスターで音が圧倒的にクリアーになった。 1987年盤のCDをもっている人でも十分納得できる音質の改善だと思うし、初めてCDを買うなら迷わずリマスターを買うべきです。

2.『MONO』盤を買う必然性が普通の人にとっては薄い

2.1 日本人はそもそもMONO音源に慣れていない。

どうも日本でも通といわれるミュージシャンや識者?、特に現役でビートルズを聞いた世代の人たちが口を揃えて『MONO』がいいと言っていますが、何世代か後のわれわれアラフォー世代のビートルズ体験は、既にFMラジオが十分普及した後で、つまり1980年代に初めてビートルズをFMラジオで聴いた世代は間違いなくステレオ録音盤のLPの音に聴きなれているということ。

これは、誰かがいっていたことの孫引きかも知れませんが、私も実際にそう思います。

ステレオ盤が普及していたころのアルバム(『ハード・エイズ・ナイト』以降)のモノ盤をかけるのは、よっぽどこだわりのあったDJか、特番でしかなったのではないかと思います。

1982年か83年のNHK FMの特番で、1週間ぐらいビートルズの全曲を録音順にアルバム全曲そのままの曲順でオンエアーされたり、次の年に『ポップ・アンド・メロー・ビートルズ』とかいうタイトルでオムニバスに、ビートルズのほぼ全曲がオンエアーされたことがあるのですが、そういう機会ではモノとステレオのバージョン違いの話もあったと思うのですが、普通にリクエストとかでかけられたのはモノしか初期の曲をのぞけばステレオ盤だったと思うのです。

ちょっと思い出したのですが、1987年盤のCDを数年前にまとめて買って揃えたのですが、『A HARD DAYS NIGHT』のモノ盤は逆に物足りないような気がしていました。もし、今までFMでステレオで聴きなれていたのなら、バージョン違いでそう思うのも故があるわけです。今思えば。

2.2 モノ録音という世界観(パラダイム)のもとで作られたのは最初の2枚だけではなかったのか。

モノ録音というパラダイムの中で作成されたのは最初期の2枚のみではなかったのか?それ以降のアルバムは擬似ステレオであれ、ステレオの音で供給されていたという事実。

今、ビートルズやジョージ・マーティンは、中期(後期)までモノマスタリングに力を入れていたということがいろいろなところで言われていますが、『ヘルプ』以降のアルバムは、やはりステレオで聴かれることを想定したアルバム作りをしていたのではないかと思います。

つまり『MONO』である必然性があるのは、最初期の2つのアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』と『ウィズ・ザ・ビートルズ』だけでよいのではないか。それはこのリマスターCDではモノボックスでしか買えないのなら結果的にステレオ盤でよいのではないかということです。

『プリーズ・プリーズ・ミー』の1987年CDは持っていませんし、『ウィズ・ザ・ビートルズ』の1987年のCDは持っていますが、この2枚のリマスターCDを買う予定がないので比較することができないのですが、1987年のCDより、ステレオのリマスターのほうが圧倒的に音がいいと思います。

リマスター盤に関して、結局、『ハード・デイズ・ナイト』と『ビートルズ・フォーセール』を追加で買い足しちゃったのですが、このステレオ盤は、1987年のモノCDに較べて、圧倒的にクオリティーが高いです。『ハード・デイズ・ナイト』のリマスターステレオ盤は、間違いなく今まで私が持っていたイメージどおりでした。

3. ステレオで聴いたほうが断然、楽しい!

先のコラムの続きですが、『ハード・デイズ・ナイト』以降のアルバムは、ステレオ盤のほうが‘楽しく’聴けると思います。『サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハート・クラブ・バンド』のMONO盤を先ほど聴き終わりましたが、私は、音のよしあし、鮮度の違いが仮にあったとしても、躊躇なく「ステレオ盤」、今から購入するのであれば、間違いなくリマスター盤のステレオ盤をお薦めします。

いくら彼らがモノラルマスターにこだわっていたとしても、ステレオならではの世界観はモノラルでは再現しきれません。ペッパーズのトリッキーな音楽世界、これはライブでは絶対に再現できないレコード芸術ならではの、スタジオ録音ならではのアレンジとミックスなのです。

という感じで、『MONO BOX』に注目が集まっている中、あえて棹差すつもりでちょっと待ったをかけてみました。

次回は、「今、ビートルズを聴く意味」についても考察を加えてみたいと思います。

ではでは^^?

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2009年9月12日 (土)

THE BEATLES(ザ・ビートルズ) 『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』リマスター盤

「こりゃいい。すごい(音が)クリアーだ。」というのが、このアルバム(リマスター盤)を聴いた最初の感想です。

Sgtpeppers お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★☆☆

アルバムとしての完成度: ★★★★★

今、まさにリマスター盤を聴いているところですが、これは素晴らしい。特にリズム楽器の音がとてもクリアーです。楽器の音がそのまま聞こえてくる。ご存知のとおり非常に複雑な構成というか作りこみのしてあるアルバムで、先のCDではいまいちというか音がつぶれてというかはっきりと聞こえなかった効果音の全てが非常に生々しく聞こえてきます。

これを聞いてしまったら、もう1987年マスターのCDには戻れないなというのが正直な感想です。

ということで、音を「聞く」のはほどほどに、このペンも置いて、アルバムを改めてしみじみ鑑賞して「聴きたい」と思います。

ではでは^^?

関連の過去記事です。

1. アルバムを楽しむ(その2)ビートルズ  2007年3月26日 (月)

← こちらで『ペパーズ』のことに触れています。

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2007/03/post_d9ad.html

2. しばやん、ビートルズを語る。 (ビートルズ再入門-もう一度、全曲聞きたくなりました^^!)<歩く仲間より再録> 2006年2月15日アップ (2005年5月11日 作成)

← しばやんとビートルズとの馴れ初めについてはこちらもどうぞ。

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2009/02/post-a71e.html

3. Music from Motion Pictures 『アクロス・ザ・ユニバース(ACROSS THE UNIVERSE)』 あるいはザ・ビートルズの時代について 2008年4月28日 (月)

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2008/04/music_from_moti_4865.html

4.'GET BACK Session' by "The Beatles" 2007年4月3日

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2009年9月11日 (金)

THE BEATLES(ザ・ビートルズ) 『ABBEY ROAD(アビイ・ロード)』 リマスター盤

ついに買っちゃいました! ビートルズ・リマスター盤。

前回のブログに書きましたが、結局、清水の舞台を飛び下りるつもりでえいやと、『MONO BOX(モノボックス)』、『ペッパーズ』、『アビイ・ロード』、『レット・イット・ビー』を販売日の前日の9月8日に駆け込みで予約。今日の夜、仕事が終わってから買って帰りました。

解禁?2日目の今日でも、なんと今回私が購入した店舗では初回限定盤が、まだディスプレーされて売られていました。さすがに『アビー・ロード』と『レット・イット・ビー』だけは、私がついた時点で既に完売。この店には各2枚づつかが入荷したそうですが、今日の時点で売れていたのは、『プリーズ・プリーズ・ミー』と『リボルバー』、『ペッパーズ』が1枚づつ売れていて、しばやん帰宅時には、『ペッパーズ』の残り1枚が売れていました。

ところでこの一枚売りの初盤もすごくかっこよかったです。『MONO BOX』を買ったというのに、もうステレオ盤にも食指が。さすがに『ザ・ビートルズ・BOX』にまで手を出す余裕は全然ないし、全部のアルバムをほしいとは思わないけど、なにか初期の数枚はバラで買ってみたいなと思いました。

たぶん明日の夜には、ほとんどの初盤が売り切れているのだろうなと思いつつ、非常に名残惜しく店を後にしたのでした。

ちょっと前書きが長くなりましたが、今日の収穫の中から、まずこの一枚。『アビイ・ロード』を早速聴きながら書いています。

Abbey_road_2 THE BEATLES(ザ・ビートルズ) 『ABBEY ROAD(アビイ・ロード)』 リマスター盤

TCCP-71013 EMIミュージック・ジャパン 2009年9月9日 初回限定盤

お薦め度: ★★★★★

泣ける度: ★★★★★

アルバムとしての完成度:

★★★★★

もう内容については、いわずもがなです。

早速、リマスター盤のインプレッションを^^?

まず最初の出だしの音を聞いて思ったのは、「非常にまろやかで全然刺激的でない」ということ。もともとのオリジナルのLPもステレオでリリースされていますので、たとえリミスターといっても大きく変わるわけがない。(初期のアルバムはモノとステレオがありました。)

1987年にビートルズのCD化がスタートされてから、自分自身の初めてのCDとして購入したのが、この『アビー・ロード』、このCDのリリースは1988年10月18日になりますが、ずっとそれ以来、20年間以上(もうそんなにもなるとは)愛聴してきたしばやんがいうのだから間違いがない。(※)

というか、たぶんこのアルバムにリミックスによる大きな変化というか劇的な効果を期待するのは無駄です。

音がくっきりしたとかクリアになったというよりも、角がとれて丸くなったというか本来のアナログレコードのようなまろやかさがでたと感じました。

これは音がゆるくなったわけではありません。個々の音がクリアでありながらも音楽として溶け合っているというか自然な感じのメリハリがでているというか。CDっぽいとがったところや無理がなくなったとでもいうことができましょう。

なにか繰り返しになってしまいましたが、自然に素直にビートルズの世界に浸れる、そんなことを感じました。

とりあえず、今日のレヴィーはここまで^^?

実は『レット・イット・ビー』を聴き出してしまっていますが・・・。

※ちなみに、この初回のCDリリース盤にはビートルズのレコードデビュー25周年という帯がついていました。つまりレコードデビュー25周年を記念して1987年のCD化プロジェクトが企画されたということですね。

昨日買った本(THE DIG「ザ・ビートルズCDエディッション」 2009年9月22日 シンコー・ミュージック・エンタテイメント)によると『サージェント・ペパーズ・ロンリーハートクラブバンド』のLPの発売日の1967年6月1日の20年後の1987年6月1日にあわせて『ペパーズ』のCDが発売されるようにCD化が進められたとありますが、それだけではなく、レコードデビュー25周年というのがそもそもの企画の始まりだったのでしょう。きっと。ふとCDの帯をみて思いました。

P.S.

あとこれだけは言っておきたい。

おまけ その1.

Abbey_road_bk ジャケットの背面について

1988年にCD化されたときに、まっさきに非常に不満足に思ったのはオリジナルのレコードジャケットがCDケースゆえに再現されなかったことでした。

実は、『アビイ・ロード』は、どうしてもCDでほしくて、わざわざLPは買わなかった(買えなかった)のですが、最初のCDでは、背面の上半分が黒塗りで、まったく感じが違います。

ご参考までに、おまけとして下につけておきましょう。

Abby_road_bk2 1988年盤(正確には1987年盤というのでしょうが)のジャケットの背面。

並べて較べてみると、これはさすがにひどいと思うでしょう。

なんという中途半端なカッティング(切り抜き)なんだと。

おまけ その2.

これもたまたま気がついてしまったのですが、リマスター盤の日本語の解説と歌詞カードについて。まあ、英語の解説記事を訳した部分と、ザ・ビートルズ・クラブ監修の解説はよいとしても(今回、あらたにか書き直される意味は十分ある)、奥田祐士氏の対訳は、ちょっと解せないというか前のCDの対訳と比べて少し違和感を感じました。

最初のCDの山本安見氏の対訳のほうが、正しいニュアンスというか荒削りな感じが伝わってくると思います。山本氏のほうが、リフレイン(繰り返し)の部分の訳し方もうまいし、言葉の選び方に必然性というかこだわりが感じられますが、奥田氏の訳は、ちょっときれい過ぎて、また訳が単調すぎて、元の英語のニュアンスが伝わってこないのではないか。スラングのちょっと間抜けな正しい(誤)訳があるような気がするし、babyとか簡単そうな単語の日本語の選び方が少し違うような気がします。好みかもしれないけど、以前のCDが廃盤になった以上、この奥田氏の和訳が引用されたり参照されると思うと、ちょっと違うのではないかと思います。自分的には、山本氏の訳のほうがいいなあと思います。

あと、最後のトラック「ハー・マジュスティ」はLP盤ではタイトルとしてクレジットされていないゆえに、山本安見氏の対訳では英語も和訳もついていません。たぶん。(LP盤をもっていないので、その時の対訳が誰なのかわからないので、想像になりますが)

それに英語と和訳を付けるのも正しいことだろうけれども、もとのLPの精神とは違うような気がします。そもそも英語版には歌詞カードはついていたのかしらん?という疑問も残ります。そういえば『LET IT BE』のイギリス版には歌詞カードがついていないし、基本的に歌詞カードがついていないのではないかと思います。ちょっと研究の余地がありますね。

ともあれ、英詩や対訳はそれなりに日本人にとって重要な情報ですので、もう少しこだわりがほしいなあと思いました。

その3 ついでに

A面とB面の切れ目がわからないCDならではの連続番号をつけるのは、このようなオリジナル復刻版では、なんとかしてほしい。このことについてはかなり以前にも言及していますので、リンクを貼っておきます。

アルバムを楽しむ(その2)ビートルズ 2007年3月26日 (月)

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2007/03/post_d9ad.html

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2009年9月 8日 (火)

ザ・ビートルズ 『リマスターシリーズ』 2009年9月9日 リリース間近

ということで、ちょっと思案モードに入っています^^?

究極の選択というわけでもないのですが、非常に気になるこのニュース。全国(全世界か?)のビートルズファンの方は、どのような気持ちで9月9日を迎えようとしているのでしょうか?

09090801_2 メーカー(東芝EMI)の広告より

http://emij.jp/beatles/

とりあえずは、下調べということで、『ストレンジ・デイズ』2009年10月号 No.119の特集を読んでみました。というより、『アビーロード』のまんまの表紙が、どうしようもなく目に入ってきたということで全然知らなかった月刊誌なのですが、思わず購入してしまいました。

(8月半ばの話です。もう、11月号が発売になっているはず。念のため。)

09090800 雑誌:『ストレンジデイズ』

2009年10月号 No.119

でも、非常に悩ましい。ビートルズは既に活動を終えているのでこれ以上、新しいアルバムがでる可能性はないのですが、活動期間中に、13枚+パストマスターズ(2枚)の公式アルバムを発表しているので、それを一度にまとめてというと金額的にも大変だし、とはいえ、個人的には、非常に『ザ・ビートルズMONO BOX』にそそられるものがあるわけで、う~ん、結局どうしようというところで、悩んでいます。

たぶん、予算的なことをとりあえず置いておけば、こんなパターンがベストだなあと思います。

『MONO BOX』(アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」から「ホワイト・アルバム」まで)、「イエローサブマリン」はとりあえず置いておいて、オリジナルアルバムの「アビイロード」と「レットイットビー」は、ステレオ盤で、バラで買う。

そして、こちらの傑作アルバム、ジャケットが気になる「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」もステレオ盤でバラで買う。といったところかなあ!

一応、フィリピンにいるときにちょこまか「フィリピン盤」を買い足して、結局、「プリーズ・プリーズ・ミー」と、「イエロー・サブマリン」、「パストマスターズVo1.1 」以外をCDで揃えたのでどうしても、すぐにセットがほしいわけでもないのですが・・・。(ある意味ダブってしまう。これもまた悩ましい。)

というわけで、明後日が待ち遠しいけど、果たして注文なし(買えたとしたら)でボックスが買えるのかしらと、ちょっと気になるところでもあります。

ではでは^^?

過去記事ではありますが。

しばやん、ビートルズを語る。 (ビートルズ再入門-もう一度、全曲聞きたくなりました^^!)<歩く仲間より再録> 2005年5月11日 作成

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