カテゴリー「泣ける唄が聴きたい(Music etc.)」の67件の記事

2009年2月15日 (日)

カザルスホール閉鎖の報に驚きました!

「◆♪◆箱庭的ピュアオーディオの薦め AUDIO STYLE◆♪◆」のオーディオの同志?のぱすてるさんの記事をみて、もーびっくり。

February 14, 2009

カザルスホールが閉館されるらしい・・・(涙)

http://www.audiostyle.net/archives/51502142.html?1234707351

詳しくはぱすてるさんの記事を読んでいただくとして。でもまあ、時代が変わったとはいえ、つらいものがありますよね。

以下は、私のコメント(書き込み)をそのまま転載したものです。

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東京からは離れてしまいましたが、御茶ノ水のカザルスホールは、やはり室内楽などのひとつの殿堂であったかと思います。 2002年の段階で既に経営権が移っていたとはわたしもうかつでした。

確かにその段階でこの結末は見えていたことなのかもしれませんね。

確かに90年代は東京で過ごしましたが、80年代のバブル絶頂期から90年代の半ばまでやはりよき時代だったと思います。赤坂のサントリーホールや、このカザルスホール、あのバブルがなければ決して陽の目をみることのないプロジェクトだったのでしょう。あの時代を振り返るに、確かに国内外の著名な演奏家やオーケストラが日本にきてくれた(特に東京)わけですが、当時でも、やはりチケット代、むちゃ高かったですよ。

2000年以降の個室オーディオ化や趣味の多様化など、クラシックに月に何万円もお金をかけれる人が相対的に少なくなった(少子化もあるし、中高年のおばさんたちも結構生活がきつめ)とすると、やはりいいホールだからといって世界最高の音楽家を呼ぶわけにいかない→ファンの足がさらに遠のく→収入が減れば公演の機会の減や、やはり経営的に成立たない(高い値段でホールを使ってくれない)ことは、ある意味、みえていたことではあるのですが・・・。 でも、本当に残念です。

せめて最後の手向けのスペシャルなシリーズをこの1年間、組んでくれないものでしょうかねえ。

引き続きフォローとチェックをお願いします。(自分も気をつけてみますが) ではでは^^?

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今でも田舎に戻っても、生のコンサートやライブはなるべく行きたいと思ってますが、器自体がなくなってしまうこともあるとは。

地方で、箱物行政の片手落ちが今までもいわれてきましたが、経営難で優れた箱物が死蔵どころか活用されずに取り壊しの憂き目にあることが、この不況下、どんどん続きそうですね。

ちょっとやな時代の前兆なのではないかと思います。

どんな優れたものでも、素晴らしいものでも、「使ってなんぼ(のもの)」だからなあ。この「使ってなんぼ」とか「使われてなんぼ」ということは、最近、ちょっと考えていることなので別途、別の記事でも取り上げたいと思います。

ではでは^^?

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2009年2月14日 (土)

佐野元春 『Cafe Bohemia(カフェ・ボヘミア)』

久しぶりに、「泣ける唄が聴きたい!」をアップします。

やはりアルバムに季節はつきものということで、「冬物語」なアルバムを一枚。

09021400 佐野元春 

『Cafe Bohemia(カフェ・ボヘミア)』

EPIC/SONY 32-8H-100

1987年2月発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★★★

一口コメント: 実は佐野元春の最高傑作アルバムと言ってもよいのではないでしょうか。非常に秀逸なコンセプトアルバムで捨て歌の全くない隙のない緻密な構成は、今でも十分通用するのではないでしょうか。

『カフェ・ボヘミア』 タイトルのごとく、ボヘミアのカフェ(喫茶店)のざわめきを、曲と曲の間に挟みこんで、元春節満載の佳曲がこれでもかと覆いかぶさってきます。確か中古でLPアルバムも持っていたと思いますが、このアルバムワークも非常に凝ったものであった記憶があります。

09021401 収録曲:

1.Cafe Bohemia (Introduction)、2.冒険者たち Wild Hearts、3.夏草の誘い Season in the Sun、4.カフェ・ボヘミアのテーマ Cafe Bohemia、5.奇妙な日々 Strange Days、6.月と専制君主 Sidewalk Talk、7.ヤングブラッズ Youngbloods、8.虹を追いかけて Chasing Rainvow、9.インディビジュアリスト Individualists、10.99ブルース 99 Blues、11.Cafe Bohemia (Interlude)、12.聖なる夜に口笛吹いて Christmas Time In Blue、13.Cafe Bohemia (Reprise)

ぜひ、アルバムとして味わっていただきたいのですが、収録曲の印象を一言で述べると、まずもって「元気の出る、力が湧いてくるカッコいい曲」が多いことがまずあげられると思います。

「2.冒険者たち」とか「5.奇妙な日々」そしてなにより「7.ヤングブラッズ」なんて、映画のロッキーのテーマではないですが、冬の澄んだ空気に吼えるといった趣きの元気・応援ソングだと思いますね。と思いきや、歌詞を読むとそうでもないみたい^^?順番は逆ですが、ちょっと歌詞を引用すると。

「奇妙な日々」

「誰もが愛を失い/街の風にさからえずに/いつもの夜が過ぎていく/「さよなら」を言い出しかねて/ムダな言葉が費やされて/いつもの夜が過ぎてゆく/悲しいけれど/僕にはわからない/今、君の目の前で/何かが変わりはじめている/奇妙な時代、奇妙な日々/あの光の向こうにつきぬけたい/闇の向こうにつきぬけたい/この夜の向こうにつきぬけたい/ (後略)」

「冒険者たち」

「土曜の午後/仕事で車を走らせていた/ラジオに流れるR&B/昔よく口ずさんだメロディー/友達は今、いろんな想い/すべてを伝えきれないまま/冬のある日/夜明け近く/恋人のもとを離れた/誰かがどこかで眠れぬ夜明けを見つめている/誰もが心に見知らぬ夜明けを抱えている/ (後略)」

なにげに聞き流していたけど、結構、詞の世界が深い^^?

そして、アラフォーの人には懐かしい、「ヤングブラッズ」 ‘若き血潮’とでも訳すのでしょうか。実はこの曲、国連の国際青年年のNHKのテーマ曲で、ちょうど冬のこの時期に何度となくCMで流れていた曲なのでした。

「ヤングブラッズ」

「静かな冬のブルースに眠る/この街のニューイヤーズデイ/大地に果てしなく降るモーニングライト/いつの頃か忘れかけていた/荒ぶる胸の想い/アクセルためてルーズな空見上げる/鋼鉄のようなWisdom/輝き続けるFreedom/願いを込めて/ここに分けあいたい/Let's stay together/Let's stay together/

冷たい夜にさよなら/その乾いた心/窓辺に横たえて/ひとりだけの夜にさよなら/木枯らしの時も/月に凍える時も/偽りに沈むこの世界で/君だけを/固く 抱きしめていたい/ (後略)」

なにか最近、このようなストレートな唄ってほとんど聴かないような気もする。いや、あるに違いない。でも、なんとなく白けているよな。と思うと、この次の曲は、こう来た。

「虹を追いかけて」

「人は誰でも/時がたつにつれて/追いかけていた夢を/失いそうになる/冬の空に浮かぶ/月の明かりの下で/君のことだけを/胸にえがいてみる/果てしない夜は続いてゆく/ I miss you/闇の窓を/くぐりぬけて/おとずれる/君は冬のAngel/静かな冬のAngel/ここにいさせてほしい/静かな冬のAngel/ (後略) 」

最後に、「聖なる夜に口笛吹いて」。これまた元春流のクリスマスソング。多分。ジョンレノンのクリスマスソングを意識しているのだろうなあ。彼のアメリカはニューヨークでの滞在経験も多分に反映されているのでしょう。

冬なのに熱い。醒めているようで内に秘めた熱い想い。そんな彼の青春を反映した一枚と申しましょうか。この微妙な吾彼の距離感のとり方がなんともいえません。

ともあれ最初から最後まで、なにかもが冬づくしのアルバムなのでした。

P.S.

そうそう、抜群のアンサンブルやバンドセッションを添えている彼のバックバンド、「THE HEARTLAND」の活躍というか存在感の大きさも忘れてはなりません。このことは、[Cafe Bohemia MOTOHARU SANO WITH A Young Soul Ensemble THE HEARTLANDとしっかりアルバムタイトルにクレジットされていることからも明らかです。蛇足ながら^^?

ではでは^^?

佐野元春 『SOMEDAY(サムデイ)』についても以前、記事を書いていました。こちらにもぜひお立ち寄りください。

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2008/05/someday_617f.html

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2009年2月10日 (火)

しばやん、ビートルズを語る。 (ビートルズ再入門-もう一度、全曲聞きたくなりました^^!)<歩く仲間より再録>

かなりの過去記事ですが、「歩く仲間HP」に埋もれていましたので、こちらでも紹介いたします。

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2006年2月15日アップ (2005年5月11日 作成)

しばやん、ビートルズを語る。

(ビートルズ再入門-もう一度、全曲聞きたくなりました^^!)

しばやんのマイブームは、ずばりThe Beatles です。

一昨年(2003年)の秋に『LET IT BE… NAKED』が、日本でも鳴り物入りで発売されたときに「うわー」と思ったのだか、実際にこのアルバムを買ったのはフィリピンに異動してからの2004年7月3日。昔から外国盤の方が音がいいという迷信がLPの時代からあって(なぜか日本プレス盤は評判が悪い)それもあって日本盤を買うのもなという気持ちだった。ちょっとマニアが入っていますが、何をいまさらビートルズという気がしないでもなかったからだ。

しかし、しばやんとビートルズとの関わりは、実は語れば長くなる。初めて洋楽を聞いたのが、ビートルズの「レットイットビー」、これが中学2年生(1984年)だから、かれこれ、もう20年も前になる。市の英語のスピーチコンテストで学校代表となって、確か市民会館で参加者みんなで歌いましょうという曲が、「レットイットビー」であった。1984年といえば、すでにジョンレノンは凶弾に倒れていたし(1980年12月8日ですか)、ビートルズという名前は知っていても、すでに過去のビックネームだと思っていた。

ところが、「レットイットビー」は、英語の歌詞のみならずメロディーも素晴らしいではないか。高校1年生の時にステレオを買ってもらったのがきっかけで、ずいぶんFMラジオ番組をカセットテープにエアチェックしたのだが、高校1年生の夏休みに、NHK FMで、確か『ポップアンドメロービートルズ』というタイトルで10日間でビートルズの全曲を一度にオンエア-したことがあって、それがきっかけで、初めてビートルズの全曲制覇をしました。このときのオンエアーは、テーマごとの選曲であったが、その2年くらい後に、再度NHK FMで、アルバム、シングルの発売順に全曲オンエア-されたこともありました。

ともあれ、高校時代にはすでにビートルズ全213曲を制覇していたわけでした。今思うと本当に懐かしいのですが、エアチェックしたカセットテープを擦り切れるというか音がへろへろになるまで聞いたものです。今となってはカセットテープも、エアチェックも死語だよな・・・。時代の移り変わりを実感します。

高校時代に、初めて自分の小遣いで買ったLPが、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』。1987年にようやくビートルズの作品がCD化された直後に、初めて買ったCDが、『アビイ・ロード』と言えば、わたしのこだわりがわかるひとにはわかるでしょう。

さて何世代目かのビートルズファンかよくわかりませんが、話しを戻しますと、この『LET IT BE… NAKED』を聞いて、やはりうーんと唸ってしまいました。ご存知のとおり、最後に発売された『LET IT BE』は、メンバーの不協和音でまとまりきらなかった『GET BECK SESSION』をアレンジャーのフィルスペクターがプロジューサーとして彼流に味付けしたアルバムです。まるで内容がバラバラで、特にポールの曲が浮きまくっている。「レットイットビー」や「ロングアンドワインディングロード」など、ポールの名曲があるものの、ビートルズとしての統一感が欠けているなど、ビートルズが“最後”に発表されたアルバムとして、通の間では非常に評判の悪いものでした。

ご存知のとおり、最後にThe Beatles としてレコーディングされたアルバムは、『アビイ・ロード』です。ポールがビートルズ結成当初からのプロジューサー、5人目のビートルズとも言われるジョージ・マーティンに声をかけて、ビートルズの再結集をメンバーに呼びかけて実現したこの『アビイ・ロード』は、最後から2番目に発表されたアルバムですが、実は通の間では、ビートルズの最高傑作とか、ビートルズの“白鳥の歌”だと長い間、信じられて語り継がれてきました。かくいう、わたしも、そう思い込んでいました。

しかしながら、この『LET IT BE… NAKED』を聞いてみると、フィルスペクタ-盤では、いまいち落ち着きがなかった各楽曲が実に生き生きと再現されているではありませんか。改めて素材のよさというか、『GET BECK SESSION』に賭けたメンバーの想いがつたわってきました。一体、今までの『LET IT BE』というアルバムはなんであったのだろうかと思わずにはいられません。

しかしながら、逆にこうも言えましょう。『GET BECK SESSION』がうまくまとまらなかったからこそ、『アビイ・ロード』を作る必要性があったのだと。だから『アビイ・ロード』というアルバムがこの世に存在するのだと。もし、『LET IT BE』がNEKEDの形で存在していたら、『アビイ・ロード』は存在しなかったかもしれないと思うと、非常に複雑な気持ちがします。

今年4月に日本に一時帰国した際に、たまたま書店でみて、中山康樹氏の『これがビートルズだ』講談社現代新書2003年3月を買い求めたのですが、最新のビートルズ研究の成果が反映された非常にコンパクトで熱い想いを感じる好書でした。CDのアルバムを中心とした全213曲の曲目解説で、Lennon/McCartneyのどちらが主に作曲しただとか、レローディングの日付とか、非常にマニアックなスペックも載っていて、ちょっとこだわる人間はニマリとさせられるし、初心者もマニアも楽しめる楽曲紹介になっています。

この新書を買ったこともあり、フィリピンでちょくちょくアルバムをCDで集めだしていたこともあり、今、20年ぶりに改めてビートルズを聴きなおしているところです。

ところで、この新書は、『LET IT BE… NAKED』の発表前に発売されているのですよね。中山氏が、どのようにこの『LET IT BE… NAKED』を評価するのか、非常に興味津々です。聞いてみたいような聞いてみたくないような。

中山氏の主張とだぶりますが、ビートルズはアルバムで聴かないと全く面白くありません。あくまでA面B面があったレコードの世界の作品ですが、それぞれトータルアルバムとして選曲、曲順まで非常に練り上げられた完成度の高い作品ばかりです。まさに、曲順からして必然性があるというか、確かに個々にはクオリティの低いものも混じっていますが、アルバムとしての完成度の高さについては認めざるをえません。

さて、その中であえて1枚のアルバムといわれると本当に難しい。初期のアルバムの疾走感もすごいが、中盤におけるメンバーそれぞれの試行錯誤も面白い、円熟期の成熟さもまたよいということで、以下は、暫定的なお薦めです。

まず、とっつきやすいのは、①『A HARD DAY’S NIGHT』か、②『HELP!』の若さというか疾走感を味わうというのが手でしょう。

次は、やはり③『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』とか、④『ホワイト・アルバム』とか中期のアルバムでしょうか。⑤『マジカル・ミステリー・ツアー』もCDの構成を理解した上で聞けばおもしろいでしょう。ある程度、ビートルズの初期中期のアルバムを聞いた上で、⑥『アビイ・ロード』と⑦『レット・イット・ビー』に進むのでしょう。ある程度、ビートルズの歩みを知らないと、この後期のアルバムのよさはわからないと思います。

中山氏は文中で、ベストを集めた企画盤としての『赤盤(The Beatles/1962-1966)』、『青盤(The Beatles/1967-1970)』や『ビートルズ1(The Beatles 27#1 singles=1)をいきなり聞くことはよくないと語っています。しかしながら、最近では、ビートルズの全曲を日本で一度に聞くことはほとんどないので、これらのベスト盤を手がかりに、気に入った曲の入ったアルバムを聞いてみるというのもひとつのアプローチの仕方かもしれません。しかし、『アンソロジー』とか、『LET IT BE… NAKED』をいきなりはじめに聞くのはやめておいたほうがいいと思います。いずれもオリジナルの曲を知らないと楽しめないからです。

本当に、ビートルズはどれもが‘アルバム’として聴くことができる不思議なバンドです。

以 上

補筆:

歩く仲間のエッセイに加えるのに違和感を覚えたからであろうか、昨年(2005年)に文章を完成させつつも、アップロードを控えていた。しかしながら、このビートルズの音楽にはメロディーはもとより、その詞(リリック)において非常な影響を受けている。上記にも述べたLPにおけるトータルアルバムというコンセプト、『エリナーリグビー』という曲(『リボルバー』(1966)に収録)は、人気グループが初めて社会問題を歌った曲として有名だし、いろいろな意味で、今のミュージックシーンにおいて、深く通奏低音として、洋楽のみならず日本のポップスなど、いろいろなところで日に陰に影響を与えつづけている。

なお、昨年(2005年)12月8日は、ビートルズのメンバーのジョンレノンが暗殺されて25周年という節目の年でもあった。NHKなど、主要なメディアも、ニュースとして取り上げざるを得なかった。その影響力の大きさがしのばれよう。

まあ趣味の世界ではありますが、しばやんの精神世界のバックボーンのひとつとしてこのような記事が載ることもよしとしましょう。

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2009年1月21日 (水)

ブログランキングに参戦?します^^?

ちょっとちゃめっけを出して、ブログランキングに参加することにしました^^?

お客を寄せるためには手段をとわず という訳にはいかないので、遊びでランキングに参加します。

今日は、とりあえずお試してということで、バナーを張ってみますね。

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ではでは^^?

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2009年1月 2日 (金)

松任谷由美 『REINCARNATION(リ・インカネーション)』 (ユーミン論 その1)

ここ愛知県では穏やかな日々が続いております。新年2日目のしばやんです^^?

今年、最初のレヴューはこちらの大御所の一枚から。

08122403_2 松任谷由美 

『REINCARNATION(リ・インカネーション)』 

東芝EMI TOCT-10647 

オリジナル 1983年2月21日発売 (1999年2月リマスタリング)

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度:

★★★★★

一口コメント:

‘永遠の隣のお姉さん’は実は宇宙人かもしれない?という話です。

なぜ今まで「泣ける唄が聴きたい!」でユーミンこと松任谷由美という大御所というかカリスマを取り上げなかったのか。実は、このアルバムのCDの入手が昨年(2008年)の12月24日までずれ込んでしまっていたからなのです^^?

1983年といえば、もう25年も前の話ですが当時中学生になりたてのしばやんは、2学年年上の姉のカセットテープで、このアルバムをリアルタイムで聞いていました。

どの曲も印象深いのですが、今、改めて聴きなおして、このアルバムとしての完成度にど胆を抜かれました。

四半世紀も前のものとは到底思えないジャケットワークと楽曲の完成度の高さ、特にトータルアルバムとしての完成度は、ユーミン屈指のものなのではないでしょうか^^?

08122404

収録曲:

A面: 1.REINCARNATION、2.オールマイティー、3.NIGHT WALKER、4.空色の誘惑、5.川景色、

B面: 6.ESPER、7.心のまま、8.ずっとそばに、9.ハートはもうつぶやかない、10.経(ふ)る時

当然のことながらCD発売直後の時代なのでLPレコードとしてアルバムが構成されていますが、A面、B面ともこの曲の並びや展開は、もう完璧というか捨て曲がなく、非常に綿密に計算されて組まれた「組曲」であることに気づかされます。

いろいろ名曲ぞろいですが、一言いうとすれば、ただ「聞け」としかいうことができません^^?

と言い切ってしまってはそっけないので、曲目とは直接関係ありませんが、二つばかりのエピソードを^^?

A面の2曲目で、「オールマイティー」という曲があります。この「オールマイティー」という言葉自体が(このアルバムによって)当時はやったものなのか記憶が定かではないのですが、中学生の1年か2年生のとき、とある昼下がりもしくは夕方の教室で、社会科の清水先生という男性の方がおられまして、そのとき、なぜか先生と私しか教室に残っていなかったのですが、唐突に、「柴田君はオールマイディーかね?」と質問されました。

実は当時、俗にいう「勉強ではそこそこ」だったのですが、体育と音楽については絶対に3以上取れなかった私としては、とても「オールマイティー」とはいえないし、しかも団体球技ができないというハンディというかコンプレックスがあった(今でもありますが)私は、とても人からそんなことを言われるとは思いもよりませんでした。当時先生は、体操部の顧問もされていて、長身でハンサムで運動もできて、ちょっとミドルが入っていましたけど、温和でカッコいい先生でした。

私がなんとお答えしたのか残念ながら覚えておりませんが、その時に先生が言われた言葉が今でも非常に心に残っています。

曰く、「人間は自分で(できないという限界(上限)の)壁(天井)を作ってしまう。本来は天井なんてないはずなのに(可能性があるのに)」といったような主旨の言葉でした。

他人や外部条件が、ある人の可能性や才能を規定するのではなく、本人自身が、これが自分の限界だと、自分で天井(できないという壁)をつくってしまう。

正確な言葉は覚えておりませんが、このようなことを、自分の可能性を自分で閉ざしてしまうなというようなことがいいたかったのではないかと思い出します。

直接、このアルバムと関係があるわけではないのですが、なぜか折節に、あのけだるい中学校の教室にただ二人、先生が机の間でL字懸垂をしながらお話されことがセピア色の光景として、フラッシュバックいたします。

「自分で自分を見切らない、自分で自分自身の壁(天井)を決めてしまわない」

今思うと、非常に貴重な教えだったと思いますね。前回の、アンジェラさんの「自分を信じる」というところになにか通じるところがあるような気がしますね^^?

さて、二つ目の話題としては、1998年当時、ユーミンの松任谷由美時代の1978年にリリースされた『紅雀』から20周年記念ということで、オリジナルアルバム(その1999年時点で25枚)のうち、『紅雀』(1978年)から『LOVE WARS』(1989年)までの全17タイトルがリマスタリング再発売されました。

その時に、本来先に言うべきことですが、1998年11月6日に、『NEUE MUSIK(ノイエ・ムジーク)』というCD2枚組みのベストアルバムが編まれました。

実は、この『ノイエ・ムジーク』では、この『リ・インカネーション』のアルバムの曲は、1曲も収録されていません。

確かに、当時でさえ、25枚のオリジナルアルバム、200曲以上から30曲を選ぶのは、それだけでも大変なのですが、アルバムとしては、『紅雀』(1978年)、『時のないホテル』(1980年)、『水の中のアジアへ』(1981年)、『リ・インカネーション』(1983年)、『アラーム アラモード』(1986年)、『天国のドア』(1990年)、『DAWN PURPLE』(1991年)、『TEARS AND REASONS』(1992年)の計7枚(『水の~』はミニアルバム)から一曲も選曲されていないことは、やはりそれなりの理由があると考えるのは当然だと思います。

ユーミンファンでも、全てのアルバムを聞いているわけでもないので、偉そうなことはいえないのですが、たぶん、この『リ・インカネーション』については、あえてアルバムとして聴いてほしくてベストに入れなかったのだと、私は勝手に解釈しています。

つまり曲をアルバムから「切り売りしたくない」というユーミン自身の意図があるのではないかと^^?

ともあれ、常に時代の半歩先を歩き続ける、またトレンドを作り出す仕掛けてのこの女性シンガーソングライターと、その脇を固めるプロジューサーであり夫君でもある松任谷正隆やバックミュージシャンの一陣は、J-POPsを語るにあたって決してはずすことのできない一大勢力であるということができましょう。

ではでは^^?

(続き(その2)もあるよ^^?)

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2008年12月31日 (水)

アンジェラ・アキ 『手紙~拝啓 十五の君へ~』 2008年最後を締めくくる歌です^^?

2008年の歳の瀬も押している今、みなさま何をされていますでしょうか。

恒例の紅白歌合戦(意外としばやんの実家は保守的)を途中で抜け出して今年、最後の記事を書いています。

さて、今年最後の「泣ける唄が聴きたい!」でのご紹介は、アンジェラ・アキさんのこの曲です^^?

08123100_2 アンジェラ・アキ

『手紙~拝啓十五の君へ~』

EPIC RECORDS ESCL3120

2008年9月

お薦め度: ★★★☆☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: -

その年に一番心に残った唄というものが、大体なんだかんだであるものなのですが、今年のしばやんのツボに嵌ったのはこの唄でした。

NHK全国学校音楽コンクール“中学生の部”課題曲 もしくはNHKみんなのうた(2008年8-9月のうた)ということで、いろいろラジオやなんかで9月、10月頃にちょくちょく耳にされた曲だと思いますが、実は12月27日にようやくCDシングルを購入しました。

でも歌詞をみると、本当に、え~そんな曲だったの?という曲でもありました。

アンジェラさんのライナーノーツをそのまま引用させていただくと、

「~前略~ 私が10代の時に実際に書いた30歳の自分に宛てた手紙、つまり「未来の自分への手紙」から生まれました。この曲の主人公は「15歳の僕」と「大人になった僕」。

~中略~ 時を超えて、自分と自分がつながり、励ましあうという瞬間をつくりたかったのです。

「今の自分、そして未来の自分、すべてを信じ続けて生きていくことによって、きっと幸せはつかめる。」というメッセージを歌に込めました。今を懸命に生きている10代の人たち、そしてその時代を経験し乗り越えてきたすべての人たちに、この曲を届けたいと思っています。

2008年秋 アンジェラ・アキ」

ではこの曲の歌詞を具体的に、以下、ご紹介していきましょう。

「拝啓 この手紙読んでいるあなたは どこで何をしているのだろう

十五の僕には誰にも話せない 悩みの種があるのです。

今 負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は 誰の言葉を信じて歩いてゆけばいいの?

ひとつしかないこの胸が何度もばらばらに割れて 苦しい中で今を生きている」

という15歳の自分からの告白に、大人となった自分が答えます。

「荒れた青春の海は厳しいけど

明日の岸辺へと 夢の舟よ進め

今 負けないで 泣かないで 消えてしまいそうな時は

自分の声を信じ歩けばいいの

大人の僕も傷ついて眠れない夜はあるけど

苦くて甘い今を生きている

人生の全てに意味があるから 恐れずにあなたの夢を育てて

Keep on believing

~ 中略 ~

いつの時代も悲しみを避けては通れないけれど

笑顔を見せて 今を生きていこう」

やはり、最後の2行に泣けました^^?

いつの時代も 悲しみ(これをいやなことの思いつく‘全て’に置き換えてもいいと思いますが)を‘避けては通れない’ これが人間の業というのか、どうしようもないですね。自分で望もうが望まなくてもいやなことがありますから。大概は、そのいやなことは自分が不注意にも無意識にも自分で引き寄せてしまったものですが、ともかくどうしようもない時って、確かにあります。

結局、「自分の声を信じて」「今を生きていく」しかない。

ひとつの真理をついた名曲といえましょう。

ともかくわたしは転職して1ヶ月目の倉庫の荷物卸の作業をしながら店内に流れるFMラジオでこの曲を聞きました。

なんで俺はこんなところで全く違った仕事をしているのだろう、という思いがないわけでもありませんでしたが、自分の人生、自分で切り開いていくしかありません。

そのときは歌詞の意味や、歌詞の言葉まで全く気が回りませんでしたが、確かに私はこの曲に癒されました。

ということで、2008年も、もうお別れです。

しばやんの生活も非常に激変でしたが、ともあれ皆様のおかげさまで無事、新年を迎えられそうです。全ての人々に感謝。

そして新しい年に向けて、‘今’を生きていく決意をあらたにして、今年のブログを締めくくりたいと思います。

1年間、ご購読ありがとうございました。

来年も、よろしくお願いいたします。

ではでは^^?

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2008年12月25日 (木)

10万円の壁の越え方?! オーディオファンvs, 音楽ファン?

昨日のスピーカーの話を書いてきてふと思い浮かんだことを書いてみます。

まず、私は無意識にオーディオ機器の単品10万円の価値がわかるかという問いを立てていました。これを少し深めて説明してみます。

以前、初心者向けのオーディオ紹介の中で、価格帯(レンジ)があるという説明をしました。

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2007/01/post_ed59.html

ちょっとおさらいすると、

「ところで、発売年と価格も記載したのは、それなりに意味がある。友人に、「えー、こんなんで10万以上するの。そんだけだせば、もっといろいろな‘いいもの’が買えるじゃん。」といわれたことがある。確かに関心のない人には驚きかもしれない。

でも実は、ピュア・オーディオの世界では、10万円というのは決して高い部類に入らない。もう15年前以上も前の記憶で申し訳ないが、1990年の初頭のころには、このように言われていた。

60,000円台 量産品 オーディオ入門。特に日本のメーカーが価格競争のため非常にコストパフォーマンスの高いモデルが多い。

10万~20万円以内 ‘やっと’本格オーディオ入門

30万円台 ‘ちょっと’本格的

50万円台 ‘かなり’マニアの世界

100万円以上 ‘本当に’マニアの世界」

つまり仮説として、一機器10万円の壁を越えるかがひとつの分岐点だと思いませんか^^?

自分だけの思い込みかもしれませんが、10万円前後で、「あの(程度の)音」が聴ければもっけものというコスト意識があります。

ちょっと話が前後しますが、これから本格的にオーディオを始めたい人は、一台5万円前後の超ハイコストパフォーマンスのモデルを購入することを考える。具体的には、プリメインアンプに5万円、スピーカーに5万円、CDプレーヤーに5万を割り振る。

実際には、それ以下でも入門として練られたモデルがあるので、定価でも3台の合計で15万円以下、たとえば12万ほどになるはず。それを値引きしてもらうと、それ10万円前後のセットの出来上がりです。

これは、先日取り上げたスピーカーの「ハイC/Pモデル 23機種一気聴き」の中からうまく見繕えば、十分可能です。

まずは、3台で10万円の壁を越えてみる。それから徐々に、一台ずつ10万円をちょっと越えた価格設定のモデルにグレードアップを図っていくというのはいかがでしょうか。

確かに初心者コースの機器では、ある程度、‘音楽を聴いている’と物足りなさがでてくるのは仕方がないことでしょう。

でもそこはじっくりと自分の好きな音や心地よい音楽のありようを感じてみる(考えるのではありません。先にも「音楽を聴」くと書きましたが、「音を聞く」のではありませんので、そこを間違いなきよう^^?)

まあ、10万円3点セットでも、2,3年は十分楽しめるでしょう。いきなりグレードアップを図ることを考えるより、じっくりと音楽ソフト(いまだとCD)を増やしていく。できればコンサートにいって‘生の音’を聴いて、音楽への理解と感性を高める。

そんな長期戦略をとっていけば、けっこう自分の求めるものがみえてくるのではないかと思います。

ということで、バジェットコンポを買って、耳や感性を鍛えましょう。

P.S.

補足: いきなり10万円で3点セットをそろえることが難しい人、特に若い人たちへ。

そうですね。これは現実問題として10万円をためることは学生さんたち(大学生や高校生)にとっては結構というかかなり大変なことです。

そうだなあ。

しばやんの経験からいえば、そのときは、その5、6万円のクラスのものでいいので中古品を買うという手があります。中古だと思いもかけない名機が安く手に入りそうで、ついついウハウハと、一点贅沢買いをしてしまいがちですが、そこそこの価格バランスのとれたものを揃えたほうが無難な気がしますね。

あと、アンプとスピーカーは中古で十分ですが、CDプレーヤーやカセットデッキ、レコードプレーヤー(さすがにもういきなり買う人はいませんか)など駆動系のパーツがある機器は新品を買うことをお薦めします。

どうしても駆動系のパーツは消耗品で痛むものですし、中古ですと痛み具合の程度が全くわかりません。

とにかく中古のオーディオ機器を買うときは安さ優先で、できれば昔、具体的には2,3世代前の5,6万円の定番モデルを、1、2万円で購入すること。

たとえばアンプ2万、スピーカー2万、あとCDプレーヤーは3,4万円の新品を買えば、なんとかまけてもらって7、8万円でおさまるし、仮にCDプレーヤーを手持ちのCDウォークマンやI Podで代用すれば、アンプとスピーカーの2台で計5万円もださずに結構いい買い物ができます。

私としては、‘オーディオ’ファンであってもよいけれど、まず最初は‘音楽’ファンを目指してもらいたいものだと思います。

ではでは^^?

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2008年12月24日 (水)

オーディオ・ベーシック vol.48 『小型スピーカーで大いに楽しむ』

ということで、久しぶりにオーディオの記事を書きます。

実は、ぱすてるさんの◆♪◆箱庭的ピュアオーディオシステムの薦めAUDIO STYLE◆♪◆ (http://www.audiostyle.net/)からこのブログにいらっしゃる方が結構多くいらっしゃいますので、「泣ける唄が聴きたい!」と「20年たっても現役(とりあえず10年OK) (Audio, hard)」の記事については、あまり間隔をあけずにアップしようと思っています。

さて、今回は、スピーカー論を一席^^?

08122400 共同通信社

オーディオ・ベーシック 2008 AUTUMN

vol. 48 『小型スピーカーで大いに楽しむ」

2008年10月発行

お薦め度: ★★★★☆

一口コメント:

本当に久しぶりに日本でオーディオ雑誌を購入しました。

手元にある(かろうじて残っている)オーディオ雑誌でこの仲間のものは、「FM(FAN)別冊 オーディオ・ベーシック 1997 WINTER Vol. 6」 1996年12月ということで、なんと実に12年前のものでした。

そもそもオーディオにはまったのは大学生の頃でしたが、確かに社会人になってお金をためてそれなりのセットを組んでしまってからは、新たにほしいものもなかったしなあと、それなりに納得ではありますが、それにしても時の経つのは早いものですね。

前回お話したシステムの機器(オーラVA100-EVII、プロアック・タブレット、今は故障してしまったSONY CDP5000Xなど)は買った時期が違うものの、それぞれ10年以上使っているということですから。

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2008/11/musicaint100-bl.html

閑話休題。

さて、今回そもそも当初は、私のスピーカーのプロアックのタブレット50を特集しようと考えていましたが、この雑誌をみて考えを変えました。

とりあえず勝手に、しばやんのお薦めのスピーカーをこの雑誌に沿って紹介してみましょうという企画です。

<総評>

いきなり結論ですが、あまりに10年前、20年前と比べて進歩がないというか定番メーカーというか定番モデルが確実に生き残っているというのが率直な感想です。

高価なハイエンドモデルはおいておいて、バジェット(低価格)でお買い得なスピーカーをといえば往年の定番メーカーのものしか音が想像できないというか安心してお薦めできません。ということで、ランキングは抜きにしばやんが聴いたことがあるいいなあと思うスピーカーを若干説明も加えて紹介します。

・ ダリ Menuet II  126,000円(ペア)

 ◆10cmコーン・ウーファー、19mmソフトドーム・トゥイーター ◆156W×257H×185Dmm、4kg

もう10年以上も前からあるデンマークの超小型ブックエンドスピーカー。ソフトドームツイーターと10cmのミッドレンジの2ウェイスピーカー。派手さはありませんがオールラウンドな品位のある再生音が楽しめます。

・ モニターオーディオ Bronze BR2 50,400円(ペア) 

  ◆16.5cmMMP2・ウーファー、25mmゴールドドーム・C・CAM・トゥイーター ◆186W×350H×250Dmm、5.8kg

イギリスのメーカー。10年ほど前に、ゴールドシリーズとか、リファレンスシリーズが日本で大ヒットしました。このブロンズシリーズは廉価なAV用のスピーカーという位置づけですが正統にまじめにつくってあり、この価格でのこの音色、スケール感は他を寄せ付けません。圧倒的なコストパフォーマンスモデルです。(マニラで試聴しましたがかなりいい感じでした。)

もう少し具体的にあげられるかと思いましたが、定番メーカーでも新しいモデルで私自身が試聴していないので詳しくコメントできなくて残念。ただメーカーと印象くらいは触れておきましょう。

クォード 12L2: もともとクォードは(真空管)アンプに加えて、クラシック用の平板リボン型スピーカーが有名でした。今はその平板スピーカーのラインアップは絶えてないようですがイギリスのメーカーなので端正な音だろうと思います。ぱすてるさんも11Lを取り上げていますので、説明はそちらに譲ります。ただしばやん的には、値段的にどうかなという気はします。

ALRジョーダン Classic2、Entry Si : 2つのモデルがエントリーされています。前者が157,500円、後者が60,900円。前者の音は聴いた事はありませんが、後者はお買い得なまじめなモデルだと思います。まあ価格相応という感じがしないでもありませんが、6万円でこの音なら十分満足がいくでしょう。

ちょっと書きかけて思いましたが、私が気になるのは価格とその実力というバランスの問題でしょうか。つまり、スピーカーはペア10万円以下のエントリークラス(実は5~6万円)にバジェットなお買い得品が多く、ペア15万円からそれ以上になると、もうその選択は趣味の世界に入ってきてしまうと思います。

ディナオウディオ Focus 140(ペア 262,500円)、ウィーンアコースティック S-1G(ペア 196,350円)、KEF XQ20(ペア 210,000円)、ソナス・ファベール Minima Vintage (ペア 472,500円)、JBL4307(ペア 159,600円)、ATC SCM11(ペア 210,000円)、PMC DB1i (ペア 243,600円)、スペンドール SP3/1R (ペア 270,900円)、B&W 805S (ペア 346,500円)、ウエストレイクオーディオ Lc4.75F (ペア 369,600円)、ハーベス MONITOR 30 (ペア 420,000円)など、ここで特集されているどのメーカーをとっても伝統のある専業のスピーカーメーカーで、それぞれ素晴らしい定番モデルばかりだと思います。

ただオーディオ初心者にとっては、その真価というか価格に納得できるかといえば、かなり難しいといわざるを得ません。つまり、これらの高級なスピーカーは、アンプやCDプレーヤーにそれなりのものを使わない限り、その真価を発揮することが難しいのです。オーディオ店の試聴室では、それなりどころか、場合によっては‘とんでもなくよい’アンプやCDプレーヤーで、スピーカーを試聴させてくれます。

でもそれだけで満足しないで、実際に自分のアンプで、このスピーカーが具体的にどのように鳴るのかを考えてみるというか、実際に持ち込んで聴いてみる必要があると思います。以前から何度も言っていますが、オーディオは必ず試聴が必要です。納得できるだけ聴き込んで、その価格と価値に納得した上で、財布の紐を緩めるようにしてください。

繰り返しになりますが、決して、見栄や格好だけでオーディオ機器を選ばないように。高い値段のモノが一番、素晴らしいとは限らない世界ですから。

私の結論としては、初心者の方は、この雑誌の「PART2 ハイC/Pモデル23機種一気聴き 小林貢/篠田寛一」に紹介されているペア10万以下のモデルをじっくり聴きこんでお気に入りの1台を見つけられることをお薦めします。いきなり背伸びして豪華なモデルに手を出すより、バジェットコンポを聴き倒す。それが一番のオーディオ上達?の近道ではないかと思います。

結果として、しばやんのこのクラスでのお薦めは前掲のダリ・メヌエットIIとモニターオーディオのブロンズBR2ということになります。いずれもオールマイティーにどんな音楽ソースでも楽しく歌ってくれると太鼓判を押します。

P.S.

思えば小林貢さんも篠田寛一さんもオーディオ評論家の常連というか、昔からお世話になりました。特に小林さんのオーディオ評論には共感できる点も多かった好きな論者です。というか、やはり彼らに教えていたいただいたということでしょうかね。

ではでは^^?

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2008年12月13日 (土)

ジ・アルフィー(The ALFEE) 『ザ・ルネッサンス(THE RENAISSANCE)』

すべてはアルフィーが教えてくれた、というのは極論かもですが正直、高校生時代にアル中(アルフィーの熱狂的なファンを‘アル’中と人は呼びました。今はわかりませんが。)の友達に逢わなければ、しばやんの音楽遍歴もどうなったことやらというか、音楽とそれほど縁のない生活を送っていたかもしれません^^?

その中でもまず紹介したいのが、少し時代がかっていますが、1984年8月に発表のこのアルバムです。

08121300_2 ジ・アルフィー(The ALFEE) 

『ザ・ルネッサンス(THE RENAISSANCE)』

CANYON RECORDS Inc. D35A0036

1984年8月発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★★☆

一口コメント:

ジャパニーズプログレッシブロックを考えるときにはずしてはいけない一枚。高見沢俊彦、坂崎幸之助、桜井勝の3名からなる「アルフィー(今はジ・アルフィー)」は1980年代のJ-POPsの音楽シーンを語るのに欠かせない大御所のひとつであると思います。

今でこそ、坂崎さんが、J-POPs講座の先生みたいなかたちで日本のフォークシンガーやJ-POPsのミュージシャンたちと歓談していますが、アルフィーは、1970年代から活動を始めた非常に音楽的に幅の広いミュージックユニットです。フォーク全盛時代に発表された「さんじゅうし」などは、初期のアコースティックアルフィーの傑作で、非常に美しいハーモニーを聞かせてくれます。

知る人ぞ知るというか、アルフィー好きでは常識ですが、洋楽のエッセンス、「ビートルズ」から「サイモンとガーファンクル」はもちろんのこと、時代時代の中で、常に最先端の‘とがった’音楽をいち早く吸収・消化して日本語の作詞・作曲につなげました。作詞・作曲は高見沢さんのクレジットが多いですが、坂崎さん、そして桜井さんの三人でアルフィーというのもよく知られた話です。音楽好きの坂崎さんのスパイスの加減がまたいい具合に隠し味になっているとも言われています。

なぜ、あまたあるアルフィーのアルバムでこの「ザ・ルネサンス」が最初にくるのか。それを説明する前に曲目を紹介しましょう。

08121301 収録曲:

A面: 1.孤独の美学、2.愛の鼓動、3.真夜中を突っ走れ!、4.二人のSEASON、5.星空のディスタンス

B面: 6.GATE OF HEAVEN、7.鋼鉄の巨人、8.NOBODY KNOWS ME、9.STARSHIP-光を求めて-、10.永遠の詩

(左はジャケットの裏表紙です。誰がヌードの女性なのかも当時、物議をかもし出しました^^?)

アルフィーがブレイクするきっかけになった「星空のディスタンス」や売れ筋の(実際に売れた)「STARSHIP-光を求めて-」というヒット曲が収録されていることよりも、読者の方には、B面の「6.GATE OF HEAVEN」~「鋼鉄の巨人」~「NOBODY KNOWS ME」と続くメドレーと、最後の「永遠の詩」に着目してほしいと思います。

なにがすごいのか。以前、佐野元春の「SOMEDAY」の紹介でも書きましたが、当時アメリカのフィルスペクターというプロジューサーの「サウンドオブウォール」とかイギリスのプログレッシブ・ロック全盛の80年代の初頭の、J-POPsからの回答のひとつが、佐野元春の「Rock & Roll Night」~「サンチャイルドは僕の友達」であり、この「ザ・ルネサンス」のB面だと思うのです。

↓ 佐野元春『SOMEDAY』の記事はこちらを参照ください。

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2008/05/someday_617f.html

実はアルフィーのB面は、プログレ以前のザ・ビートルズへのオマージュかもしれない。「ホワイトアルバム」のC面に感じが似ているかも^^?

ということで、曲目の解説にはあえて踏み込みません。なかなか新譜で購入することは難しいかもしれませんが、中古CDで見つけたらぜひアルフィーの中期の傑作であるこのアルバムを味わってみてください。いろいろな冒険というかチャレンジがあって、永く楽しめること請け合いです。

P.S.

思えば、アルフィーは、「アルバム」を楽しむことを具体的に教えてくれました。好きなアーティストは全曲制覇を試みるのですが、今までその対象として考えられるのは洋楽では「ザ・ビートルズ」、「サイモンとガーファンクル」、J-POPsでは、「サザンオールスターズ」、「アリス」、「ミスターチルドレン」、「槇原敬之」、「オフコース」、「スピッツ」ぐらいでしょうか。「アルフィー」は実は社会人になる頃(1990年初頭)に卒業してしまいましたが、やはり抜群のメロディーメーカーであったと思います。

蛇足ですが、アルフィーはB面の最後の曲が、いうところの佳曲が多く、非常に練られたアルバムだなといつも感心しています。ずばり、泣ける唄が多いです。

ではでは^^?

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2008年12月 3日 (水)

世(界)は歌につれ、歌は世につれ 「泣ける唄が聴きたい! 番外編」

もう8年も前のものですが、「歩く仲間HP」より記事を転載させていただきます。(http://homepage1.nifty.com/arukunakama/n00011.htm

しばやんの音楽との馴れ初めのひとつのエピソードとしてご参照ください^^?

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2000530

世(界)は歌につれ、歌は世につれ

 今、イランのテヘランに来て、約2週間になる。最近、出張で海外にでることも多くなったが、やはり何となくホテルというか町に慣れてくるのは、約10日間から2週間かかると感じる。

 テヘランは、町の北部にアルボルズ山脈を後背地にもち標高20003000mくらいのまさに山の斜面に位置する人口650万人ほどの大都会である。滞在中のホテルは町の中心部から少し北に上ったところにある。

 会社には、イラン滞在の経験者が多数在籍しており、出発前から山の斜面に町があるとは聞かされていたが、まさに百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、まさかこんな町並みとは思いもよらなかった。かなりの乾燥地と思いきや、北を眺めれば山脈があり、山頂には、まだ雪も残っているし、町の主なとおりの側溝が清流(幅1mほどの川、今では下水も流しているらしい)となっており、その中にかえでなどの背の高い木が水の中から(側溝の中心)生えており、実に効果的な灌漑をしている。(この側溝のなかに木を植える手法は、平地の公園でも見受けられる)車道の両側に、まず川があり、そして適度な歩道がある、しかも水が流れ街路樹も植わっている坂道とくれば、まったく適当な散歩道だ。まだ市内を動き回ったわけではないが、町の北から南にかけて山の斜面なので、とにかく坂道や階段が多い。

 さて、つい先日、ようやく慣れてきたので、ホテルの前の道を上下(南北)に少し散歩してみた。Raamtin Residence Hotelという長期滞在用のホテルに滞在しているのだが、ホテルの前の道を北に上っていくと、Park-e Saaiという公園がある。

始めての町についたときにまず必要なものは市街図と国全体の地図だ。国単位の地図は、日本でも大きな書店で購入可能であるが、特に都市図になると現地で調達するのが一番確実である。(ヨーロッパの町(スペイン、ドイツ)にいったときは、書店で買う市販の地図よりも、駅のインフォメーション等にただで置いてある地図や、マクドナルドなどの店舗の広告いりの地図のほうが、遥かにわかりやすく気が利いている場合も多い)そして、やはり自分のまわりの事物から攻めていく。

短期の観光旅行では難しいかもしれないが、やはりある程度、その土地(町)に慣れるまで、むやみやたらに歩き回らないことも必要だと思う。特に今回はイスラム圏ということもあり、そもそも写真を撮っていいのかとか、特に女性に対するマナーなど勝手がわからないときは、カメラをぶら下げたりして、旅行者膳としてぶらぶらするのは、大変危険である。日本では想像もつかないが、どの国でも軍隊や警察の存在は、素人目にみえなくとも非常に強力で、宗教的なタブーや風習というのも、ぱっと目にはみえないだけに非常に恐ろしい。(最近、グアテマラで観光客が村民に殺されたニュースは目に新しい。)

私は、基本的に写真を撮るのは、ある程度、その国の感覚がつかめてからでいいと思う。そして、かならず現地の人(ドライバーでも、ある程度つき合いがある人)にその都度確認するべきである。

 ところで、Park-e Saaiに何気なく入っていったのだが、入り口から想像するより内部がはるかに広く、主に鳥の(動物)園、(なぜか鳥に混じってウサギのコーナーがあった。)や、同じく斜面を利用した散歩道、噴水やお茶屋さん、ゲームセンターなど、夕方、7時を過ぎていたのにもかかわらず、子供ずれや友達ずれで大変にぎわっていた。ここテヘランは今、朝5時半頃から夜は9時ぐらいまで日が出ていることが、この時間感覚の違いであろう。詳しくは確認していないが、役所では朝8時から1時間の昼休みをはさんで、夕方4時までが定時である。多分、昼間熱い国の常で、一旦昼過ぎに店等もしまって、少し涼しくなる5時ぐらいから夜10時くらいまで、店が開いているのであろう。エジプトでも経験したが、朝早くや昼間は、商店街というか繁華街も店がしまっていてぱっとしないが、夕方、暗くなるといっせいに看板の電気がつき店開きをするという感じである。

 なかなかタイトルまでたどり着けないが、そのゲームコーナーの建物の中にミュージックソフトを扱っているレコード屋さんがあった。実は、私の海外に行ったときの楽しみの一つに、現地の音楽のテープやCDを買って帰るというのがある。近年では、東京の大きなレコード屋(ミュージックソフト屋というべきか)では、かなりマイナーな世界各国の音楽を扱うところも増えてきたが、やはり、音楽は現地で聞きかつ買うのに限る。日本でもそうだが、やはり流行り歌はどこの世界でもあり、非常に日常にとけこんでいる。世は歌につれ、歌は世につれとは、よく言われる言葉であるが、全く世界のどこにでも歌や踊りはあるし、素人でも実にわかりやすい。

 日本で、これらのCDやテープを買うのは、非常に冒険である。また、日本で世界の民族音楽というと非常に古典的な(伝統的な)ものがまだ中心だと思うが、実際に聴いて面白いのは、若者向けというかポップな流行歌のたぐいである。伝統的な楽器がいいという向きがあるかもしれないが、ポップなものでも、音階やリズムの違い、古くからの楽器も適当にエレキ化して(特に弦楽器はエレキギターのピックをつけるだけなのである意味簡単である。)演奏していたりで、古典とは違うが、やはりその国(地域)っぽい音がしている。

最近では、かなりマイナーな国(地域)でもミュージックテープに加えて(同時リリースで)CDが出回ってきているが、まだまだカセットテープが主流だ。店のおじさんに、適当にジャケットを指差しながら、適当にテープをかけてもらう。そして気に入ったものだけを買えばいい。(テープで視聴させてもらってCDを買うという手もある。)そして何よりうれしいのは、円の強さを差し引いたとしても、日本で買うよりはるかに安い。そして、思い出にも、モノとして残る。

アジアのタイやアフリカのエリトリアやブルキナ・ファソやエジプトの街中でも経験したが、日本みたいに新品のテープの封を開けてはいけないという感覚はないらしい。皆、視聴したうえで納得して買っている。逆に、封のあいたものを買わされる場合もあるが、それもまた楽しい。

ちょっと難しく考えたりすると、やはり歌というのは人々の魂の叫びであるようにも思う。やはり言葉の力を信じる者としては、紡がれる歌(詩、唄、詞)の意味などをフト考えてみたりもする。

匂い、音、空気、全てが、それぞれの地域で違う。ぜひ海外に行ったらミュージックテープ屋を冷やかして、気に入った音楽テープを購入することをおすすめする。

なお、オーディオ談義や、音楽談義もそれなりに好きであるが、また機会を改めて紹介したいと思う。

(この稿 了)

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2008年12月 1日 (月)

クラッシック音楽・聴き始め  (クラッシック編 其の壱)

先にふれた「大阪便り」 1989年12月15日号から抜粋して転載させていただきます。

====================================

特集   クラッシック音楽・聴き始め  (クラッシック編 其の壱)

 わたしが、クラッシックを聴き始めたというのも、多分に偶然的なものである。だがまず言える事は、クラッシックが好きな友達に出会ったという事であろう。しかし、直接のきっかけとなったのは、ずばり、CDプレイヤーを購入したことである。ハードはとりあえず手に入ったので、次にはソフトも欲しくなるというので、たまたまCBSソニーのベストクラッシック100 音のカタログ Vol.1を手に入れた事が、大きな弾みになった。これは、名曲50曲の聴きどころを1分ぐらいづつ、1枚に収めたものである。

具体的に、最初に感動したのは、ドヴォルザークの交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」の第四楽章を聴いたときだと思う。また、この曲の第二楽章の旋律は、「家路」として、よく知られている。それで、この交響曲の全体を聴いてみようと思った。そして、お決まりのパターンであるが、NHK・FMのクラッシック放送のお世話になるようになった。めぼしいものは片っ端から録音したものである。

次に思い出深いのは、ブラームスの交響曲第1番ハ短調作品68である。これは、大阪外国語大学のオーケストラの定期公演でたまたま聴いたのだが、第四楽章の旋律に感銘し、しかも、ピチカートにびっくりさせられた。実は、この時までわたしにはピチカートの音は聴こえてなかったのである。聞こえていたにせよ全く意識してなかったのだ。この経験はのちにも改めてしたのだが、音だけを聞いていたのだけでは聴こえていないということは結構あることみたいだ。最近、機会があれば行くようになったのだが、コンサートの意味はこんなところにもあるのかも知れない。また、コンサートは、その独特な雰囲気が、なんとも言えずいい。まさに、クラッシックの醍醐味、此処にありという気がする。例えアマチュアであれ(失礼)、生演奏というのはたいへん迫力のあるものだ。レコードしか聴かないクラッシックファンなんて絶対ありえないと思う。

さて、わたしはどちらかといえば、協奏曲や室内楽などの小編成のもののほうが好きだ。まず挙げたいのは、べートーベンのピアノ三重奏第7番変ロ長調作品97「大公」である。これは本当にわたしのお気に入りの曲で、初めて意識的にコンサートに行ったものである。ディオ林という夫がチェロで妻がピアノを弾くという、結構有名な音楽家を知ることができた思いもかけなかったチャンスでもあった。このコンサートでアンケートを書いたのがきっかけとなり、神戸の串乃家本店の松本さんからコンサートの案内や招待券などが送られるようになった。既に、大阪フィルや、神戸フィルに無料で行って来た。と、言うところで残りも僅かとなってしまったので、続編は、斯うご期待としよう。 (其の壱 完)

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2008年11月28日 (金)

永井真理子 『やさしくなりたい~ バラードセレクション』

かなり渋い選曲ですが、実力派女性シンガーの永井真理子を紹介します^^?

08112801 永井真理子

『やさしくなりたい ~ バラードセレクション』

ファンハウス FHCF-1179

1992年2月発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★★☆

一口コメント:

1980年代の後半から1990年代に活躍した方ですが、実は隠れた実力派というか知る人ぞ知る本格派です。実は当時はあまり知らなくて(なぜか大学の後輩(男の子)が好きだったという話題は覚えている)会社に入ってから1990年代の半ばに初めて聴いたのですが、どうしてなかなか聴き応えのある佳曲ぞろいです。

巷では「ミラクルガール」みたいな、元気一本の曲が売れたみたいですが、このバラードベスト盤の曲は、どれをとっても深い歌詞内容をもった名曲ぞろいです。私も一時、2、3枚とアルバムを所有しましたが、今は、この1枚だけを時折、聴きなおしています。正直、かなり癒されますわ^^!

08112802 収録曲:

1.泣きたい日もある、2.ZUTTO、3.やさしくなりたい、4.Keep On "Keeping On"、5.今、君が涙を見せた、6.黄昏のストレイシープ、7.瞳・元気、8.あなたを見てると、9.ありがとうを言わせて、10.Mariko、11.Change、12.さよならの翼

のっけから「泣きたい日もある」、「ZUTTO」、「Keep On “Keeping On”」などと名曲が続きますが、しばやんの一押しのお薦めは、ずばり「今、君が涙を見せた」でしょうか^^?

しばやんは、かなりJ-POPsが好きなのですが、その理由の大きなひとつが歌詞の世界に魅力があるということだと思います。「言葉とメロディー」と何度もいろいろなところで言っていますが、やはり言葉の世界、歌詞世界に引き込まれるといいましょうか、日本語だと他の地域の音楽、たとえば洋楽を聴くよりもはるかに鮮明に歌の世界の情景が目に浮かぶのです。

また日本の音楽CDは、ほぼ例外なく音がいいです。このアルバムには該当しませんが、このことはアイドル歌謡の世界もしかりで、特に1980年代の女性アイドル歌手のレコードを侮るなかれ、作詞家、作曲家、ミュージシャン、アレンジャーなどスタッフが、かなり音楽的にも凝ったアルバム作りをしているいうことがいえます。

「ZUTTO」もかなりアレンジが凝っていますよ。

「ほどけた靴ひも そのままでいたい夜 / Heartの字幕 孤独(ひとり)にしといてなの

あなたはそれをわかってくれる / たった一人の人 

知らんふりして明日のことを話している

ずっとずっとねェ こんな風にしてね

ずっとずっとねェ 生まれる前からね

Zutto... 

後略 」 

実は、全曲を通じて、エコーのようにバックコーラスが入っています。このようなアレンジャーの音の遊びは結構、他のミュージシャンでも聞くことができるので、J-POPsこそ、よりよいオーディオ(ステレオ装置)で聴こうと力説したい気分です^^?

さてお薦めの「今、君が涙を見せた(1990年)」ですが、歌詞の世界がこれまた深いです。

「初めて君(が) 涙をみせた / 無理した微笑みの隙間から

こぼれ落ちた君の Broken Heart / そんなに大切な女性だったの

心はただもつれてゆく

立ちつくすだけで見つめるほかに / 何もできなくて 

“君を誰よりも好き” / 胸の奥で繰り返し

今日はもう帰るからと / 壁にもたれてつぶやいた

時間が二人には 今欲しいやさしさね

すぐに会いに来るから

永い夜を越えたら 

~ 中略 ~ 

傷つく事だけ恐れて愛に / 背中向けたけど

ドアの向こう側から / “ありがとう”って言わないで

何も壊せないだけの / 弱い素顔に戻るから

その君の苦しみ救いたいけど今は

言葉にすると嘘に / なりそうで近づけない 」  「今、君が涙を見せた(1990年)」

片想いの女の子の独白、さてこの後、二人の関係はどう変わっていくのでしょうか。

しかしながら、今の時点では、もう泣くしかないっす。最後の決めゼリフ、

「その君の苦しみ救いたいけど今は / 言葉にすると嘘に / なりそうで近づけない」

非常なリアリティを感じます。男も女もつらいところですよね。

ではでは^^?

P.S.

このアルバムはベストモノではありますが、シングル曲や未発表曲を取り混ぜたり、かなり凝ったつくりの企画アルバムです。ヒット曲の寄せ集めではないという意味で、最初から最後まで‘アルバムとして楽しめる’ベストモノだと思います。

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2008年11月18日 (火)

山下達郎 『トレジャーズ』 ‘ber’がついたらクリスマス!?

竹内まりやとくれば、やはりこの人でしょう。

08111800_2 山下達郎

『トレジャーズ』

ムーン・レコード AMCM-4240

1995年11月発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

一口コメント:

ご存知のとおり、竹内まりやの夫君です。結構、音楽関係の芸能人というかアーティストで夫婦でそれぞれ活動をおこなっているカップルは多いですね。

このアルバムは、山下達郎が、ムーン・レーベルに在籍12年目にして1995年に出したベスト・アルバムです。私もリアルタイムで新発売となったこのアルバムをCD初盤モノを購入した記憶があるのですが、気がつけば、なんと13年前。まったく年の経つのははやいものです^^?

08111802 収録曲: 

1.高気圧ガール、2.スプリンクラー、3.ゲット・バック・イン・ラブ、4.風の回廊(コリドー)、5.アトムの子、6.エンドレス・ゲーム、7.踊ろよ、フィッシュ、8.ターナーの汽罐車、9.土曜日の恋人、10.ジャングル・スウィング、11.世界の果てまで、12.おやすみロージー ~ Angel Babyへのオマージュ~、13.クリスマス・イブ、14.さよなら夏の日、15.蒼茫、16.パレード

一押しというかお薦めは、まあ無難な選曲ですが、「ゲット・バック・イン・ラブ」(1988年発表)、「世界の果てまで」(1995年)、「クリスマス・イブ」(1983年)、「さよなら夏の日」(1990年)といったところでしょうか。

結構、隠れた名曲というか渋い曲もあるので、アルバムとしても楽しめるかなって感じです。「高気圧ガール」とか「踊ろよ、フィッシュ」とかモロに1980年代のフレーバーで、アラ・フォーの人たちには昭和歌謡曲の懐かしさがこみ上げてくるのかもしれません。

「雨は夜更け過ぎに / 雪へと変わるだろう / Silent night, Holy night

きっと君は来ない / ひとりきりのクリスマス・イブ / Silent night, Holy night

心深く 秘めた想い / 叶えられそうもない

必ず今夜なら / 言えそうな気がした / Silent night, Holy night

~ 後略 ~ 」 「クリスマス・イブ」(1983年)より

そろそろこの季節になると街で聞こえ出すジャパニーズ・クリスマスソングの名曲、定番中の定番。「クリスマス・イブ」。泣けるっすねえ。

山下達郎自筆のライナーノートによると、1983年発売のアルバム「メロディーズ」の最後の地味な曲。当時はシングルカットもされなかったそうです。少し引用すると、

「いくらシングルには地味だといっても、せっかく作ったクリスマス・ソングだったので、毎年末に季節限定商品として、ピクチャー・レコード、カラー・ビニール、ピクチャー・レーベルと、趣向を変えて出して」いたそうで、「’88年から4年にわたってJR東海のクリスマス・キャンペーンに利用されたことで急激にブレークし、毎年チャートのベスト・テンにランクされるようになり、’89年暮には、ついにナンバー・ワンとなりました。キツネにつままれた気分でした。おかげで、発売されてから1位獲得までの最長記録(6年6ヶ月)、ベスト・テンに最チャートされた回数の最多記録などなど、ヘンテコな記録を沢山持った曲となってしまいました。」とのことです。

えっ、1983年発表ということは、既に25年も前の曲ということですか。ともあれ、日本もそんな季節になりました。

P.S.

ところで、私が駐在していたフィリピンでは、「berがつけば、クリスマス」という合言葉があります。つまり、セプテンバー(September)からクリスマスの準備が始まるという意味です。たしか10月の初めには街の家々ではクリスマスのデコレーションを飾っていたしなあ、ということで。

みなさまも風邪を引かないようにお体に気をつけてお過ごしください。

蛇足、その2

「さよなら夏の日」も、また結構、詩がいけています。「クリスマス・イブ」や「ゲット・バック・イン・ラブ」に並ぶ山下達郎の名曲なのでしょうね。

「 ~ 前略~

「時がとまればいい」 / 僕の肩で / つぶやく君 見てた

さよなら夏の日 / いつまでも忘れないよ / 雨に濡れながら / 僕等は大人になって行くよ

瞳に君を焼き付けた / 尽きせぬ想い / 明日になればもうここには /僕等はいない

~ 後略 ~ 」 「さよなら夏の日」 (1990年)

これまた「夏の想い出」というか、「泣ける唄」、青春篇といったところでしょうか。

ではでは^^?

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2008年11月 7日 (金)

Musica(ムジカ) 『int100 Black Ltd.』 ~小さな巨人~

先に触れましたが、しばやんは田舎の実家に戻ったのを機会に、オーディオシステムの更新を行いました。

現行のシステム(今までひとりでつかってきたもの)

 ★ オーラデザイン(AURA DESIGN) VA100 EVII (AMP)

 ★ クオード(QUAD) 77CD (CDP 1)

 ★ネクストベース(NEXT BASE) NB-656 (DVDコンパチ) プラス 

   トライオード(TRIODE) ルミナス(Lumious) 1.0 (DAコンバーター) (CP 2)

 ★ プロアック(ProAC) タブレット50(TABLET)(SP)

であったのを、実家のリビングルームのためにオーラVA-100 EVIIとクオード77CDを提供。スピーカーとアンプを買い足して自分用と家族のため?に2セットをこしらえました。

<メインシステム(自分の部屋用)>

 ☆ ムジカ(Musica) int 100 (AMP) NEW!

 ★ネクストベース(NEXT BASE) NB-656 (DVDコンパチ) プラス 

   トライオード(TRIODE) ルミナス(Lumious) 1.0 (DAコンバーター) (CDP)

 ★ プロアック(ProAC) タブレット50(TABLET)(SP)

<サブシステム (家族用)>

 ★ オーラデザイン(AURA DESIGN) VA100 EVII (AMP)

 ★ クオード(QUAD) 77CD (CDP)

 ☆ デノン(DENON) SC-M33 (SP) NEW!

結論からいって、メインもサブもとても素敵な音がします。サブからいうと実は、デノンのSC-M33は、M33シリーズというコンパクトシステムのメイン3ウェイスピーカー。定価で18,690円(かなり安く入手。わけは後述)のミニ・スピーカーですが、仕上げも美しくとてもこんな値段で3ウェイを売ってもいいのという感じで、なかなかの高音質。オーラとクオードの音なのですが、それを素直にカラーレーションなしに伝達します。へんなクセがなくだけで、この価格では上出来(パチパチ)。間違ってもドンシャリではありません^^?

確かにプロアックのタブレット50(*)と比べると明らかに繊細さや音の定位の明確さが違いますが、これだけを聴けば、それなりに満足というか、絶対に2万円の定価では安すぎる良質な響きです。アタックの音の立ち上がりがもたつく、音が団子になる。これは、当然というか仕方のないことです。

*:定価レベルの価格差で7倍もあるのだから、そもそも比べること自体間違っていますよね^^?

リビングが12畳あるのですが、結構いけています。

でも本当に驚いたのは、ムジカのint 100の超小型のプリメインアンプ。詳しいいきさつは項を改めますが、これは実にお買い得な素晴らしい名機でした。

続く というのも味気ないので、ムジカのHPへのリンクをご紹介^^?

http://www.musika.jp/

Int100Musica( ムジカ)のHPからダウンロードしたint 100 インテグレーテッドアンプ

【仕様】

●定格出力 50W×2 

●全高調波ひずみ率 0.1%以下 

●周波数特性 10~40,000Hz ●S/N比 (A補正) 90dB以上 ●外形寸法 W217mm × H70mm × D260mm(HPでは、D379mmとありますが、260mmの間違いです) ●重量 4.5kg

詳しくは、こちらを参照。 http://www.musika.jp/int100.htm 

しばやんの購入したのは、このモデルのBLACK LTD. というH&K(地元のオーディオ専門店)の特注カスタムモデルの1台。どうも、このショップが5台特注した一台みたいです。これって日本で5台ってこと^^?

詳細レヴューは、次回の記事をお楽しみに。

P.S. なお、ご関心のある方は、こちらの過去記事もご参照ください。

オーラデザイン 『VA-100EV II』

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2008/02/va100evii_fffc.html

クォード(QUAD)77CD CDプレーヤーは難しい?

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2008/02/quad_77cd_cd_da58.html

トライオード ルミナス(Luminous) 1.0 DAコンバーター

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2007/06/luminous_10_da_b97d.html

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2008年11月 2日 (日)

竹内まりや 『Expressions(エクスプレッションズ)』ではなくて『Impressions(インプレッションズ)』

ちょっと調子にのって、便乗ではありませんが、このアーティストを紹介します^^?

Impressions 竹内まりや 『Impressions(インプレッションズ)』

MOON RECORD AMCM-4200

1994年7月25日発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度:

★★★☆☆

さて、10月4日に竹内まりやのデヴュー30周年記念ということで、『Expressions』というベストアルバムが発表されて大いに話題になりましたが、しばやん的には、「あれっ、ちょっと前にもベストがなかったっけ」というのが、このアルバム『Impressions(インプレッションズ)』です。

発売はなんと14年も前の1994年、まさにしばやんが働き出して2年目のことで、その当時も自分の身近なところで非常に話題になったものでした。というのは、当時は、竹内まりやって、ソングライターというイメージがかなりあって、どっかで聞いた事のあるようないい曲を書いているというのは知っていても、具体的にどんな曲だったっけという状態だったのです。特に他の歌手への提供曲のセルフカバーの曲については、彼女の名前と曲とがいまいち結びつかなくて、どれがどれだかわからなかった状況でした。

つまり、この『インプレッションズ』によって、彼女の曲の全貌(といってもムーンレーベルの曲だけでしたが)がわかったというような感じを受けたものです。変な言い方ですが、私の個人的な印象かもしれませんが、このアルバムにいたってようやく顔と曲とが結びついたという感じでした^^?

今では竹内まりやといえばとこの曲というような定番的な名曲も、やはりこのアルバムによって社会的に?認知されたと言ってもよいのではないでしょうか。

収録曲: 

1.けんかをやめて、2.明日の私、3.マージービートで唄わせて、4.Forever Friends、5.恋の嵐、6.シングル・アゲイン、7.もう一度、8.マンハッタン・キス、9.元気を出して、10.本気でオンリーユー(Let's Get Married)、11.告白、12.純愛ラプソディ、13.リンダ、14.家(うち)に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)、15.駅

ところで、この「インプレッションズ」は1984年に彼女がアルファ・ムーンに移籍してからの10年間にだされた3枚のアルバムからのベストもの(プラス「リンダ」)という位置づけだそうです。ちなみにその3枚とは以下のとおりです。

『VARIETY』 AMCM-4166  1984年4月25日

『REQUEST』 AMCM-4147 1987年8月12日

『QUIET LIFE』 AMCM-4141 1992年10月22日

今回『Expressions(エクスプレッションズ)』を30周年として出した彼女ですが、たぶん、『インプレッションズ』以降のオリジナルアルバムはそれほど多くないはず。

ムーンレーベル以前の1978年から1984年までのRVC(現BMG)に計5枚のアルバムを発表しているそうですが、『エクスプレッションズ』がそのBMGの曲をカバーしているとしたら、やはり彼女のベストモノなのでしょう。

でもまあこれほど馬の目を抜くようなショービジネスの世界でマイペースで30年を重ねてきたことは非常に評価すべきことだと思います。

さて、しばやんのお薦めとしては月並みですが「シングル・アゲイン」、「元気を出して」、「純愛ラプソディ」渋いところで「駅」といったところでしょうか。

上記の曲は、竹内まりやの曲の中でも名曲中の名曲だと思います。最近、ラジオなどでもリクエストが多くなっていると思いますので、詳細な紹介は、はぶかせていただきます。

ではでは^^?

P.S.

でも前回のハマショーといい、今回の竹内まりやといいベテランのアルバムを紹介できるのはしばやん的にも感慨深いものがあります。

えっ、もう30周年なの、同時代に彼らの歌を聴いてきた自分はいくつやねん、というようなとまどいというかなんというか。たぶんアラフォーの人たちは実感できるんじゃないかなあと思います。ともあれ長く音楽活動を続けている彼らをみると、改めてJ-POPsの層の厚さというか成熟を感じます。

蛇足ながら^^?

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2008年11月 1日 (土)

浜田省吾(SHOGO HAMADA)  『WASTED TEARS』

いよいよというか、ようやく紹介することができました^^?

ハマショーこと浜田省吾の2番目(中期)のベストアルバムです。すでに20年近く前のアルバムなのですが、泣ける名曲そろいの一枚です。

Wanted_tears 浜田省吾 

『WASTED TEARS』

CBS.SONY 32DH5269 

1989年発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度:

★★★★☆

ベストアルバムなのでアルバムとしての評価は難しいのでが、十分にハマショーの魅力が満喫できると思います。あまりハマショーのオリジナルアルバムは聴いたことがないのですが、しばやん的には、選曲とその順番はもう完璧なのではないかと思います。

さて、なんでいまさらという気がしないのでもないのですが、以前からこのアルバムは取り上げようと思っていたのですが、取り上げようと思ったきっかけは、つい先ほど、オリジナル初回限定盤の中古を500円で買ったからです。通常盤のCDは以前から持っていたのですが、どうしても初回限定盤のボックスケースものがほしかった^^?

Wanted_tears_infront

収録曲:

1.LONELY-愛という約束事、2.SILENCE、3.BREATHLESS LOVE、4.DAY'S AFTER THE DAWN(悲しい夜)、5.ROMANCE BLUE(ロマンス・ブルー)、6.MIDNIGHT FLIGHT-ひとりぼっちのクリスマス・イブ、7.BEHIND YOU(傷心)、8.ANOTHER SATERDAY(もうひとつの土曜日)、9.LAST DANCE(ラスト・ダンス)、10.ON THE BREAK WATER(防波堤の上)

左の写真は初回限定盤の歌詞カードの表紙です。通常盤(再発売盤)では、裏面にモノクロで掲載されています。あとブックレットのページ構成(正確にいうと後ろのほうの写真のページの順番)が初版限定盤と通常盤では異なります。

さて、しばやんの一押しは、ずばり「ロマンス・ブルー」、「MIDNIGHT FLIGHT-ひとりぼっちのクリスマス・イブ」、そして今でもリクエストの絶えない名曲「もうひとつの土曜日」でしょう。

「 「さよなら」も言わず 出てゆく彼を

君はベッドの中で ぼんやり見てただけ

誰か他の男(ひと)を もう一度

初めから愛せるかい 今も・・・

君はひとり街角に立ち 探してみる心もとなく

彼と出逢うまで気ままに 歩いてきた道の続きを

君を失くした あの時の僕のように

~ 中略 ~

君を許すことが出来ず 張り裂けそうな夜を過ごした

まるで炎を炎で消そうと 僕も何度か恋に落ちたけど

今も変わらず 君だけを愛している 

~ 後略 ~」 (ロマンス・ブルー)

「あの娘乗せた翼 夜空へ消えてく

空港の駐車場 もう人影もない

“行くな”と 引き止めれば 今頃二人

高速を都心へと 走っていたはず

~ 中略 ~

降り出した みぞれまじりの

雨が 雪に変わっていく

誰も皆 愛する人の

待つ場所へと 帰ってゆく

ポケットの中 あの娘に贈ろうとした Golden Ring

今でも 手のひらに 握りしめたまま

ひとりぼっちの クリスマス・イブ

凍えそうな サイレント・ナイト

もう守るものなんて見つけられない 何ひとつ」 

(MIDNIGHT FLIGHT-ひとりぼっちのクリスマス・イブ)

いや、もう泣けるっすということで、「もうひとつの土曜日」はスキップです^^?

ベストものではありますが、きちんと選曲と配列にまでこだわったコンセプトアルバムということで、ハマショーの世界に浸ってください。ファンの方には申し訳ありませんが、しばやん的には、ハマショーはこの一枚でOKという感じです。J-POPsの名盤のひとつだと思います。

P.S.

蛇足ながら、2006年はハマショーのデヴュー30周年ということで、特別パッケージの記念盤やリマスター盤が何枚かリリースされました。しばやんもその新しいベストモノの一枚を買ったのですが、再録音版は、やっぱり何かオリジナルとなにか違う!?

若いときの勢いというか、その最初に録音されたときのみずみずしさやリアリティは歌的にはへたかもしれませんが、かけがえのないもののような気がします。

何(十年)かたってセルフカバーすると、声も違うし解釈も違うし、確かに再録音のほうが深いところまで歌いこんでいるかもしれませんが、最初のときのアレンジのイメージが強すぎて、なにかピンと来ないというか、なにか変に聞こえてしまいます。

好き好きかもしれませんが、しばやん的には、オリジナルのほうがいいなあと思います。

別にそれ(セルフカバー)が悪いとはいいませんが、このしばやんのコラムではオリジナルのアルバムや、アーティスト自身が関わったオリジナル編集のベスト盤を取り上げていこうと思います。

ではでは^^?

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2008年10月24日 (金)

風・伊勢正三 『ベスト15』

「秋の夜長に上質なJ-POPsを」という特集(勝手に今、作りました^^?)ということで、今回、紹介するのは、日本のフォークソングの名門レーベルPANAMの『風・伊勢正三 ベスト15』です。

Kazebest15_2

『風・伊勢正三 ベスト15』

「シングライター・ルネサンス」シリーズの中の一枚です。

日本クラウン PAMAN CRCP28055 1992年7月23日発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

巷では相変わらずのJ-POPsブームで年代別やテーマ?別のオムニバスアルバムがはやっているようですが、しばやんのこのコーナーでは、原則として、一人ひとりの歌手ごとの、しばやんがベストだと考える‘オリジナルアルバム’や(編集された)‘ベストアルバム’を取り上げることにします。

日本のフォークソングというか日本の歌謡曲の勃興の歴史を同時代で体験してきたまさに音楽がなくては日も暮れない日々を過ごしてきた、ちょい金持ちの現在30から50歳代の世代を当てにした、彼らの購買意欲をそそる懐かしのアルバムや歌手の発掘、リバイバルが続いていますが、アラ・フォーのわたしからみても、この10年、20年の日本の音楽市場の充実振りは、確かに日本のJ-POPsの層の厚さとその質の高さをいやというほどみせつけてくれます。

本当にCDの品揃えが充実してきました。コアな往年のファンを当てにした限定版の紙ジャケットの初CDも珍しくなくなってきたこともうれしいニュースです。

さて、ここで紹介するのは1960年代から70年代の日本のフォークブームを牽引した「風」とメンバーの一人「伊勢正三」のベスト盤です。

収録曲:

1.22才の別れ、2.なごり雪、3.置き手紙、4.ペテン師、5.あいつ、6.海岸通、7.星空、8.君と歩いた青春、9.ささやかなこの人生、10.あの唄はもう唄わないのですか、11.北国列車、12.トパーズ色の街、13.海風、14.北京、15.お前だけが

1、5~15 風、 2~4 伊勢正三

1960年代のフォークブームを牽引したもとかぐや姫の伊勢正三と元猫の大久保和久のメンバーによる「風」。当然、しばやんも生で聞いた同世代ではありませんが、「なごり雪」とか「海岸通」などは、女性フォークシンガーのイルカさんの唄できっと聞いたことがある名曲中の名曲と言ってもよいでしょう。「なごり雪」はかぐや姫も歌っていますね。

しばやんとしては、月並みですがやはり「なごり雪」、「海岸通」、「君と歩いた青春」、「ささやかなこの人生」などが一押しです。

「汽車(なごり雪)」や「船(海岸通)」といかにも時代がかっていますが、「なごり雪」については、もともと男性の立場で書かれた曲なので、女性のイルカさんが歌うのとは別のオリジナルとしてのしっくり感というか味のある唄が聴けます。でも、まあ伊勢正三さんも男性の立場と女性の立場となんとも情緒のある詩を書くものです。男性の気持ちはともかく女性の立場の「海岸通」とか、見事な唄だと思いますね。

しばやんは、昔から「言葉とメロディー(が重要)」といってきましたが、日本のフォークソングや懐かしめの曲は心象風景を歌ったものが多く、今聴いてもやさしいアコースティックな演奏とメロディーはさることながら、説明口調?で濃ゆい内容の歌詞も聞き逃せません^^?

「君がどうしても帰ると言うのなら

もう止めはしないけど

心残りさ少し 幸せにできなかったこと

~ 中略 ~

ケンカ早いやつもいた

涙もろいやつもいた

みんな君のことが好きだったんだよ

~中略~

君と歩いた青春が

幕を閉じた

君はなぜ

男に生まれてこなかったのか」 (君と歩いた青春)

「~前略~

だけど人を愛したら

誰でも心のとびらを閉め忘れては

傷つきそして傷つけて

ひきかえすことの出来ない人生に気がつく

やさしかった恋人達よ

振り返るのはやめよう

時の流れを背中で感じて

夕焼けに涙すればいい」 (ささやかなこの人生)

心の琴線に触れるというか、なにげにふかーい内容の歌詞です。

ジャリにはわからない大人の唄といったところでしょうか^^?

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2008年10月23日 (木)

マイケル・ブーブレのことでした^^?

10月も下旬となって、そろそろ寒くなってまいりました。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。ここ岡崎も雨が降るたびに少しずつ寒くなっていくようで、今日は昼過ぎから雨なのですが、日中の気温も摂氏20度を下回るようになってきました。

昨日までは、日中が雲ひとつない秋晴れのよい天気で気温があがって暑いくらいだったのにいきなり寒くなると風邪をひいてしまいそうです。

みなさんも気をつけてくださいね^^?

ところで、おかげさまで、「泣ける唄が聴きたい」のコーナーが検索エンジンの間で上位に食い込んでいるようです。

オーディオファンには、音を聞く人と音楽を聴く人がいるとはよく言われることですが、音楽ファンとしては、素晴らしいステレオの音を聞くのもよし、よい音楽に浸るのもよし、でもどうせなら心を震わす感動を与えてくれる「泣ける唄」が聴きたいと思うのも道理のことだと思います。

独断と偏見というか、でも逆に王道的な選曲ばかりかもしれませんが、しばやんのコーナー、ジャンルと年代をとわず素敵な‘唄’を順次、紹介していきたいと思いますので期待して?お待ちください。

さて、ちょっと前のポップスの男性シンガーの紹介、「マイケル・ブーブレ」の間違えでした。

日本でもようやく売れてきた?みたいで、日本プレス盤が数枚、近所の「いまじん」というCD書店でもおいてありました。

ところで、この歌手名のカタカナ、思いっきり間違えていましたので、こっそりと直しておきます。(←ぜんぜんこっそりじゃないじゃん)

マイケル・ブーブレにご関心がある方は、ぜひこちらにお訪ねください。↓

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2008/05/michel_bubleits_4648.html

ではでは^^?

P.S.

やっぱりしばやんが紹介した「home」が日本でもはやっているみたいですね。確かに日本人受けしやすい曲なのか、しばやんが「日本人(的な感性)の代表」なのか、そんなことないとは思いますが、まあいかにもという感じと同時に、ちょっと意外な感じもしたことを申し添えます^^?

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2008年10月11日 (土)

小さいけどこだわりのマイ・コンポ 【月刊レコパル '95 1月号への投稿です。】

日本に帰国して、しかも地元に戻ることになりました。部屋というか家が変わって、久しぶりにオーディオ熱も再燃しそうで、ちょっと困ったちゃん状態です。ところで、実家のストックで10年前のオーディオ雑誌への投稿記事を発見しました。もう13年も昔の話ですが、しばやんのオーディオ遍歴の一端として採録いたします。

---------------------------------------

 先日、久しぶりにレコパルを手にとったら、19,800円の真空管アンプのことや、ソニーのウォークマンの最高傑作であろうWM-D6(C)のことなどが載っていて、とてもうれしくなってしまいました。というのもそれらが、ここ3年ぐらい私が使っているメインシステムの一部になっているからです。その他のシステムは、CDプレーヤーがソニーのディスクマンC-55T(AM、FM、TVチューナー付き)、スピーカーはアルパインラックスマンのSR-007です。プリアンプはありませんが、マニュアルでコードをつなぎ替えることによって、一応エアチェックとCDからカセットへのダビングができるようになっております。スピーカーは5年前に購入したものですが、本当は当時評判だった、ヤマハのNS-05という小型スピーカーの方が本命でした。でもコスト的な問題もあり、結構マイナーな機種なのですが店員さんの、ラックスマンはサラウンド用のスピーカーだけれど、しっかりつくられているモデルだという言葉に誘われてこれに決めました。(当初、ALコンポというシステムのオプションスピーカーでした)。スタイルもヤマハのNS-05をひとまわり小さくした感じで、音的にも変なクセがなく気に入ってます。今度、たとえ大きなシステムを組むことになったとしても、手近なサブシステムとして大事に使っていこうと思います。 ●東京/しばやん(24歳)

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小学館 「月刊レコパル 1995年1月号」 「SPEAK OUT!」48ページに掲載されました。

まだまだこのころはバブルの余波もあって、日本のオーディオ業界?も元気があった時代でしたね。しばやんも、まだ若かった^^?

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2008年5月25日 (日)

ウルフルズ 『ベストだぜ!!』 & 『BANZAI』

実は好きなんです^^? なにげに3枚もCDをもっているし・・・。

08052500 ウルフルズ

 『ベストだぜ!!』 

東芝EMI TOCT-23593

2001年4月発売

お薦め度: ★★★☆☆

泣ける度: ★★★☆☆

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

一口コメント: どうしても万人に薦められるというアーティストではないのですが、こんなんありますということで^^?

ちょっと変則的ですが、先にもう一枚のアルバムを紹介します。

08052501 ウルフルズ  『BANZAI』

東芝EMI TOCT-9330

1996年1月発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★★☆

一口コメント:

なんていうんですか。ウルフルズが「ガッツだぜ!!」と「バンザイ~好きでよかった~」を引っ下げてデビューしたとき、もう日本中がぶっ飛びました。

この『BANZAI』がデヴュー・アルバムだったと思いますが、トータス松本、ウルフル・ケイスケ、ジョン・B・クーパー、サンコン・Jrの4名からなるロックバンドというかコミックバンドというか、もう「ウルフルズ」としか言い様のない、スゴイグループです。

08052502 『BANZAI』の収録曲:

1.ガッツだぜ!!、2.トコトンで行こう!(リミックス・ヴァージョン)、3.バンザイ~好きでよかった~、4.暴動チャイル、5.さんさんさん’95、6.てんてこまいmy mind、7.大阪ストラット(フルサイズ・アルバム・ヴァージョン)、8.ダメなものはダメ、9.おし愛へし愛とづき愛、10.泣きたくないのに

もうボーカル兼ギターのトータス松本さんの世界だと思うのですが、今までも確かに「おちゃらけソング」とか「コミックバンド」と揶揄されるJ-POPsグループがあったことは事実ですが、このウルフルズの歌曲は今までのそれらとは明らかに一線を画するものであると思います。

こんなんあったのか、これもありだったのか、なにか日本のJ-POPsの地平線を一気に押し広げた感じ^^?(ちょっと(かなり)誉めすぎか?)

でも、このアルバムの、ガッツやバンザイはおいておいても、4.「暴動チャイル」、5.「さんさんさん(SUN SUN SUN) ’95」、5.「てんてこまい my mind」、8.「ダメなものはダメ」、9.「おし愛へし愛どつき愛」など、単なる言葉遊びみたいですが、ちゃんと日本語の歌として成立してしまっているところがある意味すごい。(内容も実は深かったりする)

7.「大阪ストラット」も大滝詠一の「福生ストラット」を伊藤銀二とフューチャーしているといっても、独特な世界を描ききっているし。(実は元曲知りません^^?)

一応、大学時代に大阪に住んでいたのでなぜか親近感が・・・どういう意味なんだか。

「ナニはなくともナニワはサイコー / 他(ほか)に比べりゃ外国同然」

↑ 大いに同意します。自信をもって。

最後の10.「泣きたくないのに」は、掛け値なしに泣けます。ちょっと引用すると:

作詞・作曲 トータス松本

「 泣きたくないのに泣けそう / 泣きたくないのに涙が僕にせめてくる

会えなくなるけど歩こう / 会えなくなるけど夜空が僕を包み込む

さよなら さよなら / 思い出は死なない

さよなら さよなら / 心の奥に 」

なんで、ウルフルズがこんな唄をという意外さが新鮮でした。

ということで、最初の『ベストだぜ!!』に戻ります。

『ベストだぜ!!』 収録曲:

1.ガッツだぜ!!、2.バンザイ~好きでよかった~、3.かわいいひと、4.明日があるさ(ジョージアで行きましょう編)、5.それが答えだ!、6.あそぼう、7.ウルフルズA・A・Pのテーマ、8.大阪ストラット、9.まかせなさい、10.トコトンで行こう!、11.ワンダフル・ワールド、12.ヤングソウルダイナマイト、13.すっとばす、14.SUN SUN SUN ’95、15.やぶれかぶれ、16.借金大王、17.ラブラブ一直線(未発表新曲)、18.僕の人生の今は何章目ぐらいだろう、19.いい女

ご案内のとおり、3.「かわいいひと」、4.「明日があるさ(ジョージアで行きましょう編)」、5.「それが答えだ!」とか、いかにも「ウルフルズ」という名曲が入っていますので、初心者向けには『ベストだぜ!!』をあげさせていただきました。

でもできましたら、もし関心があれば『BANZAI』も手にとって聴かれることをお薦めします。ブレイク直後の盛り上がりというか、熱い(コテコテの暑苦しい)想いが伝わってくると思います。

ではでは^^?

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2008年5月24日 (土)

佐野元春 『SOMEDAY(サムデイ)』

マイケル・ブーブレに引き続き、日本が誇るダンディなシティ・ボーイであり、ニューミュージックの旗手、和製のシンガー・ソングライターのはしりである彼を紹介しましょう^^?

08052300 佐野元春 

『SOMEDAY(サムデイ)』

Epic/Sony Music ESCB1322

1982年発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度:

★★★★☆

一口コメント:

1970年末期に「ガラスのジェネレーション」で「くだらない大人にはなりなくたい」とシャウトした佐野元春の大ブレーク曲「SOMEDAY」をフューチャーした初期の傑作アルバムの一つ。

今となっては大御所の若さあふれるコンセプトアルバム。でも、1982年って自分にとってはリアルタイムなのですが、もう26年も前だと思うとすごいショック。

でも鮮度あふれる元春サウンドは、今でもそのみずみずしさを失っていません^^?

08052302_2

収録曲:

A面:

1.Sugertime2Happy Man3DOWN TOWN BOY4.二人のバースデイ(Birthday Song)、5.麗しのドンナ・アンナ(Believe in You)、6SOMEDAY

B面:

7I'm in blue8.真夜中に清めて(MIDNIGHT TRIPPER)9Vanity Factory10Rock & Roll Night11.サンチャイルドは僕の友達(Sunchild

CDでは当然、A面とB面の区別はないのですが、私はレコード時代のアルバムはわかる範囲でA面とB面を分けて書くようにしています。

今では、カラオケでも「SOMEDAY」くらいしかかからないので、アルバムを聴くという行為は若い人においてはかなり減ってきていると思うのですが、このような上質なポップスの名盤は、ぜひアルバムで味わってほしいです^^?

佐野元春って、実は結構、苦労人でインテリ(立教大学社会学部)でもありますが、すぐに彼がシンガーとしてデビューできたわけではありません。実は、このアルバムのライナーノーツの<オリジナル佐野元春バイオグラフィー>に詳しいですが、1977年に一旦、佐藤奈々子とコンビを組んで、デビューするも商業的には成功せず1978年に活動を停止、広告代理店に入社して、コピーライターやラジオ番組のディレクターもしながら音楽活動を続けました。

「元春レイディオショー」などのディスクジョッキー活動も、思えば同時代の想い出です。

このアルバムの説明に戻りますと、3.「DOWN TOWN BOY」から、4.「二人のバースデイ」、5.「麗しのドンナ・アンナ」にいたる、つまりA面のトリである名曲 6.「SOMEDAY」にいたる盛り上げ方が非常に素晴らしい。

もうこれしか考えられないというような配曲と、そのドラマのような情景の歌い上げが素晴らしいですね。

さて、一転、B面では、‘ジュリー’こと沢田研二がヒットさせた7.「I'm in blue」。セルフカバーですが、この曲や8.「真夜中に清めて」などは、当時の和製ポップの概念を変えたというか、ニューミュージックの初期にしてある意味完成された‘言葉とメロディー’を日本の若者に提示しました。

今でこそ、当たり前の曲調ですが、当時としてはチョーすごくカッコいい曲でしたね。

そして、B面の圧巻は、10.「Rock & Roll」と11.「サンチャイルドは僕の友達(Sunchild)」でしょう。8分41秒にもなる大曲「Rock & Roll」は、当時のアメリカのウエストコーストサウンドで、「音の魔術師」とか「ウォール(壁)・オブ・ミュージック」といわれたロック・オペラを仕掛けた音楽プロジューサーのフィル・スペクター氏を意識してつくったといわれています。

そして、最後の曲は、ザ・ビートルズの『アビー・ロード』のB面のメドレーの最後におかれた「Her Majesty」に対置されるのでしょうね。(ちょっとほめすぎか^^?)

でも、A面、B面、それぞれ聴きどころと盛り上げのある佐野元春の初期の傑作アルバム、タイトル曲だけを聴くのはもったいなさ過ぎます。

ぜひアルバムを楽しんでください。

ではでは^^?

P.S.

蛇足ですが、「Rock & Roll」を初めて聴いたとき、正直ぶっ飛びました。日本語の世界でここまでやってしまうかと。

たぶん匹敵するのは、ジ・アルフィーの『ルネサンス』というアルバムのB面の「鋼鉄の巨人」につながるメドレー。今、手元にCDがないので、詳しく紹介できないのが残念です。

ジ・アルフィーもJ-POPsのビッグネームで大御所ですよね。ちかぢか改めて紹介したいと思います。

ではでは^^?

P.S.

ようやく書きました^^? 

ジ・アルフィー(The ALFEE) 『ザ・ルネッサンス(THE RENAISSANCE)』 2008年12月13日

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2008/12/the-alfeethe-re.html

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2008年5月20日 (火)

マイケル・ブーブレ(michel buble) 『イッツ・タイム(it's time)』

イケメンで甘いフェイス、でもアダルトで実力派シンガーの唄を聴きたいと思ったら・・・。

08052000

マイケル・ブーブレ(michel buble)

 『イッツ・タイム(it's time)』

143 records/reprise 48946-2

(日本でのレーベルの扱いはちょっとわかりません。ごめんなさい^^?)

2005年発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

一口コメント:

ちょっとだけ古い録音(2005年)ですが、実は最近コンピレーション(オムニバス)アルバムで「ホーム(home)」という曲を聴いて、なんかしばやんのツボにはまりました^^?

実は若手の(ジャズ?)ボーカリストとして結構有名で、ここフィリピンでも2年ぐらい前にツアーに来ていて、いろいろ話題になっていたのですが、アルバムを買おうと思ったのは、この「ホーム」を聴いてからです。

「ホーム(home)

Another summer day / Has come and gone away / In Paris and Rome / But I wanna go home

Maybe surrounded by / A million people I / Still feel all alone / I just wanna go home / Oh, I miss you. you know」

でも、望郷というか家族というか彼女を想っての歌って本当に泣ける唄が多いですよね。

すぐにサイモンとガーファンクルの「早く家に帰りたい(Homeward Bound)」(1965年)を思い出してしまいました^^?

このS&Gの曲も、ポール・サイモンが「イギリス時代、旅先からロンドンで待つ恋人キャシーのもと早く帰りたいという気持ちを素直に歌い、ロードに明け暮れるミュージシャンの恋愛を歌う代表となった」(『Simon and Garfunkel Collected Works』の日本語歌詞カードより引用)そうで、このマイケルの曲も以下、続きます。

And I've been keeping all the letters that I wrote to you / Each one a line or two / " I'm fine baby, how are you? "/ Well I would send them but I know that it's just not enough / My wards were cold and flat / And you deserve more than that

なんかこの彼の気持ち(結局、手紙は悩んだ挙句、彼女に出していない!)正直、泣けますねえ。

Another aeroplane / Another sunny place / I'm lucky I know / But I wanna go home / Mmmm, I've got to go home

Let me go home / I'm just too far from where you are / I wanna come home 」

結局、全曲引用してしまった^^? 著作権上はまずいのでしょうねえ。まあ、指摘されたらカットします。

以前も「案山子ソング」という記事を書きましたが、しばやんはどうもこのような歌に弱いみたいです。

「『案山子』ソング あれこれ」  2007年3月 9日 (金)

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2007/03/post_4302.html

08052001

収録曲: 1.feeling good、2.a foggy day (in Londan town)、3.you don't know me、4.quando, quando, quando  Duet with Nelly Furtado、5.home、6.can't buy me love、7.the more I see you、8.save the last dance for me、9.try a little tenderness、10.how sweet it is、11.song for you Futuring Chris Botti、12.I've got you under my skin、13.you and I

6は、ビートルズの曲、8は「王様と私」の中の曲、11もカーペンターズの名曲ですね。まあスタンダードからいろいろバラエティにとんだアダルト(大人)の歌を豪華なビッグバンドをバックにじっくり聴かせてくれます。

あと、おまけですが、このツアーのDVD+CDも出ていますので、ご参考まで。

08051901 マイケル・ブーブレ(michel buble)

 『コート・イン・ザ・アクト(caught in the act』

143 records/reprise 49444-2

2005年発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度:

★★★★☆

一口コメント: ライブのCD+DVDの豪華?セットですが、CDを聴くと言うよりDVDとして映像を楽しむことをお薦めします。

08051902 どう考えても、イケメンとは縁がないであろうしばやんですが、やっぱりカッコいい人をみると、せめて身だしなみだけでもまねしてみたいと思います。

やっぱり男にもセクシーさは、きっと必要なのでしょうね。

人は第一印象で(ほぼ)全てが決まるいう話もあるようなので、セクシーは無理でも、せめてダンディーなアダルトなNEWしばやんを演出すべく少しは努力しないといけないですね。きっと^^?

ではでは^^?

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2008年5月10日 (土)

ケニーG(KENNY G) 『ブレスレス(BREATHLESS)』

格好いいサックスの泣ける‘唄’が聴きたい人に^^?

08050900 ケニーG(KENNY G)

 『ブレスレス(BREATHLESS)』

ARISTA/BMG 07822-18646-2

1992年発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度:

★★★☆☆

一口コメント:

しばやんがジャズを語るときっとえーという声が聞こえそうですが、正直いいまして、まだジャズは初心者です^^?でも、そもそも「ケニーG」って、ジャズなのって気がしませんか? ニューウェーブというかAOM(Adult Oriented Music)とかフュージョンっていえるのかも知れない。ちょっと、わたしもよくわかりません。

ところで、ケニーGの名前を聞いたのは確か2000数年のことで、間違いなく2004年4月にフィリピンに赴任する前の日本で、歌って踊れるコンサルタントの仲間(他社の大先輩)がアルトサックス吹くねんという話で、ケニーGの話題となったのですが、結局、ケニーGの曲を聴いたのは、2006年3月のことでした。

マニラのモールにあったスピーカーで有名なボーズ(BOSE)のショールームで、ノイズキャンセルヘッドホンの試聴盤として置いてあったのが、このアルバムでした。一曲目のイントロがかっこいいじゃん、ということでCDの名前を聞いたら、ケニーGだったという次第。

いくらいいよいいよと聞いていても、自分がまったく聞いたことのないアーティストのアルバムをいきなり買うというのはかなり勇気がいることですよね。彼がよいという話は前から聞いていましたので、このアルバムのCDを数曲試聴させてもらって、まよわずこのアルバムを購入しました^^?

08050901_2 収録曲:

1. The Joy of Life, 2. Forever in Love, 3. In The Rain, 4. Sentimental, 5. By The Time This Night Is Over (with Peabo Bryson), 6. End of The Night, 7. Alone, 8. Morning, 9. Even If My Heart Would Break (with Aaron Neville), 10. G-Bop, 11. Sister Rose, 12. A Year Ago, 13. Homeland, 14. Jasmine Flower (not on the U.S. Album), 15. The Wedding Song

でも、まあ最初の曲(The Joy Of Life)のつかみの箇所からかっこいいですよね。このアルバムは比較的、ケニーG作曲の曲が多く、ソプラノ、アルト、テナーサックスと吹き分けていますが、どの曲も、一言でいえば唄心があります。

ジャズ界には、ウィントン・マルサリス(トランペット)やキースジャレント(ピアノ)など、ジャズに留まらずクラシック界やポップス界にまたがって活躍する人も多いのですが、ケニーGも、スタンダードナンバーからポップスまで幅広い音楽レパートリーのアルバムを発表しているようです。

そういえば、チェリストの若き?巨匠のヨーヨーマも、クラシックの枠を超えて活躍していますし、日本の若いクラシックや邦楽界のミュージシャンも、そのもともとの出自の分野に関わらず活動の幅を広げていますので、今は、あまりジャンルをうるさくいう時代ではないのかもしれませんね。

たとえば、雅楽師の東儀秀樹さんとか津軽三味線の吉田兄弟とか。・・・でも彼らは自分の楽器を持って違うジャンルに挑戦しているので、同じ楽器でジャンルを越えているわけではないか。

まあ、ヴァイオリニストの葉加瀬太郎さんは、前者と同じカテゴリーでがんばっている方ということでいいですかね。ところで、最初、‘はかせ’と読むとは夢にも思いませんでした。でももともと、クライズラー・アンド・カンパニー(KRYZLER & KLMPANY)をやっていた人ですよね。クライズラーは知っていましたが^^?

ともあれ、そのジャンルや楽器としての伝統を大切にしつつも、自分の詩や唄を作り出そうとする、自分の‘言葉’をもとうとする人たちを私は尊敬します。

このトピックでは、歌心のあるアーティストをジャンルにこだわらず、広く紹介していきたいと思います。

ではでは^^?

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2008年5月 4日 (日)

TMネットワーク(TM Network)  『セルフ・コントロール(Self Control)』

今でも評価の高い1980年代最強のJ-POPsのユニットのひとつ「TM ネットワーク」の一押しアルバムを紹介します^^?

08050400 TMネットワーク(TM Network) 

『セルフ・コントロール(Self Control)』

EPIC SONY 1987年2月発売

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: 

★★★★☆

一口コメント:

1980年代後半のJ-POPシーンを席巻したのが、小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登のスーパー・ユニットTM Network。1983年に活動を開始。残念ながら1989年には一旦解散し、1990年にTMNとしてリニューアルしましたが1994年に解散しています。その後、小室哲也はソロ、コンポーザーとしてプロデューサーとして‘小室サウンド’ブランドとして1990年代の日本の音楽シーン(J-POPに限らず)を強力にリードしたことは、みなさん、周知のとおりです。メンバーも、それぞれソロとして活躍していますよね。その後、1997年よりTM Networkとして再結成しています。(Wikipediaによる。)

http://ja.wikipedia.org/wiki/TM_NETWORK

TM Networkは、1980年代の後半にその斬新な音楽性とビジュアルと、今でいうメディアミックス戦略で売り出したユニットで、とにかくそれまでのフォークやジャパニーズ・ロックやニューミュージックの概念を打ち破り、J-POPの可能性を大きく広げました。

TM Networkのアルバムはどれも評価が高いのですが、あえて一枚ということでは、彼らの4枚目のアルバムである、この『セルフ・コントロール』、特に、そのB面にとどめを刺します^^?

08050402 08050401

A面: 1.Bang The Gong(Fanks Bong The Gong のテーマ)、2.Maria Club(百億の夜とクレオパトラの孤独)、3.Don't Let Me Cry(一千一秒物語)、4.Self Control(方舟に曳かれて)、5.All-Right All-Right(No Tears No Blood)

B面: 6.Fighting(君のファイティング)、7.Time Passed Me By(夜の芝生)、8.Spanish Blue(遥か君を離れて)、9.Fool On The Planet(青く揺れる惑星に立って)、10.Here, There & Everywhere(冬の神話)

たしかしばやんが、高校2年生の冬(3学期)のことだったと思いますが、放送部の後輩が昼の放送にテープを持ってきて校内放送で流したのを聞いて、彼にダビングしてもらった記録があります。

「セルフ・コントロール」はたしかシングルカットもされていて、まあヒット曲だったわけですが、私が感心したのは、B面の「ファイティング」から始まる一連のメドレー?でした。この一年後に、TM Networkは『キャロル』というメディアミックス(小説やアニメとも連携)のアルバムを発表するわけですが、この『セルフ・コントロール』自体も、コンセプト・アルバムで、その楽曲世界は通をもうならせるものがあったと思います^^?

特に、7曲目の「Time Passed Me By」とか9曲目「Fool On The Planet」とか10曲目「Here, There & Everywhere」なんて、もう涙ものです。ただし作詞家の小室みつ子氏の詩的世界の影響がかなり大きいともいえましょう。

「Fool On The Planet(青く揺れる惑星に立って)」 

作詞 小室みち子/作曲 木根尚登/編曲 小室哲哉

星の降る小高い丘まで /今すぐに君を連れて行く 

窓越しじゃ物足りないから / できるだけ夜空の近くへ

つかみたい夢がある / じっとしてられない / 訳もなくただ 追いかけたいのさ

You might think just a dream / 地球という名の青く揺れる惑星に立って

Make a wish, make it true / 光を捜そう

Like a fool,they said / あきらめたくない forever

ただのdreamer 人は言うけれど / この地上にあふれる全ては

僕に似た昔の誰かが / 夢見てはかなえてきたもの

中略

You might think just a dream / 時が巡ってもきっと人は惑星に立って

Make a wish, make it true / 想いを描くよ

Like a fool,they said / 捜し続けてく forever

後略」

なんかとても不思議な歌詞の世界で、なんていうのだろう、宇宙と地球とそこに住む人間をテーマにしたアルバムというか、とてつもなく、広く深い日本語の‘唄’の世界を感じたものでした。音楽には、こんな可能性があるのだと、まったく脱帽。

上記の曲に、高校生の多感な時期に出会えたことを非常に幸せに思います。

しばやんの‘人生の応援歌’のひとつです^^?

あと、やっぱり最後の曲も泣ける唄としてはずせない。

「Here, There & Everywhere (冬の神話)」

作詞・作曲・編曲 小室哲哉

遠い空を見つめていた / 君と出会った日をたどって

時がたつのも忘れ / いつのまにか星が降りしきる

オリオンは最初で最後の / 運命の日をむかえる

草原で女神と出会い / アルテミス 彼女の名前を知った

ああ君と話していた夜がなつかしい / 僕がほんの少しだけ夜空に近かった

教えてくれた物語 / とても不幸な結末だった

覚えた冬の星座は / 春になったらすべて変わるだろう

I'm crying and I know I've got found love / I'm crying and I know I've got found love

とても不思議だった君と見た冬の空は / 僕達をパノラマに包んでいた

 中略

どこにいても気持ちはそばにいるよ / アルテミスが放つ矢の行方を君は

今どこで見るのか / Here, there, everywhere 」

泣ける唄(失恋系?)の中でも屈指の名曲だと思います。

ではでは^^?

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2008年4月28日 (月)

Music from Motion Pictures 『アクロス・ザ・ユニバース(ACROSS THE UNIVERSE)』 あるいはザ・ビートルズの時代について

ようやくというか映画(もとはミュージカル)のサウンドトラックが手に入りましたので、以下、紹介します^^?

08042802 サウンドトラック 『アクロス・ザ・ユニバース(ACROSS THE UNIVERSE)』

2007年

お薦め度: ★★★☆☆

泣ける度: ★★★☆☆

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

一口コメント:

この映画のタイトルは、もうわかる人はわかるというかザ・ビートルズの最後のアルバム『レット・イット・ビー』のA面3曲目。もう名曲中の名曲で、この映画自体、ザ・ビートルズの楽曲をモティーフに構成されています。

収録曲:

1.All My Loving、2.I Want to Hold Your Hand(抱きしめたい)、3.It Won't Be Long、4.I've Just Seen A Face、5.Let It Be、6.Come Together、7.I am the Walrus、8.Something、9.Oh! Darling、10.Strawberry Fields Forever、11.Across the Universe、12.Helter Skelter、13.Happiness is a Harm Gun、14.Black Bird、15.Hey Jude、16.Lucy in the Sky with Diamonds

ほぼ、映画で使われたのと同じ曲順なのがうれしい^^?

さて、この映画に関して、2008年3月10日の「歩く仲間通信」(メンバーにのみ発信・ブログ未収録)で以下の記事を書いています。よろしくご高覧ください^^?

-----------------------------------

☆☆☆ 映画 「アクロス・ザ・ユニバース(Across the Universe)」を観て

世界が大きく揺れていた時代 ‘ビートルズの時代’を考える ☆☆☆

ところで、昨日(3月9日)、マニラで、「アクロス・ザ・ユニバース」というビートルズの楽曲をモティーフにした映画をみてきました。もともとはミュージカルみたいですね。

たぶん、日本よりマニラのほうが公開が早いので、ネタばれになるといけないので多くは語れませんが、非常に考えさせられる映画でありました。

1960年代のアメリカとイギリス(ご丁寧にもリバプール出身の男の子)の大学生の3名の男女が主人公なのですが、ベトナム戦争とかコロンビア大学の学生紛争など、まさに時代に翻弄された若者たちの群像劇を描いた作品で、全編にビートルズの曲がモティーフのように通奏低音のように流れます。

かなり大胆なビートルズの歌曲の独自?な解釈やコンピュータグラフィックスの特殊映像も混じりますが、まあ今の時代なのでそれもありかなと^^?

でもこの戯曲化には賛否がわかれるでしょうね。基本的にはパロディなのですが、ふざけているようで実は本気!といったような非常に凝ったつくりで、思わずうーんと考え込んでしまうシーンがいくつかありました。

特に自分にとって衝撃だったのは、ビートルズの過激さというかラジカルさについて、まったく知らなかったことに気づかされたことです。単なるアイドルロックグループを脱皮して、カリスマとして神格化し、かつ社会現象となってしまった彼らは1970年時点で、‘ビートルズでありつづけること’をやめざるを得なくなったことに、ようやく気がつきました。

『サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』から『マジカル・ミステリーツアー』、『ホワイトアルバム』のわかりにくさの一端が少しだけども理解できた気がしました。やはりビートルズも時代の子だったんだと・・・。

また、「愛こそは全て(All You Need is Love)」と「ゲットバックセッション」の苦悩というか苦痛の一部も。

あとテイストとしては、1994年にアカデミー賞を総なめにした(6部門受賞)トム・ハンクス主演の『フォレスト・ガンプ(Forrest Gump)』に似ているかもしれない^^?ただ、『フォレスト・ガンプ』には、やはりアメリカ映画的な楽観的な明るさがありますが、(背景もアメリカンポップスだった気がする)、この『アクロス・ザ・ユニバース』は‘イギリス’のビートルズみたく、もう少し重くて暗いですね。

さて、この映画をみて改めて思ったのは、私もビートルズは好きで何度も記事として取り上げているのですが、実は時代背景というか、本当のライブな(生きた)ビートルズを、まったく知らなかったのではないかということです。たとえば、過去記事として以下があります。

1.しばやん、ビートルズを語る。 2006年2月15日
http://homepage1.nifty.com/arukunakama/n00029.htm

2.'GET BACK Session' by "The Beatles" 2007年4月3日
http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2007/04/get_back_sessio.html

3.イギリスよ、おまえもか? 1991年2月7日
http://homepage1.nifty.com/arukunakama/o00011.htm

唄は歌だけで存在しているのではなく、その歌われた場所やその時代背景についても想いをいたさないといけない。当然、言葉とメロディーはそれだけで十分価値があるのですが、たとえばビートルズの楽曲だけを取り上げて分析するのではなく、その時代背景や社会も含めた全体の中での価値や位置づけを考える必要がある。

上記の全てが、‘当時の現実’を踏まえていないということで、正直、今としては完全にボツにしたい気分です^^?

特に、上記3は、実は、当時、朝日新聞に投稿して、若干の校閲というか修正を受けて掲載されました。そのときの私は大学生であったわけですが、学部の某助教授が非常に苦虫をつぶした顔で、この記事についてコメントされたことを思い出します。つまり、団塊の世代でもあるその先生は、まさに1970年の学生紛争の当事者でもあったわけです。浅はかにも当時、そのような生き証人たちの現実を知らずに青臭いことをほざいていたのでした。(今思うと、本当に恥ずかしいです。)

☆☆☆☆ 共感と想像力について ☆☆☆☆

しかしながら、自分が生まれてもいない時代や、まったく見たことも聞いたこともない未知の世界や、その時代や地域に生きている人たちに対して、われわれはどこまで共感や実感をもてるものでしょうか。

えてして経験の多いものは、少ないものに対して、‘想像力の欠如’や‘心の貧しさ’をいいますが、それだけでことは済むのでしょうか。大概、シニアの優越感の充足や、自己満足に終わっていませんか?←自分も含めて^^?

また逆に、2001年のセプテンバー11(9月11日)のときに、一番、青春の感性の豊かなときに、高校生や大学生であった若者たちの心に刻み込まれた楔の重さと大きさは、ちょっと上の世代である私たちには、本当の意味でわからないかもしれない。

シニアの人と話すのと同時に若い学生さんと話していても、肝心のところが(自分として)理解できていないのではないかと思うことが、たまにあります。

同じ日本人でもわからないのに、他の国や他の地域の人たちとは当然、さらにギャップがありえます。

そうはいっても、古今東西、時代背景や地域や宗教文化が違っても、おやと思った疑問や課題の根っこみたいなものは世代や地域や人種や言葉を超えて、‘人として’なにかしら共有できるのではないか。そんな希望は持ち続けていきたいと思っています。

☆☆☆☆☆ 答えはなくても問い続けるということ ☆☆☆☆☆

ところで私の記事について、問題提起だけで回答がないとおっしゃった方がいました。でも、問題を立てない限り、解決や考えるという行為はありえないし、アウトプットにはいろいろな形態があるでしょうが、‘コト’は始まりません。

解決や回答のある問題のほうが少ないこともまた真実でしょうが、それはいったん、置いておきます。

私は、最近、自分で「考える人」であるよりも、むしろ、みんなに考えてもらうことを「問いかける人」でありたいと考えています。当然、自分‘が’考えることを放棄するつもりはありませんが、‘一人では’辿りつけない世界が‘きっと’あるはずですし、答えはすでに‘われわれの中’にあると思うからです。

(転載終わり)

---------------------------------------------------------------

せっかくなので、以下、今の時点で加筆します。

ところで、上記では「ベトナム戦争」と「ザ・ビートルズ」を過去の歴史上の事実?として書いていますが、自分達を翻って、今は全く‘戦争’のない時代か、‘芸術’が全く世界と闘うことをやめてしまった時代なのかというと、決してそうではないことに気がつきます。

つまり、たった今の瞬間にも、イラク戦争は続いているし、内戦や紛争は世界中で、切れ間なく続いているのです。

なにかの(スポーツの?)ニュースか本で、「今は、タイガー・ウッズやイチローなど、あと50年や100年後となったら完全に伝説となっている‘歴史’のただなかにわれわれは生きている。われわれは、その歴史ができているその瞬間に、同時代に生きていること(幸せ)に感謝しなければならない」といった主旨の発言を、最近、聞いたことがあることを思い出しました。

所詮、われわれは時代の子でしかない。われわれが直接関与できるのは、たった今のこのとき、現在でしかない。つまり‘過去’は変えられないけど、‘今’と今につながる‘未来’は「われわれの手の中」(*1)にあるのです。

たとえば、この映画も過去を懐かしむのではなく、‘現在’の世界そのものに対する問いかけであり、プロパガンダなのです。

あの1960年代と1970年は、なんだったのだ。その反省?は今に生きているのか。本の数十年前のことを、お前達(人間)は忘れてしまったのか、というメッセージだと思うのです。

今、日本では太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)は、生存者の高齢化により風化しつつあることが、繰り返し有識者(といわれるひと)やメディアで語られています。

しかし、ベトナム戦争って、まさにわれわれの父母の時代に起ったことで、2007年問題といわれていますが今、定年を迎えているという‘団塊の世代’にとっては、まさに‘原体験’なのです。

正直、私自身、父や母からその時の時代(つまり自分が生まれたころのこと)について、直接、話を聞いていません。

今の世の中、日本では、平和を語ることが流行です。セプテンバー・イレブン(2001年9月11日)の事件以来、その当時、小学生や子供であったものさえ(失礼な言い方ですが)、非常に大きな心の傷を残し、今の若者は概して、本気で‘平和’を希求してやみません。

しかし、それは日本だからこそできる‘のんき’な話で、世界中の大半が、以前、‘戦争’状態にあることを忘れてはなりません。

つまり、今、考えるべきは‘戦争’そのものなのです。

日本の平和教育の一番の致命的な欠点は、今かろうじて保たれている日本の‘平和’に胡坐をかき、平和のコインの裏側である‘戦争’についてはっきりと語らない、子供に教えないことです。

古代から今日に至るまで、世界で戦渦のないときは、一瞬ともありません。‘平和’を語れる‘特権’を、果たして日本人や先進国の一部の人はもっているのでしょうか。

自分自身、1993年にエティオピアとの30数年に及ぶ独立戦争を戦い抜いたエリトリアや、つい2002年5月20日に独立を果たした東ティモールで仕事をしたから言うわけではありませんが、とにかく日本人の平和ボケというか無神経さにかなりの苛立ちを感じています。

あなた(わたしも含まれるわけですが)の‘平和’な生活のかげで、いかにつらい状況(貧困より戦争のほうがたちが悪いです)におかれた人がそれこそゴマンといることを、あなた(わたし)は、わかっているのか。 と。

ともあれ、私は、‘わたし’の平和学を、自分が今、生きている世界(地球)の戦争と平和を語り続けていきたいと思います。

注:*1 今、40歳前後の方は、ほぼ間違いなく覚えていると思いますが、「未来は僕等の手の中」と歌ったのが、1985年の「ブルーハーツ」でした。この曲は堂々、1987年発表の『THE BLUE HEARTS』というメジャー初アルバムのA面第1曲目に収録されています。

☆ ザ・ブルー・ハーツ 『ザ・ブルー・ハーツ』 2008年3月31日 の記事も参照ください。

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2008/03/za.html

ではでは^^?

(この項、了)

P.S.

このような記事はどちらかというと「ブログ版 歩く仲間」で取り上げるべき内容でしたが、アルバムの紹介ということであえてこちらにしました。

このような内容に関心のある方は、こちらのページもご高覧いただくと幸いです。

「わたし’の平和学~冬が来る前に!」 @ 「ブログ版 歩く仲間」

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/blog/cat20091295/index.html

ではでは^^?

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2008年4月20日 (日)

ル・クプル 『Another Season - 5番目の季節 -』 ~ Emi Fujita 『Camomile plus』

たまには、まったりの女性ボーカルの唄に浸りたいとき、こんなアルバムがお薦めです^^?

Le_couple ル・クプル(Le Couple) 『Another Season - 5番目の季節 - 』

ポニー・キャニオン PCCA-01116 1997年7月18日発売

お薦め度: ★★★★☆、 

泣ける度: ★★★★☆、 

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

一口コメント: 日向敏文プロジュースのテレビドラマ「ひとつ屋根の下2」との連携企画アルバム。

もともとル・クプルは独自の活動をしていたと思いますが、このドラマの挿入歌の「ひだまりの詩」でブレイクした観があります。このアルバムのほとんどの曲が日向氏の作曲・編曲です。まあ季節の旬のアルバムなので、今では手に入れにくいでしょうが、なかなか佳曲ばかりで、結構、いい感じです。

収録曲:

M-1 ひだまりの詩、M-2 冬のめぐり逢い、M-3 朝焼けの空に、M-4 あなたへ、M-5 おわらない恋、M-6 夕映え、M-7 Wishes(Le Couple Version)

ところで、M-7の「Wishes」は、「ひだまりの詩」の英語ヴァージョンで、歌詞の内容もかなり原曲と変わっています。

もともとル・クプルはフランス語でそのまんまやんという藤田隆二さんと藤田恵美さん夫婦(たぶん)のユニットで、恵美さんの透明感あふれるボーカルが魅力で、その後、日本ではやった(売れた?)という記憶がなかったのですが、実はいつのまにやら海外進出を果たしていたのでした^^?

Camomile Emi Fujita 『Camomile Plus a Special Album to All My Friend』

Interglobal Music (Malaysia) PMDJ10003  2006年発売

お薦め度: ★★★☆☆

泣ける度: ★★★☆☆

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

一口コメント:

フィリピンのCDショップでみて正直びっくりしました。Emiって、たぶん日本人だろうなと思いつつ、まさかル・クプルの恵美さんとは思いつかず、「Wishes (Le Couple)」とジャケットの裏に書いてあるのをみて、ああああと想いだした次第。

基本的に、オリジナルというより全て英語のカバー曲ですが、やはりこの女性(ひと)は、ボーカリストとしての才能があります。シンプルな楽器構成とアレンジで基本的に、彼女のボーカルを堪能することができます。

結構、フィリピンでも売れているみたいで、こんな宣伝文句がCDに貼ってありました^^?

「The Easy Lisning Diva Featuring her gentle and jazzy renditions of classic ballads」

冒頭を訳すと、「ザ・イージーリスニング(といえば彼女)でしょ。」といった感じでしょうか。

収録曲:

1.First of May、2.Field of Gold、3.Today、4.Moon River、5.Desperado、6.Unchained Melody、7.Longer、8.Every Breath You Take、9.True Colors、10.What a Wonderful World、11.Somewhere、12.200x、13.Wishes(Le Couple)、14.Perfect (Live in Singapore)、15.From A Distance(Live in Singapore)、16.Special version bounus track: My Heart Will Go On

このアルバムにもシンガポールでのライブ録音曲が入っていますが、ル・クプルさんは、今は日本でというより海外でがんばっておられるようです。

同じ、海外で働くものとして、エールを送りたい気持ちです。がんばれーって^^?

P.S.

彼女の『Camomile Classics』という別のアルバムを持っていますが、このアルバムも選曲よし、アレンジ(シンプルなのが)よしということで、ポップスの名曲を彼女のボーカルで堪能することができます。こちらのアルバムのほうが点数が高いかな^^?

関心のある方は、日本でも購入できるのか調べてみてください。お手数をおかけしますが。 きっとその手間をかける価値ありだと思います^^?

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2008年4月 7日 (月)

久保田利伸 『THE BADDEST』

ジャパニーズ・ミュージックシーンにおけるグルービーなアーティストということで、まず久保田利伸のこのアルバムは、絶対にはずせません^^?

Kubota_baddest 久保田利伸 『THE BADDEST』

CBSソニー CSCL1001 1989年発表

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★★☆

一口コメント: THE BADDEST(最悪)という名の久保田利伸の初期のベストアルバムです。左のジャケット表紙のtheが逆さまになっているのをみてわかるように、まあそもそも人を喰ったネーミングなのですが、収録曲は、かなりすごいです。もう20年前の曲とは思えないようなグルービーなかっこいい曲が入っています^^?

1980年代というのは(特にその後半)は、J-POPs(当然、当時はそんな言葉はありませんでしたが)にとって非常に豊作な時代であったと思います。 

たとえば、佐野元春の『SOMEDAY』が、1982年、尾崎豊の『SEVENTEEN'S MAP』が1983年、洋楽にみると、以前紹介したマイケル・ジャクソン『スリラー』が1983年、ビリー・ジョエルの『イノセントマン』が1983年、当然、これらだけではありませんが、日本のミュージックシーンも、洋楽の世界も、それまで(1970年代)とは、まったく違う新しい歌詞の世界や、ビートの世界を模索していた時代で、佐野元春の世代のミュージシャンは、アメリカやイギリスの当時、最先端とされたミュージックを、積極的に日本に紹介し、かつ日本語の世界に昇華させてようとしていました。

この久保田のアルバムも、その大きな時代的なうなりと当然、無縁ではありません。

私ごときが、J-POPs史を語るのもおこがましいのですが、1950年~60年代のグループサウンズやフォーク世代のJ-POPsは、メロディーに洋楽の要素をたぶんに取り入れようとしていながらも、歌詞に関しては、日本語の枠の中にとどまっていました。いわゆる‘歌謡曲’というカテゴリーときわめて近しいところにJ-POSsがあったといえます。

しかし、1970年代の中後期から、積極的に英語の歌詞を日本語の歌詞に入れ込んで、まとめて歌ってしまおうという、これまでの正統な?日本の歌謡曲的なJ-POPs界(前述、フォーク、グループサウンズ)を揺るがす輩が、現れました。

そうです。それが男性ボーカルのグループでは、「サザン・オールスターズ」であり、女性シンガーでは、「ユーミンこと松任谷由美」に代表されるいわゆる「ニューミュージック」の旗手たちなのです。

ちなみに、今までにも結構取り上げてきた「オフコース」は、1970年代の初めのデビューですから、私の区分で言うと正統な‘歌謡曲的なJ-POPs’のグループだと認識しております。

サザンやユーミンは、それまでの日本のJ-POPsグループと何が違ったのか。一言でいうと日本語の歌詞と英語(カタカナ英語)の歌詞をちゃんぽんにして日本的なメロディーにのせてしまったというところです。

非常にメロディーは、日本的な抒情がありながら、その実、歌詞は英語(カタカナ英語)という今のJ-POPsへの道は、実は、サザンとユーミンが切り開いたといっても過言ではありません。

1970年代の後半から1980年代にかけて、このJ-POPsの進化が始まり、その過程でニューエイジの佐野元春らはどんどん新しいビートや曲を輸入して日本語に昇華した。その大きな流れの中で、いわゆる1960年代のソウル・ミュージック、それに続く1980年から1990年代のブラック・ミュージックを日本語で紹介した一人が久保田であるともいえます。

Kubota_baddestback 1.TIMEシャワーに射たれて、2.流星のサドル、3.Oh, What A Night!、4.Missing、5.You were mine、6.一途な夜、無傷な朝、7.GODDESS~新しい女神~、8.PSYCHOIC BEAT、9.永遠の翼、10.Olympicは火の車、11.TAWAWAヒットパレード、12.CRY ON YOUR SMILE

どの曲にもいえるのですが、非常に日本語の歌詞がこなれています。ある意味、今のJ-POPsの完成形が20年前にあったという感じで、この言葉とメロディーの絡み合いは自然で、違和感や、古さを全く感じさせません。

たとえば、今のJ-POPsのミュージックシーンの「ゴスペラーズ」や「ケミストリー」などのソウルフルなボーカル曲を好む方には、この久保田のアルバムは、間違いなく気に入ってもらえると思います。というか、彼らの大先輩といえましょう^^?

P.S.

どれもいい曲なのであえて個別曲の紹介はさけますが、一曲だけといわれれば、間違いなく、「Misssing」をあげさせていただきます。間違いなく、しばやんのお薦めの「泣ける唄」の10指に入ります。

「Missing

言葉にできるのなら 少しはましさ

互いの胸の中は 手に取れるほどなのに

震える瞳が語りかけていた

出会いがもっと早ければと

I LOVE YOU 叶わないものならば

いっそ忘れたいのに 忘れられない 全てが

I MISS YOU 許されることならば

抱きしめていたいのさ 光の午後も星の夜も Baby

~後略~」

究極の片思いソング?というか失恋ソングというのか?非常に詩情のある‘名曲’です^^?

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2008年3月31日 (月)

ザ・ブルー・ハーツ 『ザ・ブルー・ハーツ』

今でも熱狂的なコアなファンをもつ日本の(パンク)ロック・バンド、ザ・ブルー・ハーツを紹介します^^?

Photo ザ・ブルー・ハーツ(The Blue Hearts)

『ザ・ブルー・ハーツ』

meldac MECR-3031 1987年発売

2007年11月21日 期間限定生産盤

お薦め度: ★★★☆☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★★☆

一口コメント: 今では伝説となった感のある日本の(パンク)ロックバンドのファーストアルバム。数少ない彼らのアルバムの中でも一番完成度が高いと思われる力作ですが、もし初めてザ・ブルー・ハーツを聴く人に対しては、素直にベスト盤(後述)をお薦めします^^?

このアルバムは、大ヒット曲「リンダ リンダ」を収録していることも重要ではありますが、彼らのロックする魂が非常にストレートに表現されているということで耳障りのよさだけではなく、歌詞の持つ社会的なメッセージにもぜひ耳を傾けてもらいたい作品です。

A面: 1.未来は僕等の手の中、2.終わらない歌、3.NO NO NO、4.パンク・ロック、5.街、6.少年の詩、

B面: 1.爆弾が落っこちる時、2.世界の真ん中、3.裸の王様、4.ダンス・ナンバー、5.君のため、6.リンダ リンダ

このアルバムはしばやんが高校2年生のときの発表で放送部の後輩がカセットにダビングしてくれたことを思い出します。最近2007年に、CDでアルバムジャケット完全復刻ということで紙ジャケットで再販されたのですが、改めて歌詞を読んでみると、ザ・ブルー・ハーツが非常に前衛的な闘うロックバンドであったことを感じました。

個人的な感じ方だと思いますが、当時、既に日本は成熟の時代を向かえており、バブル直前の、まったく貧しさや社会に反発することを忘れた小市民的な小金持ちの豊かな時代を謳歌していた平和ボケの時代で、なぜ、こんなファンキーなパンクなバンドがはやったのかそれもまた謎ですが、実は、私の数年年上の先輩方(現在40歳前後)で、まじめそうな人に限ってザ・ブルー・ハーツをカラオケでシャウトしてしまったりしています^^?

私は当時、歌詞カードをみて聴いていたわけではないのですが、今、改めて歌詞カードをみると実に社会に抗議する歌が多かったことを思います。

A面の「未来は僕等の手の中」~「終わらない歌」とか、B面の「爆弾が落っこちる時」~「世界のまん中」~「裸の王様」のくだりは、かなり泣ける展開だと思います。

当時の平和ボケした日本の音楽シーンで、よくもまたこんな過激なロック魂を商業ベースで展開できたものだと十何年ぶりかに聴きなおして改めて感じました^^?

P.S.

ザ・ブルー・ハーツ(The Blue Hearts) 『ザ・ブルー・ハーツ・スーパーベスト』

meldac MECR-25060 1995年発売

お薦め度: ★★★★☆、 泣ける度: ★★★☆☆、 アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

当然、ザ・ブルー・ハーツのヒット曲は最初のアルバムだけではなく、その後のアルバムにもみられるのですが、初心者にお薦めする一枚を選べといわれれば、間違いなく、ザ・ブルー・ハーツ 『スーパー・ベスト』 MECR-25060 meldacをお薦めします。

収録曲: ①リンダ リンダ、②人にやさしく、③シャララ、④ロクデナシ、⑤ラブレター、⑥平成のブルース、⑦キスしてほしい(トゥー・トゥー・トゥー)、⑧ハンマー、⑨チェイン・ギャング、⑩TRAIN-TRAIN、⑪ラインを越えて、⑫僕はここに立っているよ、⑬英雄にあこがれて、⑭青空、⑮終わらない歌、⑯ブルーハーツより愛をこめて、⑰1985

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あえてあげれば、、②人にやさしく、⑤ラブレター、⑦キスしてほしい(トゥー・トゥー・トゥー)とかは、まあ人当たりのよいヒット曲狙いのような気もしますが、⑧ハンマーとか、⑩TRAIN-TRAIN、⑪ラインを越えて、⑫僕はここに立っているよ、⑭青空、⑮終わらない歌、⑰1985 とかって、やっぱり反戦歌というかプロテスタントソングではないのかと思ってしまいます。

「TRAIN-TRAIN」より

08033102 「~前略 ~

弱い者達が夕暮れさらに弱い者をたたく / その音が響きわたればブルースは加速して行く

見えない自由がほしくて / 見えない銃を撃ちまくる

本当の声を聞かせておくれよ

ここは天国じゃないんだ かと言って地獄でもない

いい奴ばかりじゃないけど / 悪い奴ばかりでもない ~ 中略 ~

世界中に定められたどんな記念日より

あなたが生きている今日はどんなに素晴らしいだろう

世界中に立てられているどんな記念碑なんかより

あなたが生きている今日はどんなに意味があるだろう

~ 中略 ~

嫌らしさも汚らしさも剥き出しにして走っていく

聖者になんてなれないよ だけど生きている方がいい

だから僕は歌うんだよ精一杯でかい声で」

なんか普通に汗と涙にまみれて現世に生きていくのもいいかなと、力の入った肩をちょっとたたいてくれるような応援歌が多くあるような気がします。

歌詞のパターンとして、世の中の矛盾は矛盾として受け止めるけど、理不尽な力に対しては、それでも信念は曲げないぞ的な曲が多いです。

かといって、その理不尽な力に打ち勝てるとは思っていないというか、レジスタントはするけれど、権力を転覆するところまでは考えていない。ささやかすぎる抵抗、でも踏みこたえる‘小さな力’が重なっていけば、踏みこたえられることを信じている。少なくとも悪くなりつつある社会変化のスピードの減速を試みているような意思を感じました。

このバンドの歌詞のセンスは抜群だと思います。今までこれほどストレートに日本語で社会に切り込んだグループはあったであろうか。人間の成長で言えば、思春期みたいなバンドであったと思います。もしくは中間管理職?みたいに、シニアの世界観についていけないけど、若者ほど無邪気にシニア批判もできない。遠慮がちに、でも世界は変わっている、あなたの世界(観)は時代の変化に照らしなおすと間違っていると訴えているような気もします。自信はないけど違っていると叫ぶ(シャウト)する心、この(小さな)勇気と心の張り合いはなくしちゃいけないなと思いました。

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ではでは^^?

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2008年3月25日 (火)

サイモンとガーファンクル 『グレーテスト・ヒット』

いよいよ真打登場といったところですが、実は、どれを一枚として紹介したよいのか正直迷いました^^?

Sg_greatest_hits サイモンとガーファンクル(Simon & Garfunkel)

グレーテスト・ヒット(Greatest Hits)

1972年 ソニー・ミュージックエンタテイメント SICP1539 [完全限定生産盤 2007年デジタルリマスター]

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

一口コメント: サイモンとガーファンクル(以下S&G)が1970年に解散後に発表された自薦ペスト盤。全14曲中、実況録音(ライブ)4曲、新たにトラックダウンされた曲6曲を含むスペシャルベスト盤。ライブ4曲はこのアルバムしか聴けないのですが、逆にそれが微妙^^?

ところで、このブログのタイトル「Life, I Love You!」は、隠れた名曲・佳曲(実は結構好きな人が多い)の「59番街橋の歌(フィーリン・グルーヴィー)から採っているのですが、このアルバムではライブ・バージョン。実は、私としては、オリジナルバージョンのほうが、ちょっとだけ?いいです。

Sg_greatest_back A面: 1.ミセス・ロビンソン、2.エミリー・エミリー*、3.ボクサー、4.59番街橋の歌(フィーリン・グルーヴィー)*、5.サウンド・オブ・サイレンス**、6.アイ・アム・ア・ロック**、7.スカボロー・フェア/詠唱**

B面: 1.早く家へ帰りたい*、2.明日にかける橋**、3.アメリカ**、4.キャシーの歌*、5.コンドルは飛んでいく、6.ブックエンド、7.いとしのセシリア**

*ライブ録音、**新たにトラックダウン

確かに、「明日にかける橋」(B-2)や「ボクサー」(A-3)、「サウンド・オブ・サイレンス」(A-5)、「スカボロー・フェア/詠唱」(A-7)など絶対にはずせない名曲が収められてはいるのですが、オリジナルアルバムのそれではないというのが非常に微妙なところです。

私としては、S&Gの真骨頂は、佳曲(メジャーではないが、ながくヒット・チャートのトップ10とか100位以内で聴き継がれる地味な隠れた名曲)が多いということにつきると思います。

アルバムとしての完成度でいったら、最後のアルバム『明日にかける橋(1970年発売)』やA面がコンセプトアルバムとして知られる『ブックエンド(1968年発売)』をあげたいのですが、これ一枚として選ぶのは非常に難しい。というのは、沙漠のダイヤモンドのごとく地味ないい曲(佳曲)が別のアルバムにも本当に‘パラパラ’とあるから。

ともあれ、‘ポップス界最高のドゥオ’と呼ばれる「サイモンとガーファンクル」、決して派手ではありませんが、あなたの心にそっと寄り添う素敵な佳曲にきっと出会えること間違いなしです^^? 泣ける唄の最右翼(保守本流の正統派)、しばやんが保証?します。

ではでは^^?

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2008年3月20日 (木)

ハウンド・ドック 『ロックス・トゥ・ロール(Rocks to Roll)』

ハートフルでパワフルな上質なジャパニーズ・ロックバンドということで、1980年代を風靡したハウンド・ドッグを紹介します^^?

Rocks_to_roll_hound_dogハウンド・ドッグ(HOUND DOG)

ロックス・トゥ・ロール

(Rocks to Roll Spiritual Story of HOUND DOG)

Sony Music Direct 1987年作品 MHCL 1178~9

お薦め度: ★★★★☆

泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★★☆

一口コメント: 今の音楽シーンではほとんど見かけないストレートなジャパニーズ・ロック・グループのベストアルバム(2枚組)。今でも新鮮な魂の叫びが聴けます^^?

1980年代はいわゆるバンド・ブームで、ハウンド・ドッグもそのひとつではあるのですが、実は今でも結構いけています。

Rocks_to_roll_back Record1/Side 1:

1.嵐の金曜日、2.RAINY LADY GOOD-BYE、3.Bye Bye Dancin' Blue Suede Shoes、4.だから大好き、ロックンロール、5.涙のBirthday

Record1/Side 2:

1.トラブルメーカー、2.ジェラス・ガイ、3.Midnight Googie、4.ラスト・ヒーロー、5.“J”のバラード

Record 2/Side 1:

1.STILL!、2.今夜ハートで、3.ff(フォルテッシモ)、4.Knock Me Tonight、5.ラスト・シーン

Record 2/Side 2:

1.Bad Boy Blues、2.ROCKS、3.MISS YOU、4.ROAD RUNNER、5.おまえはB-88(All Because You)

特にff(フォルテッシモ)で大ブレークした彼らですが、それだけに留まらない泣ける名曲を一杯持っています。たとえば、「嵐の金曜日」、「涙のBirthday」、「トラブルメーカー」、「ラスト・ヒーロー」、「“J”のバラード」、「今夜ハートで」、「Knock Me Tonight」など、ぜひご一聴を^^? 大友康平、八島順一の歌詞もいいですよ。八島の曲が圧倒的に多いです。

Rocks_inside P.S.

実は今回、一時帰国した際に紙ジャケットの[完全生産限定盤]を購入しました。

以前からもっていた一枚もののCD(1987年 CBS SONY 35DH685)とは曲目が違う^^!

1-1、3.Bye Bye Dancin' Blue Suede Shoes、1-2、2.ジェラス・ガイ、3.Midnight Googie、2-2、3.MISS YOU、の4曲が一枚もののCDでは収録されていません。ご参考まで。

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2008年3月19日 (水)

オムニバス 『R35「アールサンジュウゴ)」Sweet J-Ballads』

私用で、急遽、3月15日から19日まで一時帰国していたのですが、話題のコンピレーション(オムニバス)盤を、ついにゲットしました。

R35 オムニバス 『R35「アールサンジュウゴ」Sweet J-Ballads』 ワーナーミュージック・ジャパン 2007年4月25日

お薦め度: ★★★☆☆、

泣ける度: ★★★★☆、

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

一口コメント: R35、つまりレート35(35歳以上限定)というアルバムのタイトル通りのアルバムです。確かにウケルわ。35歳前後のおやじ世代からしてみれば価値あるコンピレーションですが、若い人のウケは正直どうなんだろうって感じです^^?

実は、37歳のしばやんは、どんぴしゃりの世代で、まさに大学時代から就職して入社数年間のヒット曲、しかもドラマのタイアップ曲が多く、リアルタイムでその時代の息を吸っていた感覚があるので、非常にうれしいアルバムなのですが、ちょっとこれでもかとてんてこ盛で、正直食傷気味かも^^?

R35_back 収録曲は、左をクイックしてください。

実は、自己紹介にも書いていますが、しばやんはドラマや小説(特に恋愛小説)がきらいでというか、かなり感動しいなので、週一のテレビドラマは次回が気になって気になってみていられない?人なので、このドラマの中でみたことのあるのは、1991年「101回目のプロポーズ」のみ、しかも下宿の隣の友達が再放送をビデオで取ったのを毎日見せてもらいに通ったという、かなりせっかちなやつです。(とても1週間も待っていられない。)

確かに連ドラ好きの友達もいますが、実際、大学生も、社会人もそれなりに忙しかったし、そもそもビデオももっていなかったし(実は、大学生のときはテレビをもっていませんでした。)録画するのも面倒くさいしという、どちらかといえばラジオ人間、でもまあこれらの曲は、確かによくはやりました。

ところで知らない曲が数曲あります。特に、04.山根康弘の「Get Along Together~愛を贈りたいから~」は、マニラに転勤になってから、こちらのカラオケで人が歌っているのを聞いて覚えました。もしかしたら、今回、初めてオリジナル曲を聴いたかもしれない^^? 

15.「愛が生まれた日」もまた、カラオケ屋バージョンというか聞き覚えで適当に歌っていたような気もする。変なハモリと、手拍子と踊りが入っていたりして。

あと、正直、09と13は知りません。

ともあれ、これらの曲は、30歳から40歳代のメンバー(男女問わず)でカラオケに行くと、かならず受けるというか、時にバッティングします。

ふと昔、バーのカラオケに行って女の子にいわれたことを思い出しました。「選曲はいいけど・・・」って俺のことかい。でも歌も結局、最後は練習だと思います。本当に練習あるのみ。

でも、「おい、そこのマイクを離さないやつ・・・」って言われないように適当に場所とシチュエーションを考えて練習しましょうね^^?

お後がよろしいようで^^?

P.S.

今の10代や20歳代の仲間の反応がとても気になります。すっごい聞きたい。今の中学生や高校生はどんな反応をするのだろう?

でも90年代のJ-POPsって、結構、成熟期というか良質な名曲が多いです。実は、私の「泣ける唄が聴きたい」でも、01.CHAGE&ASKAと02.米米クラブの曲は取り上げていますし、アーティストとしては、11の槇原教之も取り上げています。

まあ、わたし(しばやん)の趣味のブログなので、新曲ばかりではなく、これからもちょっと懐かしめのJ-POPsもまじえて紹介していきたいと思います。

ではでは^^?

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2008年3月13日 (木)

CHAGE AND ASKA 『SUPER BEST I & II 』

なにか無性にストレートなラブソングを聴いてみたくなるときってありませんか。

そんなときのしばやんの愛聴盤はこれ^^!

Chageaska_super_best_ii_2 チャゲ&飛鳥 『スーパーベスト II』 ポニーキャニオン PCCA-00355 1992

お薦め度: ★★★☆☆、 

泣ける度: ★★★☆☆、 

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

昨年ですか、『R35』というJ-POPのコンピレーションアルバムが日本で大流行だとか、ここマニラで朝日新聞(衛星版)で読みましたが、実は、しばやんもまさにその世代です。

このアルバムのお薦めの泣ける唄は、ずばり「LOVE SONG」でしょう。1990年代の前後の曲、「ロマンシング ヤード」、「恋人はワイン色」、「DO YA DO」、「太陽と埃の中で」、そしてドラマ「101回目のプロポーズ」でめちゃくちゃ売れた「SAY YES」。もう、ラブソングの王道のてんてこ盛りといった感じで、チャゲアス節が最高ですね^^?

Ca_sbest_ii 1.モーニングムーン、2.黄昏を待たずに、3.Count Down、4.指輪が泣いた、5.SAILOR MAN、6.ロマンシング ヤード、7.恋人はワイン色、8.ラプソディ、9.Trip、10.WALK、11.LOVE SONG、12.DO YA DO、13.太陽と埃の中で、14.SAY YES、15.僕はこの瞳で嘘をつく

ついでにいっちゃうと、チャゲアスの昔の曲もまたいいです^^?

Ca_supper_best_1_back チャゲ&飛鳥/スーパーベスト ポニーキャニオン 1987年発売

お薦め度: ★★★☆☆、 泣ける度: ★★★☆☆、 

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

収録曲は、左のジャケットをクリックしてください^^?

たしかヤマハのポプコン出身のスーパードゥオ、チャゲアスの原点は、「ひとり咲き」や「万里の河」なのでしょうが、ちょっと地味な佳曲「流恋情歌(るれんじょうか)」とか「男と女」や「熱い想い」などを聴くと、飛鳥涼のみごとな世界観があって、しっとりと心の琴線を揺らしてくれるような気がします。

ちょっと大人(アダルトっ)の曲って感じですか^^? 一人でしっとりと想い出に浸りたいときなど、この『スーパーベスト(1)』は効きます。 かなり‘泣ける唄’が多いです。

ではでは^^?

P.S. その1

今、歌詞カードをみながら気がつきましたが、「熱い想い」と「SAY YES」って、なにか背景がつながっているような気がしました。まあ、同じ人(飛鳥)が歌詞を書いているのだからという理由もあるでしょうが、それだけではないような。でもこの‘熱い想い’って実は飛鳥が思う男の子に共通のもので、「LOVE SONG」も含め全てのチャゲアスの曲に流れているものなのかもしれませんね。ではでは^^?

P.S. その2

チャゲアスファンのかた、ごめんなさい。彼等のアルバムは何枚か聞きましたが、今、手元にあるのはこのベスト盤のみです。しかも、スーパーベストIIでさえ、1992年。この『Super Best』の最後の3曲と『Super Best II』の最初の3曲がなぜかダブってしまっています。たぶん、1992年以降の曲も含めたベスト盤があると思いますので、関心のある方は、新しいベスト盤を買ってください。もちろん、気にいった曲があったらオリジナル・アルバムにあたってみましょう^^?

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2008年3月 9日 (日)

アートペッパー 『ミーツ・ザ・リズムセッション』

しばやん@サンデー@ホームです^^?久しぶりに完全休日な日曜日のCDアルバムは。そうだ、ジャズを聴こう^^!

Art_pepper_meets

Art Pepper 『Art Pepper meets The Rhythm Section』 1957年 

Art Pepper, alto sax; Red Garland, piano; Paul Chambers, bass; Philly Joe Jones, drums.

Red Garland appears by arrangement with Prestige Records, Inc.

お薦め度: ★★★★☆、 

泣ける度: ★★★★☆、

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

一口コメント: 稀代のジャズサックス奏者 アートペッパーが、巨匠マイルス・デイビスのリズムセッション(The Rhythm Section)とコラボったライブ感溢れる名盤。1957年1月19日のスタジオ録音なのですが、まったく50年以上も前の録音であることを感じさせない鮮度の高いアルバムです。

実は、お茶の水にあるオーディオ・ユニオンの地階のアクセサリーコーナーのカリスマ店員さんが試聴用に使っていて、じわじわとそのリファレンスディスクとしての知名度が高まったといういわくつきの1枚ですが、オーディオ・チェック用のディスク(CD)としても有名です^^?

でもオーディオチェックとして使えないこともないですが、躍動感溢れるリズムセッションと、アートペッパーの唄心に満ちた‘泣ける’サックスの掛け合いは、本当に最初から最後まで一気に聴かせてくれます。

Art_pepper_back

曲名は、左の背表紙をクイック。

どれもいいですが、とりあえず最初の曲、「You'd be so Nice to Come Home To」は泣けますね^^?

この曲は左チャンネルがサックス、右がリズム・セッションなのでチャンネル・セパレーションのよさや、つやのあるセクシーなアルト・サックスの、‘キラキラ’かつ‘いぶし銀’のような音色をいかに再現するかでオーディオセットの素性がわかってしまうという非常に有名なオーディオチェック曲でもあります。

ところで、このアルバムは、たくさんの高音質盤が作られ、今でも複数販売されています。私の持っているバージョンは、真空管で再生してCDにリマスターしたというAnalogue Productions 社の24Karat Gold Limited Editionという輸入盤です。背表紙には、Mastering: Doug Sax at the Mastering Lob with tube electronics from the original master tapesと、ご丁寧に書いてあります。

CDは、結構経年変化しないので、同じタイトルを何枚も買うことはまずありません。気に入ったアルバムは、複数選択肢がある場合、ちょっとぐらい値段が高くても高音質盤とか紙ジャケット盤とかちょっと一ひねりあるバージョンを購入したほうが、のちのちまで、かなり満足度が違います。ご参考まで^^?

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2008年3月 7日 (金)

ミスター・チルドレン 『ボレロ』

ミスチルを紹介するにあたって、どのアルバムを選ぶのかちょっと迷いました^^?

Bolero_mrchildren ミスター・チルドレン(Mr. Children) 『ボレロ(BOLERO)』 トイズファクトリー TFCC-88099 1997年3月5日発売 

お薦め度: ★★★★☆、 

泣ける度: ★★★★☆、 

アルバムとしての完成度: ★★★★☆

基本的に私は好きなアーティストは全曲制覇!をめざすのですが、ミスチルは、その対象のひとつでです。 まあ一言でいえば、平成歌謡(J-POP)の代表選手のひとつといえましょう。

実は、大ブレイクした4枚目のアルバムの『アトミック・ハート』と、この6枚目の『ボレロ』とどちらを最初の一枚として取り上げるのか迷いました。しかしながら、泣ける曲の多さ、アルバムとしての完成度から、まず『ボレロ』を取り上げることにします。

Bolero_book_2 01.prologue、02.Everything(It's you)、03.タイムマシーンに乗って、04.Brandnew my lover、05.【es】~Theme of es~、06.シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~、07.傘の下の君に告ぐ、08.ALIVE、09.幸せのカテゴリー、10.everybody goes-秩序ない時代にドロップキックー、11.ボレロ、12.Tomorrow never knows (remix)

もう、このアルバムの構成にはいうことがありません。イントロのインストロメンタル(01)から始まって、「世間知らずだった少年時代から・・・」と「Everything」が畳み込むようにメロディを刻む。どうも、この曲(唄)には、ヴォーカル・作詞・作曲 桜井和寿さんの個人的なドラマもあったようで、ファンにはこの歌詞もぐっとくるそうです。(ずいぶん当時、週刊誌で話題になりましたよね。詳細は触れませんが)

大ヒットした曲が02、05、08、10、12と5曲も入っているだけで買いなのに、その間のちょっと地味な佳曲が適切に挟みこまれているのもまたよい。

「09.幸せのカテゴリー」なんて、さりげない佳曲の最たるものだと思うのですが、この歌詞の世界は、まさに桜井節というか日本語のすばらしさというかJ-POPの芳醇さを感じさせてくれます。こういう言葉とメロディーって、本当にいいなあと思いますね。

ということで、ミス・チルの中期の大傑作アルバムではないでしょうか^^?

P.S. 最後に置かれた「12.Tomorrow never knows 」は、まさに名曲ですね。ミスチルは結構、最後の曲に泣ける曲をもってきているようです。『アトミックハート』の「Over」しかり^^?

Bolero_back

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2008年2月26日 (火)

レイシェル・アンRachelle Ann 『ゴー(Go)』 

さて、いよいよというかしばやんが住んでいるフィリピンのポップスを紹介します^^?

Rachelle_ann_go レイシェル・アン(Rachell Ann) 『ゴー(Go)』

VIVA Records VR CDS 04 134 2004年発売

お薦め度: ★★★★☆、 泣ける度: ★★★☆☆、 アルバムとしての完成度: ★★★★☆

初めてしばやんが購入したオリジナル・フィリピノ・ミュージックのCDです。フィリピーナ・シンガーの唄のうまさに脱帽しました^^?

フィリピンといえばいろいろなイメージがあると思いますが、私がフィリピンにきて一番驚いたことは、とにかく歌がうまい。フィリピン人エンターテーナーというと日本ではネガティブなイメージもありますが、本場というか、こちらはとにかく街中に音楽があふれているイメージです。

店屋でも常にBGMがかかっていて店子のお姉さん、「歌っちゃうよ」、おにいさん、「踊っちゃうよ」って感じ。コンビニやファーストフードやスーパーマーケットでもFMラジオや店内放送(BGM)にあわせて、仕事をしながら鼻唄どころか、本当に歌っているし^^?

あまり偏見を与えるのはよくないと思いますが、フィリピン人と唄と踊りは切り離せないって感じです。

さて、このアルバムを買ったきっかけは街のヒットチャートで流れていた「Don't Cry out Loud」ではないかしら。フィリピン人にアーティスト名と曲名を教えてもらっていざCD屋へ。

CDショップには、ちゃんとOPM(オリジナル・フィリピノ・ミュージック)ってコーナーがあるのですね。つまりJ-POPと同じことか。

Rachelle_ann_back 1. When You Find Your Voice, 2. From The Start, 3. Don't Cry out Loud, 4. Love won't Let Us Be, 5. Dreaming of You, 6. Here I am Again, 7. Give it All, 8. Love of My Love, 9. Stay in Love, 10. Kung Alam Mo Lang, 11. Solitaire, 12. You and Me (We wanted it All) with Christian Bautista, 13. Through the Rain

これぞラブソングというか王道な選曲なのですが、おもしろいのが洋楽のリバイバルとかのカバー曲も多いこと。3曲目の「Don't Cry out Loud」も元唄がどれほどはやったのか知りませんがアメリカの曲のリバイバル。13曲目の「Through the Rain」はいわずと知れた(しばやんは知らなかったけど)マライア・キャリーの名曲。

ところで、このレイシェル・アンさんは、「Search for a Star」というテレビの勝ち抜き歌合戦での優勝者。日本でもありましたよね。日本でも一昔前、アイドル歌謡というのがありましたが、フィリピンのすごいのは、容姿もともかく唄が本当にうまいこと。

ともあれ、このアルバムがきっかけで、アジアの歌姫と呼ばれるレジーン・ベラスケス(Regine Velasquz)や男性シンガー、バンドグループなどフィリピンのポップミュージック(OPM)の世界にしばやんは足を踏み入れることになったのでした^^?

おまけ:

Rachell_ub フィリピーナが美人であることは結構有名ですよね。(実は地域によっていろいろ違うのですが)。スタイルとかファッションのセンスもいいし、ただし気候が日本と全然違うので単純な比較はできないのですが…。

昔から世界の国々というかその地域独特な音楽に関心をもってきたのですが、唄や踊りって実際、どこの社会でもあるので、その国なり地域なりを理解するのに絶好の糸口になります。庶民の一般芸能=大衆芸能が今でこそ、日本の学界の研究者でも研究対象としてなりたつようになってきましたが、実は普通の人にとっては、理屈ではなくて、それが一番、大切なことのような気がします。

http://homepage1.nifty.com/arukunakama/n00011.htm 世(界)は歌につれ、歌は世につれ 2000年5月30日

http://homepage1.nifty.com/arukunakama/n00012.htm ‘歌って踊れる’の意味とは 2000年8月3日

市井の生活、日常生活で、どこまで風俗や習慣も違う人と‘何か’を共有できるのか。そんな足元の実感世界を大切にしていきたいと思います^^?

http://homepage1.nifty.com/arukunakama/n00015.htm 半径三メートルの実感”(©妹尾河童)・・・自分の感性を信じること 200012 28

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2008年2月21日 (木)

マイケル・ジャクソン 『スリラー』 25周年

とうとう買っちゃいました^^?

Thrieler_org マイケル・ジャクソン 『スリラー』 

Michael Jackson ' Thriller'The 25th Anniversary Edition, The World's Biggest Selling Album of All Time

25周年記念盤 EPIC/LEGACY 88697179872

お薦め度: ★★★★☆、 泣ける度: ★★★☆☆、 アルバムとしての完成度: ★★★★☆

いわずと知れた1982年発売、1983年のグラミー賞8部門受賞、世界で一番売れているといわれている伝説のマンモス・アルバム。名プロジューサー Quincy Jones と組んだマイケルの最高傑作か?

当然、以前からカセットテープとかMDのダビングではもっていたのですが、CDアルバムは持っていませんでした。フィリピンでもCDは購入できるのですが、結構古いアルバムなのでマイケル・ジャクソンのベスト盤は手に入れやすいもののオリジナルアルバムはほとんど売っていません。

たまに日本のCD屋にいっても、とりあえずCDにしましたという、やすっぽたいジャケットがいやで購入を見合わせていました。紙ジャケットとかでたら買おうと思いつつ・・・。

たまたま朝日新聞の記事で25周年盤がでたことを知り、当然フィリピンでも売っているだろうということで、早速、購入しました。

Thrieler_25 A面: 1. WANNA BE STARTIN' SOMETHIN', 2. BABY BE MINE, 3. THE GIRL IS MINE with Paul MaCarthney, 4. THRILLER, 5 BEAT IT

B面: 6. BILLIE JEAN, 7. HUMAN NATURE, 8. P.Y.T. (Pretty Young Thing), 9. THE LADY IN MY LIFE, 10. VICANT PRICE EXCERPT From "Theriller" Voice Over Secssion

B面の始まりはBILLIE JEANでよかったかしら?

当時、70年代の後半からMusic Television (MTV)が本格的に日本でも紹介されるようになり、ポールマッカートニーとのドゥエットで話題を呼んだ3. THE GIRL IS MINE とか、4.スリラー、5.ビート・イット、6.ビリージェーンとかは、曲そのものというよりミュージックビデオの映像と共に、衝撃をもって日本で受け入れられたという記憶があります。

中高生の猫も杓子もスリラーのダンスや、ムーン・ウォークとかをマイケルの華麗な踊りをまねしたものでした^^?(しばやんはやっていないけど)

25周年記念盤ではCDとDVDの2枚組みですが、CDのオマケボーナストラックは却下。ただし、DVDの映像特典は、必見です。これを買うだけの価値はある^^!

できればポールとのドゥエットのTHE GIRL IS MINE の映像もつけていただきたかったというのは、おねだりでしょうか^^?

さすがワールド・ベストセラー、マイケルを知る人も知らない人も一聴の価値ありです。

P.S.

ちょー有名曲だけでなく、Human Natureとか渋い曲もあり、選曲・配曲よし、アルバムとしての内容も濃ゆいです。

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2008年2月19日 (火)

サザンオールスターズ 『kamakura』

このような大御所をどのようなタイミングで、しかもどのアルバムから紹介するのか、ちょっと悩んでいたのですが、エイヤーといってしまいます^^?

Southern_kamakura_front

サザンオールスターズ 『kamakura』

ビクター音楽産業(現ビクターエンタテイメント) VDR9003-4 1986年3月31日 発売

お薦め度: ★★★★☆、 泣ける度: ★★★★☆、

アルバムとしてお薦め度: ★★★★☆

まあ、みなさんサザン体験(経験)を語りだすと長くなりがちなので簡潔に^^?

私が初めて、サザンをアーティストとして意識したのは、大学に入ってから同級生に、『バラッド1』と『バラッド2』をまとめて貸していただいてからでした。(梅ちゃんありがとう^^!)

本来、そこらへんから語り始めたいのですが、ベスト盤をいきなり紹介するのもなんだし、ということで、このアルバム(2枚組み)を取り上げた個人的な理由を3点。

1.サザンとしての初めての2枚組みのアルバムで、1977年のデビューから10年近くなって、彼らも自信を深めて世に問うた力作であったろうこと。確か、この年の冬に友達と二人で栂池がどこかのスキー場に入ったときに、ゲレンデでサザンのこのアルバムがエンドレスでひたすらかけられていたことを今でもおかしく思い出します^^?(たぶん、バイト君の個人的な趣味だったと思いますが。)

確かにこの頃は、サザンかユーミン(松任谷由美)かって時代で、このアルバムは2枚組みであるにもかかわらず非常によく売れました。

2.「愛する人とのすれ違い」とか個人的に好きな曲が入っていることと、特にどれがとはいえませんが、「Melody(メロディ)」とか売れ筋でベスト盤にはいってくる曲だけでないバラエティに富んだ佳曲が全編にちりばめられていること。2枚20曲という大作でありながら、最初から最後までアルバムとして聴かせてくれます。いまさらながら彼らの才能と守備範囲の広さを感じさせてくれます^^?

3.実は今年の年始に田舎で、高校時代の同窓会がありました。もう卒業以来19年ぶりに地元の友達と再会したのですが、二次会のカラオケで当時からサザンファンで有名だった友達が、「夕日に別れを告げて-メリーゴーランド」という曲を歌ってくれました。

「遠く離れて High-School / 揺れる想い出 / 心にしみる 夏の日」

~ 中略 ~

「色あせた校舎に / 別れを告げる / 鎌倉の陽よ サヨナラ

独り身の 辛さを / 音楽(おと)に託して / お互いに 笑いあえる

夢ばかり 見てた頃に / 忘られぬ女性(ひと)よ

oh もう逢えないのだろ My Friends

瞳の 奥でなく

(oh, oh-) She was in love with me one day, oh yeah

言葉に ならぬほど」 ~ 後略 ~

大学時代から地元を飛び出して、いまだに一人、異郷(マニラ)の空にいるしばやんとして、ちょっと胸にくるものがありました^^?

Southern_kamakura_back

← 曲目はクリックしてみてください^^?

ちょっと蛇足ですが、歌詞カードのフォントが曲ごとに違っています。サザンは、そんなところにもこだわっているんです^^?

いつもの繰り返しになりますが、ぜひ‘アルバム’として楽しんでください。

P.S.

もうひとつの理由として今日がお誕生日の人へ。サザンの「Happy Birthday」というバースデー曲が入っていることも、このアルバムを取り上げるきっかけとなりました。

そうだ、そのうちシチュエーション別の‘泣ける唄’を特集してもいいかもしれませんね。バースデーソング特集とか。

ではでは^^?

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2008年2月17日 (日)

吉田兄弟 『MOVE[ムーブ]』

どうもJ-POPばかり続いてしまったので、気分転換に、こんなのいかがでしょう^^?

Yoshida_move 吉田兄弟 『MOVE[ムーブ]』 ビクターエンタテインメント VICG-60296 (VZCG-5026)  2000年11月22日 初回限定盤

お薦め度: ★★★★☆、 泣ける度: ★★★☆☆、 アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

2000年前後の邦楽ブーム?のひとつの大きなきっかけとなった吉田兄弟のセカンドアルバムです。

実は、以前も書きましたが、たまたま犬も歩けばで立ち寄った東儀秀樹さんのコンサートを聴いたのがきっかけで、この吉田兄弟のアルバムを買いました。

http://homepage1.nifty.com/arukunakama/n00016.htm

でも本当にいろいろな選択肢があるっていいですね。温故知新ではないですが、結構身近なところというか足元にすばらしいものが潜んでいる。伝統や歴史を踏まえたうえに新しい創造がある。最近、そんな気がしています。

収録曲:

01.あゆみ 02.唸風(てんぷう) 03.津軽よされ節 04.津軽小原節 05.湧水 06.息吹 07.恋し 08.津軽じゅんから節 掛け合い曲弾き(MOVEヴァージョン)

ところで、このアルバムはビクターエンタテインメント株式会社の製作・販売。ようはレーベルの話なのですが、日本のオーディオメーカーって、結構、レコードレーベルをもっているんですね。ソニーしかり、東芝しかり。他のメーカーもあったと思いますが。

ビクターさんも本体のオーディオ事業のほうが不振なのですが、20bit K2 SUPER CODINGとかXR-CDとか、ソフト面というか音質に対する追求はすばらしい。それとよく知られたことですが、腕利きのプロジューサーがいるらしい^^?

名前は詳しく知りませんが、キロロさんもビクターさんに‘発掘’されたとか。有名どころはサザンオールスターズがビクター所属ですが、吉田兄弟とかキロロとか、そもそもマイナーぽいけど本当によいミュージシャンを発掘して商業ベースにのせていくのって非常に大変なことだと思うのです。売れる売れないは結果論的な要素が多いのではないでしょうか。逆に散々広告しても売れないケースもよくありますし。

そういえばビクターの邦楽レーベルも有名みたいですね。ちょっと変わったところでは、世界的な民族音楽学者の小泉文夫さん監修の『世界民族音楽大成?』か何かの全集も確かビクターさんが出していたと思います。

今でこそ、エスニックとか民族音楽が日本でもブームを経てそれなりのCD棚を占めるようになったのですが、全然ブームでなかった40年も50年も前に、全然マイナーなレコードを作ってしかも市販する。今となっては知る人ぞ知る貴重な文化遺産です^^?

映像として残っていないのが、今となっては非常に惜しまれますが、よく世界中、辺境地にまで録音に行ったものです。

脱線しますが、しばやんの本業?の開発援助業界でも、よく教育とかトレーニングなど人間開発にかかるソフトの分野と巨大なインフラ建設に代表されるハードの分野のどっちが大事という議論がなされるのですが、当然、みなさん普通に考えてわかるように、‘どちら’も大事で大切なのですよね。

オーディオや音楽の世界もそうだと思うのです。録音技術やCDなどへの製盤技術、再生技術などハードウェアの開発も大切なら、音源というかソフトそのものも当然、大切。

よく、ソフトの大切さがとかれますが、実はハードも非常に大切だと思います。

でもそもそも、それらの課題に対してこだわりをもっている職人さんたちや彼・彼女を支える多くのバックスタッフ、実際に工場での製造スタッフも当然含まれますが、これらの裏方さんたちがいるからこそ、われわれは安心してしかも身近にいい音楽を楽しめる、つまり日々の感動を味わっているわけです。

ソフトやハードの影には、個人個人の思い入れというか志という熱い思いが込められている。そんなことを忘れてはいけないと思います。

ふとそんなことを思いました。ではでは^^?

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2008年2月16日 (土)

米米CLUB 『Octave~オクターブ~』

どうも古い曲ばかりですみませんが、「R35」ということでご容赦を^^?

08021505_4 米米Club 『Octave~オクターブ~』 Sony Records 1992625日発売 SRCL2428

お薦め度: ★★★★☆、 

泣ける度: ★★★★☆、 

アルバムとしての完成度: ★★★★☆

カールスモーキー石井が率いる米米CLUB8th アルバム。 あの名曲、「君がいるだけで」を収録。

たしかこの曲は1992年のレコード大賞を受賞しました。またこのアルバムも、米米CLUBの最高傑作ではないでしょうか。五星をあげたいくらい完成度の高いアルバムです^^?

わたしも忘れた頃にたまに聴くのですが、このアルバムは、まさに米米Clubのバンドとしての円熟期というか非常に密度の濃い仕上がりで、録音もまたいいです。ブラスセクションやコーラス、管楽器のインストロメンタルを含め、オーディオのチェックCDとしても使えます。一曲目の立ち上がりとか、メリハリの効いたサウンドはオーディオ泣かせというか機器の素性を見事にあぶりだします^^?

08021504 1.Tomorrow is another day、2.君がいるだけで、3.NICE TO MEET YOU、4.春雷 coup de foudre、5.愛 Know マジック、6.ときめき、7.愛はつづいてる、8.恋人たちの想い出、9.O・ME・DE・TORE、10.ラリホー王、11.Eことあるサ、12.心のままに

最初から最後までアルバムとして聴かせます。CDジャケットも凝っているので、ぜひアルバムとしてお楽しみください。

非常に売れたアルバムなので中古CD店で安く売っているでしょうが、これは買ったもの勝ちです^^?

しばやんが、このアルバムの完成度を保証します^^?

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2008年2月15日 (金)

小椋桂 『マルコ・ポーロの冒険』

ちまたでは、バレンタインデー、それはフィリピンでも変わりませんが、今日の紹介もまた、懐メロです^^?というより、ほとんど知名度0かもしれない^^?

Marco_front 小椋桂 『マルコ・ポーロの冒険』 キティ・エンタープライズ発売、ポリグラム販売 オリジナル発売 1979年6月1日 CD選書 1996年 KTCR-1507

お薦め度: ★★★☆☆、 泣ける度: ★★★☆☆、アルバムとしての完成度: ★★★★☆

もうここまで古いと、積極的にお薦めするアイテムではないので、個人的な感想をいくつか。

まず、これはNHK「マルコ・ポーロの冒険」というアニメ番組の主題歌、挿入歌をフューチャーしている小椋桂のシルクロードをテーマにしたオリジナルアルバムであって、それ以上でも、それ以下でもない。でも、わたしにとっては2つの意味があります。

1つ目は、シルクロード、マルコポーロもシルクロードも幼き頃(小学生の5,6年生ですか^^?)冒険家や探検家、なにより「世界を股にかける」ことを夢見たしばやんの原点のひとつであろうこと、NHKのアニメをリアルタイムでみた世代とでもいいましょうか、このアニメでは最後の5分ぐらいを割いて本当のシルクロードの映像を流していました。つまり、NHK特集のシルクロードの放映時期とこのアニメは微妙に連動していたのですね。今でも、NHKのシルクロードはすばらしい番組であったと思います。喜太郎のテーマ音楽といっても若い人にはピンとこないだろうなあ、すでにシルクロードの新しいシリーズが終わったくらいですから^^?

まあ、東西交渉史や地理書や旅行記の好きなしばやんとしては、旅というのは永遠の憧れというかテーマなのですね。

2つ目は、このアルバムに出会ったいきさつですが、一つ目に述べたアニメのリアルタイムの視聴者であったことはおいておいて、このレコードの音質にびっくりしたことがレコード芸術?とかオーディオとの出会いのきっかけであったということです。

つまり、テレビアニメをみたのは小学生の頃で、当然、そのころはLPもレコードもオーディオも関心がなかったというか高嶺の花であったわけですが、たしか高校生の頃、地元の愛知県の豊橋の中古レコード店でたまたまこのアルバムに出会ったのです。

まあ、ジャケットがきれいだったのと、たぶんというかアルバムタイトルに引かれて中古レコード店で試聴させてもらったのですが、そのときにLPの音のよさに衝撃を受けたことが今でも忘れられません。

一曲目は、「大空からみれば」という曲なのですが、その立ち上がりの音の良さというか生々しさに正直、ぶっとびました。自宅には簡単なレコード再生機しかなかったのですが、LPってこんなに音がよかったのかと、その中古レコード店で初めて認識しました。

基本的に時代柄もありアコースティックな楽曲構成なのですが、このレコード店の生々しさは、正直いって、それ以来出会っていません。その場で、レコードも買って、その十数年後かにCDも買っているのですが、CDプレーヤーですら、その中古レコード店の生々しさを再現できていない気がしています。少なくとも、私の持っている機器では^^?

♪pastel_piano♪さんも言っていますが、音楽にこだわる人がCDプレーヤーというか音の入り口にこだわる気が私もわかるような気がするのです。

ところで、私は、今のシステムで、プロアックのタブレット50というスピーカーと、オーラデザインのVA100IIというアンプを使っています。上善如水(じょうぜんみずのごとし)」というお酒があるのですが、ある意味、無色透明な音がする機種を使っている訳です。実に癖のない音がするアンプとスピーカーなので、CDプレーヤーの素性がそのままでてしまう、いわば空気のようなシステムなのですね。

このアンプとスピーカーで、SONYのCDプレーヤーや、クォードCD77や、トライオードのルミナスDACを使っても、いまだかつて、中古レコードで聴いた音を再現できていません。いったい、あのときのシステムはなんだったんだろう。LPのくせにといったら失礼ですが、本当にLPもFM放送も、音源としては実にいい音をしているんですよね。大概、LPプレーヤーやアンプ、スピーカーがその能力を最大限引き出していない。まあ奥の深い世界です^^?

Marco_back 曲目: A面 1.大空からみれば、2.蒼き狼、3.また旅仕度、4.誰でもいいから、5.望郷、6.キシュラック ヤイラック B面 7.マティオ、ニコロそしてマルコ・ポーロ、8.ひとすくいの水、9.大地は、10.黄金のパイザ、11.いつの日か旅する者よ

個人的には、「また旅支度」とか「誰でもいいから」とかは泣けます^^?

「また旅支度」の歌詞に以下のようなフレーズがあります。

「振り返る街の 過ぎてきた村の / 思いおこせばみんな いい想い出ばかり/

今この街も いいことばかり /  なぜまた旅仕度」

まるで国際開発コンサルタントの宿命をいっているようで^^?

「誰でもいいから」では、

「訳もなく 気も狂うほどの/孤独にさいなまれる時/何もかも これまでのことが/無意味に思えてくる時/誰でもいいから 誰でもいいから/ただそばにいて欲しい/それが君であればと」

「誰でもいい」といいながら、ちゃっかり「それが君であればと」というオチがつくという・・。

もしかしたら、わたしみたいな風来坊の応援歌のアルバムのような気がします。

ではでは^^?

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2008年2月10日 (日)

キンモクセイ 『13月のバラード』

残念ながら2008年1月で活動を停止してしまったキンモクセイの4thアルバムを紹介します。

Kinmokusei_13gatsu_1_2 キンモクセイ 『13月のバラード』 2005年12月21日発売 BMG JAPAN BVCR-11081

お薦め度: ★★★★☆、泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★★☆ 

一口コメント: 12ヶ月の一月ごとのドラマを綴った季節感と抒情感にあふれるカレンダーアルバム。昭和歌謡のテイストが懐かしさを誘います。

もっとも、自身で「ポピュラー・ミュージック・グループ」を語っているので、それはもとよりなのですが・・・^^?

08021001_2 <Calender Songs>

1月 冬の磁石、 2月 僕よりずっと大人だった彼女の愛、 3月 さよなら涙くん、

   たかが春

4月 春のセンセーション、 5月 いいじゃん、 6月 生まれてはじめて

   されど夏

7月 SUMMER MUSIC、 8月 僕の夏 (more 陽炎 version)、 9月 悲しい楽しい日々、

 そして秋

10月 du-lu-bi-du、 11月 シグレイン、 12月 13月のバラード

最初の曲から適度の疾走感をもって、緩急にとんだステップ・バイ・ステップの恋愛風景が描かれる。昭和のアイドル歌謡を髣髴させる青春アルバムの一枚といったところでしょうか^^?

全体に派手さはありませんが名曲・佳曲ぞろいで、歌詞と曲にそれぞれの味があります。ぜひトータル・コンセプト・アルバムとして楽しんでください^^!

P.S.

ポスター仕様の歌詞カードもまたいい味出しています。下の写真は、初回盤特典の(2006年の)カレンダージャケットです。

私は、2006年の末に一時帰国したときに、ひょんなきっかけで購入したのですが、昨年(2007年)は、発売当時に購入したみなさんと1年遅れでしたが、一年間を通して楽しめました^^?

P.S. 2

昨年末の一時帰国時も、「ベスト・コンディション」というベストアルバムを購入しました。最近では「さよならの表情」とか本当に味のある曲をリリースしていて、今後にいろいろ期待していたのに・・・。本当に残念です。

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2008年1月23日 (水)

コブクロ 『5296』

昨年(2007年)末、日本に一時帰国していました。日本での楽しみのひとつは本屋とCD屋をまわることです。

今年初めのレビューは、コブクロの新しいアルバム。『5296』

お薦め度: ★★★★☆、泣ける度: ★★★★☆、アルバムとしての完成度: ★★★★☆、

やっぱり購入のきっかけは、2007年のレコード大賞をとった「蕾」が収録されていることでしょうか。以前、マニラでテレビで「Musicステーション?」でたまたまコブクロの「蕾」ともう一曲(アルバム未収録曲のラブソング?)を聴いて、そのとき以来、なんとなくコブクロという存在が気になっていました。

今年はたまたま日本で、年末の日本音楽大賞と紅白歌合戦を観たのですが、やはり今年の新曲で一曲を選ぶというと「蕾」が心に残りました。そもそも新曲をリアルタイムで知らないのですが、紅白や音楽大賞で(初めて)聴いた他の曲と比べてという意味です。

最近のアーティストでは、‘ポピュラーミュージックグループ’という売り出しの「キンモクセイ」も関心をもってみているのですが、これらのグループをみていると「昭和歌謡」の逆襲というような気がするのです。今、実際に1980年代とかそれ以前のコテコテの歌謡曲がリバイバルしていませんか。

そして若いアーティストの間で、今っぽい曲というよりむしろ、逆に、非常にバタくさい曲が増えているような気がします。レトロブームというより、若い世代にとっては、‘古かろう’が知らないものは‘新しい’ものとして捉えている。コブクロは二人とも、ちょうど30歳ですが、彼らは同時代としてフォークやニューミュージックを捉えているというより、新たに古い唄のよさを発見して、そのエッセンスを彼等の言葉と音楽で再現している。そんな気もします。

ところで、2007年は団塊の世代が還暦を迎えるピークの年。1960年代から本格的に始まった日本のフォークやロック、ニューミュージックの旗手と言われた人たちが早くも還暦を迎える時代、確かにJ-POPはストックとして非常に豊穣なものになってきていると思います。

その中の「昭和歌謡」を勝手に定義させていただくと、かなりこっ恥かしい言葉を使って健気に元気に物語るなかに、なにかしら翳があるというか、もの暗い曲調も併せ持つ。演歌とアイドル歌謡に代表されるいわゆる‘歌謡曲’のテイストをもった曲たち。これは、平成後にブレークした1990年代のJ-POPとは、ちょっと似て異なるというか、もうちょっとダサくてバタくさくてこっ恥しい感じと申しましょうか。例えば、「一青窈」もそんな感じがしませんか。彼女のアルバムを聴くと非常にレトロな感じがする。変な話、ユーミンより遥かに年齢は若いはずなのに、曲調がもっと古くさい感じがする。

またテクノやダンスとかの雰囲気とかメカの遊びに走らずに、まっとうな唄づくりをしているともいえます。リズムや音の楽しさ、目新たしさというよりも、メッセージとしての唄の力を感じさせてくれる。なんども言っていることですが「言葉とメロディー」を押さえた王道な曲作りを、久々にこれらのアーティストからは感じました。

Disc1[CD] 01. 蒼く、優しく 02. コイン 03. 蕾 04. どんな空でも 05. 君という名の翼 06. WHITE DAYS 07. 君色 08. 水面の蝶 09. 風の中を 10. 月光 11. 風見鶏 12. Diary 13. Fragile mind

Disc 2 [DVD] Video Dlip “蒼く 優しく” Extra “2006~5296~2007”

全般に佳曲の集まりというか、めちゃくちゃ派手な曲はなく、けっこうしっとりとしたバラードが多いような気がします。何気に聞き流してしまいそうですが、歌詞がよい曲が多いですね。歌詞カードのライナーノートを読むのも楽しいものです。やっぱりアルバムはトータル芸術なのでちゃんと買わないといけないですな^^?

今回、初回限定盤のCD+DVDを購入したのですが、DVDのインタヴュー映像もなかなか見ごたえがあったです。そこにアルバム収録曲のライブの様子とか録音風景とか、本人のコメントがでてくるのも裏舞台を覗くようでおもしろかったです。

ではでは^^?

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2007年10月13日 (土)

ふきのとう 『D.S.ダルセーニョ』

かなり昔の曲ですが、こんなアルバムを。

Fukinotou_3 ふきのとう 『D.S.ダルセーニョ』

1.泣ける度 ★★★★☆、2.アルバムとしての完成度 ★★★★☆、

Sony Records SRCL2053 CD選書 1991 オリジナル 1981年5月21日

もともとオリジナルアルバムを知っていたわけではありません。この中に一曲、非常に心に残る曲があり、何年もかけて、ようやくオリジナルアルバムに巡りあったというほうが正しいでしょう。

「サヨナラ」 細坪基佳 作詞・作曲

「駄目になった訳なんか 言わなくてもわかっている筈

僕は君と違う道を 歩こうとしている

君は僕の届かないものを みつめようとしている

こんな風に目を逸せて 心の無い会話で

空しさを量っていても 辛いだけじゃないか」

いきなり“駄目”で始まるこの曲、もともとは大学時代、ヨット部でヨットハーバーの宿直に入った時に有線の「懐かしのフォークチャンネル」かなんかで流れていたオールド・フォークソングをカセットデッキで録音した時にたまたま入っていた曲で、曲名もシンガーも全然わかりませんでした。初めて聞いたのは、たぶん、1980年代の終わりから1990年頃で、この曲が、「ふきのとう」というユニットの「サヨナラ」であることを知ったのは、もう卒業して就職して何年も経ってからだったと思います。たまたまCD屋でみかけて、もしやこの曲ではということで購入したのではなかったでしょうか。

でも、邦楽というかJ-POPというか、フォークとか呼び方はともかく日本語の歌を聴いて思うのは、非常に歌詞が素晴らしいということです。メロディーもさることながら、だいたいいい曲はメロディーも歌詞もいいと思います。特に、日本語ならではの言い方というか、変な言い方ですが、日本語を知っていてよかったとか、日本人でよかったと思うときがありませんか。

「だからサヨナラ サヨナラ

離れていく心は もう戻せないのだから

僕にサヨナラ 君にサヨナラ

僕たちの別れをしよう」

「僕は君の瞳に映る 僕だけを愛していたのか

君は君の心が作った 僕を信じていたのか

自分を愛すると同じぐらいに 君を愛せただろうか」

前にも書きましたが、人を愛する唄、人と別れる唄、その他の唄しかこの世にないという人もいます。最初は、いい歌だなぐらいの感じでしたが、この唄も歌詞を知って、その深さに気づかされました。

このアルバムは、1981年の発表。山本康生、細坪基佳のドゥオのフォークユニットの後期のアルバム。1974年から10何年活動していますが、やはりそれほどメジャーではなかったのではなかろうか、しかもこの「サヨナラ」なんて、佳曲のひとつではないのだろうかと思ってしまいます。このアルバムの集録曲は以下のとおりです。

A面: 1.羊飼いの恋(山本康生作詞・作曲)、2.パレード(山本)、3.浮雲(細坪基佳作詞・作曲)、4.静寂(しじま) (細坪)、5.メロディー(山本)

B面: 6.達磨オヤジの唄(山本)、7.微笑み(細坪)、8.今宵三日月春の暮(細坪)、9.サヨナラ(細坪)、10.雨々降れよ しめやかに(山本)

このうち、3.浮雲、5.メロディー、10.雨々降れよ しめやかに なども、しっとりとしたバラードで‘泣かせて’くれます。

J-POPというか、いろいろな歌がありますが、やはり私はシンプルでアコースティックな曲でいいので、とにかく歌詞を大事にした唄がいいなあと思います。歌詞にドラマというかシンガーなり作詞・作曲者が伝えたい何かのメッセージがある、そんな‘泣ける唄’にこれからも巡りあっていきたいです。

ではでは^^?

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2007年7月21日 (土)

CDオムニバス 『大阪ソウルバラード』

たんなるグリコランナーのフォローみたいな記事ですが^^?

Photo_24 コンピレーション 『大阪ソウルバラード』 ビクターエンタテインメント 2003年8月

お薦め度: ★★★☆☆、 泣ける度: ★★★★☆、

アルバムとしての完成度: ★★★★☆

まあ、オムニバスアルバムを「泣ける歌が聴きたい」で紹介するもの初めてですが、曲目をみていただけるとわかるように、確かに‘泣ける唄’が満載ですわ。先の2003年の大阪・神戸の旅で難波のレコード店で売っていたのを思い出します。

結局、大阪で買わずに帰って、東京で買おうと思ったら、全然レコードもといCD店で見つからなくてちょっと焦った記憶もまた懐かしいです。

曲目: 1.やっぱ好きやねん(やしきたかじん)、2.悲しい色やね(上田正樹)、3.大阪で生まれた女(BORO)、4.酒と泪と男と女(河島英五)、5.生まれる前から好きやった(やしき)、6.大阪ビッグ・リバー・ブルース(憂歌団)、7.大阪エレジー(シャランQ)、8.なめとんか(やしき)、9.いじめやんといて(トミーズ雅)、10.OSAKA ON MY MIND(上田)、11.あんた(やしき)、12.お前が好きやねん(門田頼命)、13.大阪で生まれた男(間寛平)、14.大阪恋物語(やしき)、15.おやすみ大阪(ファンキー・プリンス)

まあ、それにしても、濃ゆいラインアップですわ^^?

学生時代、大阪で4年、浪人時代、京都で半年、良いも悪いも学生時代の一番多感な時期を関西で過ごしたことは、今となって思えば非常にかけがえのない時でした。

就職で上京(本当の東京)、一時期、免許証に、大阪と京都と東京の住所が書いてありました。三都物語?ハットトリック、まあ愛知の岡崎の田舎からいきなり東京にでなくてよかったです。以前も書きましたが、自分は、結構、関西のテイストが好きなんですよね。

今でも、たまーに、このCDを聴いてまったりしてしまいます。

ではでは^^?

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2007年6月21日 (木)

森高千里 『DO THE BEST』

森高千里っなんていうと、ミーハーしばやんとちゃちゃが入りそうですが、実はしばやんはクリエーターとしての森高千里を、かなり高く買っています^^?

Do_the_best 森高千里 『DO THE BEST』

お薦め度: ★★★☆☆、泣ける度: ★★★☆☆ 

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

EPCA-7003 ONE UP MUSIC/ワーナー・ミュージック 1995年3月25日

女性のボーカルが好きだといいながら、女性のアーティストというと実はよく知らないしばやんですが、このベストもののアルバムは、それなりに楽しめます。というのは、女性の歌手の評価ってわたしはかなり難しいと感じているのです、それはなぜか?

ぶっちゃけ言ってしまうと、男性が作った女性の歌って、演歌であれアイドル歌謡であれ、正直いって私はあまり評価していないのです。リアリティがないというか、いかにも男が考えた女の人生、本当のところ(女性としての本音)はどうなのというのが私の悶々とするところなのです。

すでにお気づきのとおり、このコーナーでは男性のシンガー・ソング・ライターの紹介が今までも多かったと思います。つまり自分が男性であることもあり男性の唄の方が歌詞の内容がすっきりときて共感が持ちやすいからなのです。

女性のアーティストも聴かないわけではないのですが、自分の‘言葉’をもっている女性アーティストというと、実は寡聞にしてわたしはあまりよく知りません。(勉強不足ですみません)

例えばすぐに浮かぶのは、松任谷由美とか中島みゆきとか‘いるか’さん、渡辺美里とか、新しいところではキロロとか、ちょっと意外な盲点をつけば、斉藤由貴。

この森高千里も、斉藤由貴も、ご存じのとおりバリバリの作詞作曲のシンガー・ソング・ライターではありません。しかし、わたしがこのふたりの‘アイドル’歌手を買っているのは、アイドルといわれてデビューしつつも、曲は作れないまでも(実はつくっています)自分で歌詞をつくったり積極的に歌手+αを実践しているからなのです。

Photo_20 収録曲: 1.ロックンロール県庁所在地‘95(森高・森高)、2.雨(森高・松浦誠二)、3.私がオバさんになっても(アルバム・ヴァージョン)(森高・斎藤英夫)、4.渡良瀬橋(森高・斎藤)、5.私の夏(森高・斎藤)、6.ハエ男(シングル・バージョン)(森高・森高)、7.Memories(シングル・バージョン)(森高・斎藤)、8.風に吹かれて(森高・森高)、9.ロックン・オムレツ(森高・伊秩弘将)、10.気分爽快(森高・黒沢健一)、11.夏の日(森高・斎藤)、12.素敵な誕生日(森高・高橋諭一)、13.私の大事な人(シングル・バージョン)(森高・森高)、14.二人は恋人(Remix)(森高・斎藤)、15.今日から(森高・高橋) 注:曲名(作詞者・作曲者)

上記にみるように、実はコアな森高ファンの間では常識の話なのですが(私は違いますが)、このアルバム、意外なようですが森高千里が全て作詞しているんです^^!

もうかなり古い曲ですが、2.雨(1990)、4.渡良瀬橋(1993年)、8.風に吹かれて(1993年)、11.夏の日(1994年)、15.今日から(1995年)など、ちょー名曲の数々の作詞が森高本人だと思うと、急に襟を正したくなりませんか。

私としては有名曲も多いし気紛れに購入したベスト・アルバムですが、作詞の経緯を書いたライナーノートをよんで、ミーハー気分は吹っ飛び、素直にアーティストとしての森高千里に敬意をはらうようになりました。

‘自分の言葉をもつ’ということ、これは哲学、文学、科学、劇、音楽など全ての人間活動に対する私の評価基準でたぶん一番大切にしていることです。

きっと時代を越えて残っていくものは、自分の言葉というかオリジナリティーを持つもの、たとえ最初は与えられたものであれ、自分のものと考え自分の考えというか自分の‘言葉’にまで昇華したものが真価をもつ。わかったふりの借り物の言葉はいらない、朴訥でつたないものであっても‘自分の言葉で語る’ということ。

そんなところに、私は自分の言葉をもとうと(努力)する者の‘かっこよさ’みたいなものを感じます。(わたしもそうありたいと思っています。本当に。)

P.S.

ところで、このCDですが初盤もののパッケージを中古で買って、通常版を手放してしまったのですが、通常盤もできがいいというか決して手を抜いていないです。

思えば、森高千里は、売れるための戦略としてとった南沙織のカバーの「17才」(1989年)ではミーハーを演じていましたが、実は非常な才媛であったと思います。名曲「雨」を収録した『古今東西』(1990年10月17日発売)とか、私も数枚アルバムを買いましたが、単なるアイドルを超えたアルバム・アーティストとしての素質が十分感じられる佳作を発表しています。(秀作とまでいえないのがつらいですが、通の間でもそれなりのアルバムとしての評価を得ていました。これは間違いのない事実だと思います。)

森高千里は、江口洋介と結婚して(かなり古い話題)芸能活動から遠ざかっていますが、このしたたかさと才能はもっと評価されてもよかったのではないかと思います。まあ、子育てでも一段落したら、復帰もありえるのではないのでしょうか^^?

森高千里 関連の過去ログとして、ご参考まで^^?

http://homepage1.nifty.com/arukunakama/d03002.htm

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2007/04/post_8937.html

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2007年6月 8日 (金)

ベリーダンス・フェスティバル 2007

しばやん@マニラです。

フィリピンでベリーダンス?という気がないでもないですが、以下、マニラでの催しを紹介します。

大学の同窓生の後輩の方が、6月9日(土)にケソン市のアテネオ大学の構内でベリーダンスの公演に出演されます。

もしお時間ありましたら、応援?にいってやってください。なお、午前11時から野外でバザー、ダンスの公演は、午後7時からです。

詳しくは、以下のHPもご参照ください。

http://bellyfest.asiapad.com/index.htm

なんかすごく本格的な楽団みたいで、非常に楽しみですね。

ではでは^^?

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2007年6月 2日 (土)

ビル・エヴァンス・トリオ 『ワルツ・フォー・デビィ』

もう定盤中の定盤といってもよいのですが、ジャズ・ピアノの名曲、ビル・エヴァンス・トリオの『ワルツ・フォー・デビィ』です。

Walts_for_debby BILL EVANS TRIO 『Walts for Debby』

お薦め度: ★★★★☆、 泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

1961年6月25日 NYCヴィレッジ・ヴァンガードにてライブ録音、ビル・エヴァンス(p)、スコット・ラファロ(b)、ポール・モチアン(ds)

ビクター VICJ-60008 (通常盤)1997年、VICJ-61060 (XR-CD盤)2003年

どうもスペックに弱いしばやんは、結局CDだけで通常盤(20bits KZ HQ CD)と、また別の高音質録音盤(紙ジャケット)と、最後(だと思いたい)にでたXR-CD盤(紙ジャケット)の3枚を買ってしまったのでした。

ちょっとわき道から入りましたが、このアルバムはそれほど凄いというか愛着のわく1枚であります。大体、ジャケットがこじゃれているというかカッコいい。以前も書きましたが、いいアルバムはジャケットのアートワークからして凝っています。

さて、このアルバムは、ジャズ・ピアノの貴公子というかダンディズムで知られるビル・エヴァンスのNYCヴィレッジ・ヴァンガードでの伝説のライブ盤。同日に録音された『サンディ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』とこの『ワルツ・フォー・デビィ』は両方とも名盤の誉が高いのですが、このライブからわずか11日後に、ベーシストのスコット・ラファロを自動車事故でなくしているということもまたこのアルバムに陰をそえているというか悲劇性を高めています。

SIDE1: 1.My Foolish Heart、2.Walts for Debby (take 2)、3. Detour Ahead (take 2)、

SIDE 2: 1. My Romance (take 1)、2. Some Other Time、3. Milestones、

CDのボーナストラック: Walts for Debby (take 1)、Detour Ahead (take 1)、My Romance (take 2)、Porgy (I love you, Porgy)* Additinal tracks not on original LP

曲目でいうとやはり1曲目、2曲目、4曲目、メロディの美しさに‘泣けます’。ピアノとベースのインタープレイがどうのこうのといわれていますが、素直にトリオとしてのかけあいを楽しんでいる、そんな光景が目に浮かびます。適度にドラムスのシンバルやスネアが何気に絡んでくるところなど、やはりトリオとしての完成度の高さが評価されるべきだと思います。

実は、私はクラシックの室内楽曲が好きなのですが、やはりトリオって最低限のユニットだと思います。クラシックのトリオって、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、ジャズのトリオは、ピアノ、ベース、ドラムス。これ以上、足さない引かないという最低限のラインというか。

クラシックなら、ヴァイオリン・ソナタ(ヴァイオリン+ピアノ)とかチェロ・ソナタ(チェロ+ピアノ)というジャンルがありますが、ジャスでは、2つの楽器のみってちょっとさびしいし、ピアノ+ドラムだったら、ピアノソロだけでいいって感じですね。

ともあれ、SIDE 1ともSIDE 2とも駄曲がなく非常に密度が濃いのでジャズ初心者でも安心して楽しめるのではないでしょうか。

P.S.

以前も書きましたが、CD化に伴っていろいろおまけ(ボーナストラック)をつけるものもどうしたものかなあと思います。当初のアルバムが意図したところ、限られた時間(LPの録音時間)の中で、いかに情報密度を上げるかということで工夫したところまで、別テイクやらおまけをつけると、そのA面、B面のそれぞれに込めた思いが総じて薄く散漫なものになってしまっている気がします。特に名盤とされるものは、CDでも通常盤から高音質盤や紙ジャケット盤などいろいろ作られるよう(つまり売れるわけだ)ですが、高音質盤や紙ジャケット盤ほど、オリジナルだけの選曲にしてほしいと思います。

他のレーベルをみよ。いくら収録時間が短くてもオリジナルの配曲のままではないですか。A面とB面がつながってしまうのは仕方がないのですが。

あと通常盤とXR-CD盤の試聴比較。通常盤のほうが実は滑らかで聴きやすい気がします。XR-CD盤の方が情報量が多いようで、このライブでも演奏中の観客の声や咳音がXR-CD盤の方がリアルに聞こえるのですが、それって音楽を聴くという観点からはどうでもよいことです。

つまり、‘リアル’であることと‘よい演奏’ってことは全然関係なくて、オーディオファンもよく勘違いをしていますが、あのシステムでは聴けなかったこんな‘音’が聞こえたといいますが、我々は‘音楽’を聴いているのであって‘音’を聞いているのではありません。逆に繊細さや‘音’を聞くことに走りすぎると肝心の音楽の‘心’を聞き逃してしまうのではないかと思います。

ただし、前にも書きましたが、シンプルな生楽器のアンサンブル(ジャズトリオしかり室内楽しかり)を楽しむには、音が団子になってしまわない、つまり各楽器のメロディーラインがたどれるくらいのステレオとしての再現性の高さ、音離れのよさもほしいところです。当然、そうでなくても‘音楽’は楽しめるのですが、そのようなステレオ機器で聴くと、もう少し深く楽しめるといったところでしょうか。

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2007年5月24日 (木)

Y.M.O. 『浮気なぼくら』

やはりY.M.O.というと、どうしても忘れられないのが、このアルバムです。

Photo_16 Y.M.O. 『NAUGHTYBOYS/浮気なぼくら』

お薦め度: ★★★★☆、 泣ける度: ★★★☆☆

アルバムとしての完成度: ★★★★☆

CDで紙ジャケットが再現された初回限定盤の帯のコピーが、「憎さあまって、可愛さ百倍/浮気なぼくら/にく かわい ひゃく」というもので、なんのこっちゃという感じですが、アルバムのジャケットには、『NAUGHTYBOYS』としか書いてないのですよね。この1998年1月15日のアルファミュージック/東芝EMI盤は、ピクチャーCDで、オリジナル・ライナー・ノーツ入り。時代を感じるけど、歌詞カード(オリジナル・ライナー・ノーツ)のイラストが妙に可愛い^^?

実はこのアルバムは、歌詞つきの曲が、YMOにしては例外的に多くて、そういう意味でも非常におもしろいと思います。

Photo_17A面、1.君に胸キュン(浮気なヴァカンス)、2.希望の途/Expected Way、3.Focus、4. 音楽/Ongaku、5. Opened My Eyes

B面、1. 以心電信(予告編)、2. Lotus Love、3.邂逅/Kai-Koh、4. 希望の河/Expecting Rivers、5. Wild Ambitions

ジャケットの裏も載せましたが、ちょっと妖しいけど、非常にあか抜けた都会っぽいアルバムだと思います。

ちょっとプライベートになりますが、「君に胸キュン」は、中学1年生の夏の思い出(なぜかクラブ活動)とシンクロしています。とにかく暑い夏でした。(なにがかは内緒^^?)

「テクノポリス」、「ライディーン」、そして「君に胸キュン」、「以心電信」と、あの頃、洋楽ロックとも、バタくさい演歌やアイドル歌謡曲や、まだ未成熟であった和製ロックとも一線を画した新しい‘何か’をY.M.O.が、体現していたような気がします。

実は、思想的にも深いものを持っていたのですが、まだまだ子供だったわれわれはそれを知るよしもなかったのでした。

おまけ: Y.M.O.のオリジナル・アルバム (単に写しただけですが)

イエロー・マジック・オーケストラ (1978年11月25日オリジナルリリース)

イエロー・マジック・オーケストラ (US版) (1979年7月25日)

ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー (1979年9月25日)

パブリック・プレッシャー (1980年2月21日)

増殖 (1980年6月5日)

BGM (1981年3月31日)

浮気なぼくら&インストゥルメンタル (1983年5月24日、1983年7月27日)

サーヴィス (1983年12月14日)

アフター・サーヴィス (1984年2月21日)

正式な活動期間をわたしは調べていませんが、活動期間の短さに較べて、日本社会や世界(日本人のワールド・ツアーなんてとても考えられなかった時代背景でした)に与えた影響は非常に大きかったといえるのではないのでしょうか。

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YMO 『AFTER SERVICE』

さて今回は、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の‘散開コンサート’の紹介です。‘散開’って何って感じですが、世間的にいう解散コンサートのことで、このアルバムは1983年の11月23日から12月22日にかけて9回、行なわれた「1983 Y.M.O. JAPAN TOUR』のライブの編集版なのです。

Photo_13 Y.M.O. 『AFTER SERVICE』

お薦め度: ★★★★☆、 泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★★☆

どうも、ベストモノばかり紹介すると、通の筋の方からは軽くみられるのですが、もし今YMOを1枚選ぶとすると、やはりこれしかないでしょう。(実際には、LP2枚ぐみ)

イエロー・マジック・オーケストラ、実は1993年に突然、‘再生’したり、1990年代の後半にもリバイバルがあり、今でも再発見というか若いファンを惹きつけている、‘早すぎた天才’(しばやんいわく)たちのグループであったと思います。

坂本龍一、細野晴臣、高橋幸宏、それぞれYMO結成前も、その後も独得のスタンスで日本のミュージックシーンを引っ張ってきた才人たち。ソロ活動でも広く知られています。

Photo_15 disc 1. A.1 Propaganda, 2. Tong Poo/東風、3. Behind The Mask、4. Solid State Survivor、5. La Femme Chinoise/中国女、 B. 1.Ongaku, 2. Focus, 3. Ballet, 4. Wild Ambitions, 5. Kai-koh

disc2.  C. 1. Expecting Rivers/希望の河、2. See-Through, 3. key, 4. Technopolis, 5. Rydeen, D.1. You've Got to Help Yourself/以心電信、2. 過激な淑女、3.君に、胸キュン-浮気なヴァカンス-、4. Firecracker

実はこのCDというかLPが出る前に、NHK-FMで、ライブがオンエア-されたことがあるんですよね。先に書いたように、このアルバムは、1983年の11月23日から12月22日にかけて9回、行なわれた「1983 Y.M.O. JAPAN TOUR』のライブの編集版なのですが、たしか1983年の12月か翌1984年の1、2月頃に2時間の特集で、NHKーFMでまるまる「散開コンサート」が流されて、120分のカセットテープに録音して何度も聴いたものです。ちょうど中学生の1年生の冬ですか、とにかく寒いときの話で、ステレオラジカセすらなかった我が家でモノラルのラジカセでエアチェックした記憶があります。もしかしたら、12月22日の武道館の最後の音源でなかったかしら。今は、どこに行ってしまったやら^^?

そんなかんなで気になるアルバムではあったのですが購入はずっと後のこと。就職してから1995年頃、たまたま中古で買ったCDは、なにか無理に1枚に押し込んだみたいで、どうもバランスが悪いというか曲のすわりが悪い。

先日(2007年5月20日)、たまたま日本に一時帰国した際に、紙表紙のアルバムジャケットのCD2枚組みを購入して、ようやく納得。そもそもLP2枚組みで、曲目は上記のとおり。わたしが手に入れた初期のCD1枚盤には、B-2 Focus, B-5 Kai-koh、C-2 See-Throughの計3曲が省かれていたのでした。ちなみに他の曲の順番は、そのままです。

名曲っていうとなんだろう。結構、有名な曲ばかりなので聞けば、ああああとという感じで、初めてでも十二分に楽しめると思います。あえてコメントするとすれば、こんな打ち込みのテクノ・ポップを、今のシンセサイザーやデジタル技術の進んだ時点ではなく、もう20年も前に、まずライブで彼らの楽曲を再現してしまったところが凄いと思うし、特に後半部のC面、D面(CDでは一続きですが)の選曲というか、たたみかけるような展開がすばらしいと思います。

Y.M.O.は、個々のアルバムの評価も高いですが、例えばC-4. Technopolis, 5. Rydeen,という展開は、企画編集モノを除けば、このアルバムならではの醍醐味でしょう。

P.S.

もともとY.M.O.のアルバムは、アルファミュージック㈱、販売:東芝EMIだったのですが、2000年何年かにソニー・ミュージック・ハウスに移ったみたいで、紙ジャケット盤が非常に手に入れやすくなりました。ちなみに、このアルバムは、MHCL213~4 という型番で、2003年1月22日の発売です。そしてソニー版には、坂本龍一監修のライナーノート(インタヴュー記事)がついています。

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2007年5月18日 (金)

第3回 ほろ酔いコンサート(マニラグリークラブ)

前回、おやじコーラス(失礼)のマニラグリークラブの紹介を書きましたが、来る5月19日(土)にマニラのマカティでコンサートが開かれます。

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/life_i_love_you/2007/02/post_49b2.html

第3回 ほろ酔いコンサート 

「マニラ・グリークラブ」+「マニラ・エキスプレス」主催に加えて、女性コーラス「ラ・メール」も特別出演。

5月19日(土)午後4:30から6:30、マカティ・ドゥシットホテル・ニッコー

フィエスタ・サンミゲルにて

会費:700ペソ (ビール、ソフトドリンク飲み放題、軽食つき)

ちなみに事前申込みが必要。富井さん(0917-504-5127)もしくは管野さん(0920-912-8243)とのことです。

実は、しばやんはメンバーに知り合いがいたため、第1回と第2回と欠かさず、コンサートにいっていたのですが、今回は、急遽、帰国で残念ながら出席できません。

いつもこの季節にあることは知っていただけに、誠に残念。メンバーの皆様のご活躍をお祈りしております。

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2007年5月16日 (水)

スターダスト・レビュー 『LOVE SONGS』

『歩く仲間通信』を読んでいただいた大学の先輩(男性です。念のため)から、本当に久しぶりにE-mailをいただきました。またまた古いアーティストですみませんが、そういえば先輩が好きなアーティストと曲があったなあとついついカキコしてみました^^?

Love_songs_1 スターダスト・レヴュー(Stardust Revue) 『LOVE SONGS』

1.お薦め度: ★★★★☆、 2.泣ける度: ★★★★☆

3.アルバムとしての完成度: ★★★★☆

ワーナーミュージックジャパン WPC6-8080 1994年発売

どうも男性ボーカル(グループ)の紹介ばかりですみませんが、やはり唄ということでは男性のアーティストの曲の方がしっくりきます。スターダスト★レヴュー(若い人は知らないかもしれない)初心者には、まず手にとっていただきたい珠玉のラブソング集です。←ちょっと持ち上げすぎか^^?

でも、私がスタ★レビを聴くようになったのは、実は就職した後で、1995年前後だと思います。近所の図書館で何枚かアルバム(CD)を借りて聴いていいなと思ってからでした。

名曲ばかりのこのアルバムですが、私が、スタ★レビで最初にいいなと思った曲は「木蘭の涙」(1993年)です。歌詞とかあまり考えないでなんとなくいいなあと思っていたのですが、何かのきっかけでカラオケで歌詞を読んで、え~、こんな内容だったのと、びっくりした記憶があります。

「前略 ~ いつまでも いつまでも / 側にいると 言ってた / あなたは嘘つきだね / 心は置き去りに」 

といきなり‘どういうこと?’って振っておいて徐々に経緯を説明していく。あくまで小出しに。

「いとしさの花籠 / 抱えては 微笑んだ / あなたを見つめていた / 遠い春の日々 / ~中略~ やがて 時はゆき過ぎ / 幾度目かの春の日 / あなたは眠る様に / 空へと旅立った」

「木蘭のつぼみが / 開くのを見るたびに / あふれだす涙は / 夢のあとさきに」

ということで、やっと「木蘭の涙」というタイトルの意味が明かされます。

そうそう最近も似たような曲がはやりましたね。一青窈(ひととよう)さんの「ハナミズキ」(2004年)。すでにフィリピンに赴任中だった私は、カラオケバーでフィリピン人の女の子に、この曲を教わりました。

この「ハナミズキ」もそのメロディーの美しさとうらはらな歌詞の内容に驚いた曲で、この「木蘭の涙」を連想せずにはいられませんでした。全然違うようだけど、心は通じているというか。一青窈さんいわく、やはりというか、2001年の9.11のアメリカの同時多発テロを意識して書いた歌詞だそうです。

話が唐突ですが、サザンオールスターズの桑田佳祐さんが、「‘ビートルズはガキにはわからない’ということが、ようやく(大人になって)わかった」という趣旨の発言をもう10何年も前にされたのをなぜか覚えています。最近、確かにそうだよなあとよく思います。

本当に幼い頃に流行っていた曲でも、どこかで聞いたことのあるような‘昔’の曲でも、あらためてちょっと‘大人’になって聴くと、全く違った心象風景が広がる。そういう意味で、‘泣ける唄’は、同世代だけでなくそれ以降の世代にも‘再’発見されていく。それだからこそ時代を超えて聴き継がれていくのではないのでしょうか。

収録曲: ① 夜明けのリフ~midnight riff、② Stay My Blue-君が恋しくて-、③ 瞳の中の天国、④ Be My Lady、⑤ 追憶、⑥ 夢伝説、⑦ Endless Dream、⑧ 季節を越えて、⑨ 木蘭の涙、⑩ もう一度抱きしめて、⑪ コバルト色の午後、⑫ 君のすべてが悲しい、⑬ 上を向いて歩こう、⑭ 1%の物語

やっぱり選曲も並べ方もグッドです。結構、売れた曲が多いので、きっとどこかで聞いたことのある曲が多いのではないでしょうか。‘泣ける’度でいったら、⑤、⑦、⑫、⑬とか、しっとりした歌詞の曲がいいです^^?坂本九さんの⑬が何気に入っているのもおちゃめかなと。

わたしは、結構J-POPSが好きなのですが、‘言葉とメロディー’がなにかの‘ドラマ’を語りかける、日本語だからそれがある程度、具体的に想像できる。流行った当時の自分の記憶と何かがどこかでシンクロしているということもあるのでしょうが、(歌詞がよくわからないで聞きがちな)洋楽ポップスとは違った別の‘味’があるような気がします。

P.S.

ちなみに先輩の好きだったといわれた曲は、「Be My Lady」だったと思います。確か。きっと、この唄にまつわる素敵な?ドラマがあったことでしょう。たぶん^^?

あと、オフコースの記事の時も思ったんだけど、「ラブソング」って、やっぱりまじめに聴くとちょっと恥ずかしいというか、とても女の子の前で、正面きって言えないことを代弁してくれているんですよね。かなり‘感謝’しています^^? ← だから、男性アーティストのアルバムの紹介が多いわけだ。

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2007年4月28日 (土)

唄を聴いたら現地にいこう!私の現場主義

オフコースの紹介を書いてきて、ひとつ思い出しました。

高校時代、「秋の気配」という哀愁にみちた曲が好きで、高校3年生か、大学生(大阪の山奥に下宿していました)の時に、東京に行った際に、わざわざ、横浜の「海の見える丘公園」にまで足を延ばしたことがあります。(『SELECTION 1973-78』のB面、最後の曲です。)

歌詞を引用すると、

「あれはあなたの好きな場所 港が見下ろせるこだかい公園・・・」

確か、1990年代の始めだったと思いますが、その公園からは横浜港の巨大なドックのクレーンが見えるばかりでした。かなりがっかり^^?

あと、長崎に大学4年生の夏休みに一人旅で行ったことがあります。「長崎はいつも雨だった」内山田博とクールファイブのご当地ソング。実際に、そのような旅情に誘われて旅したこともなんどもありました。

「岬めぐり」のカラオケビデオにでてくる三浦半島の先端の城ヶ島に、これまた一人旅でいってみたり(作者の意図する本当の岬は、城ヶ島ではないらしい?)、森高千里の唄に誘われて、「渡良瀬橋」を見にいったり。古い記事ですが、ご笑覧を。

http://homepage1.nifty.com/arukunakama/d03002.htm

この旅は、結構楽しかったです。歌にでてくる「八雲神社」にいったり、「床屋の角にポツンとある 公衆電話」ってどこなのって探したり、「渡良瀬川の河原におりて ずっと流れ見て」みたり、ちょっとおたっきーですね、これは。

で、私の最高傑作の、ご当地探索は、ずばりサンプラザ中野(爆風スランプ)の「大きな玉ねぎの下で」 (たしか1980年代後半の曲) ご存知の人はご存知でしょうけど、これは、男の子がペンフレンドで仲良くなった女の子をデートに誘おうと、東京武道館のコンサートのチケットを郵送したのだけども、結局、彼女がこなかったという歌です。(これまた泣ける唄ですね)さびの部分ですが、以下のフレーズがあります。

「九段下の駅を下りて / 坂道を人の流れ押してゆけば / 千鳥が淵 月の水面 振り向けば / 屋根の上に光る玉ねぎ」

なぜか暗記してしまっている^^?

ここで、わたしは‘坂道’を勝手に下がり道だと思い込んでいたのです。ところで大学時代に東京に行った際に、どうしても気になって、実地見聞をしてみました。

確か営団地下鉄東西線の九段下の駅を下りて(実際には地下鉄の駅から上がって)さらに、坂道をあがっていくと、左手に確かに、武道館の屋根の上に金色に光る‘玉ねぎ’がありました。

あそこら辺は、千鳥が淵公園の、‘無名戦没者墓地’とか、ここ数年、話題となっている「靖国神社」のまん前なんですよね。しばやん的には、当然、そこらへんもチェックしています。

でも、まあ歌のイメージと現地の違いというか、下り坂と思っていたのが、現実には上り坂だったという経験は、非常に印象に残っていて、折節に思い出します。

かなり‘ちゃちい’けど、しばやん的な、「現地主義」の原点のひとつです。

別に、国際協力機構の緒方貞子総裁(もと国連難民高等弁務官)の向こうを張るつもりはありません。彼女がとなえるそれと較べたら‘ちっちゃなこと’ですが、私のバックボーンのひとつとなった重要な事件でした。

「旅に学ぶ」 非常に重要なことなので、別途、歩く仲間でも実例を取り上げて説明します。

ではでは^^?

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オフコース 『SELECTION 1978-81』

ついでといってはなんですが、オフコースの中期のベストアルバムを引き続き紹介しましょう。

Cci00002 オフコース 『SELECTION 1978-81』

お薦め度: ★★★★☆、 泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★☆☆

東芝EMI CD紙ジャケット復刻版 TOCT-25643 1981年発売

たぶん、この時期のオフコースは既にメジャーでよく知られた曲が多いと思いますので、2つの曲にまつわるエピソードを紹介しましょう。

A面、最後の曲「さよなら」(もう言うまでもないオフコースの代表曲)の一曲前に置かれた「生まれ来る子供たちのために」(小田和正作詞・作曲)という曲は、発売当時、非常に物議をかもしだしたそうです。(1980年3月5日 シングルアルバム発売)

いきなりの歌いだしが、こうです。

「多くの過ちを僕もしたように / 愛するこの国も戻れない もう戻れない / あのひとがそのたびに許してきたように / 僕もこの国の明日をまた想う ・・・

ひろい空よ僕らは今どこにいる / -生まれ来る子供たちのために何を語ろう- /何を語ろう」

この曲が発売された当時、わたしはまだ小学生で、この曲を初めて知ったのは、たしか高校1年生のときでした。ご存知のとおり、小田和正氏は、団塊の世代なのですが、これは、彼なりの太平洋戦争への総括だったと思います。戦後世代の彼が、戦後35年後に、いざ自分が子供を持つ歳になったときに、歌手としてというより人間として、何ができるのか、何を語れるのかをコミットせざるを得なかった。そんな背景があったのではないかと想像します。また、ずいぶん世間からのバッシングもあったようです。当然、当時は戦前、戦中派の世代の方も多く、‘歌うたい風情’が何をいうかというようなものだったのでしょう。

「・・・ 君よ愛するひとを守りたまえ / 大きく手を広げて / 子供たちを抱きたまえ / ひとりまたひとり 友は集まるだろう / 

・・・ 真白な帆を上げて / 旅立つ船に乗り / 力の続く限り / ふたりでも漕いでいく / その力を与え給え / 勇気を与え給え」

まるで小田版のレクイエム(鎮魂歌)というか、祈りの唄といえましょう。

もう一つの曲は、「I LOVE YOU」(小田和正作詞・作曲)。1981年6月21日シングルアルバム発売。この曲の間奏で、ラジオの音が聞こえます。これもよく知られた話ですが、1980年12月8日にビートルズのジョンレノンがニューヨークのダコタマンションをでたところで狂信的なファンによって暗殺されました。(歩く仲間の過去記事を参照。 2005年12月8日は、暗殺25周年ということで、世界中でニュースになりました。)

http://homepage1.nifty.com/arukunakama/n00029.htm

つまり、ニュースの後で、「・・・ 誰もあなたの代わりになれはしないから」という歌がかぶさってきます。まあ、どうでもよいことのようですが、知っていても損はないというか、トリビアのひとつですね。またここから言えるのは、所詮、我々は、‘時代の子供’であるということなのでしょう。

I_love_you_1 オリジナル歌詞カードの復刻(CDに添付)この歌詞カードによりますと、1981年6月のレコード販売の駅貼り用のポスター(左の図の下)が、まさにそのとき(ジョンレノン暗殺の時の報道写真です。図をクイックしてみてください。拡大されます。

収録曲:SIDE A : ①風に吹かれて(小田和正作詞・作曲) ②夏の終り(小田) ③愛を止めないで(小田) ④せつなくて(大関仁世・松尾一彦) ⑤生まれ来る子供たちのために(小田) ⑥さよなら(小田)

SIDE B : ⑦Yes-No(小田) ⑧愛の終わる時(鈴木康博) ⑨一億の夜を越えて(安倍光俊作詞、鈴木作曲) ⑩いくつもの星の下で(鈴木) ⑪ I LOVE YOU(小田)

初期は小田と鈴木のバランスがそれなりに取れていたのですが、この頃から、楽曲においても小田和正色が強くなってきています。

オフコースのもう一人の立役者、鈴木康博のたぶん最高傑作の一つ、「いくつもの星の下で」から少し引用してみましょう。

「今夜はありがとう ここまでついてきてくれて / 話したいことがあるから もう少しいてよ / あなたの前だけは 僕は素直でいたい / 信じてほしいから せつない思い 打ちあける 」

それに続く、さびの部分は、やはり圧巻でしょう。

「いつもひとり くやし涙 流してきた男のことを / あなたに 聞かせたい 僕のすべて 教えたい / そばに来て 」

この「くやし涙 流してきた男」を、小田に対しての鈴木本人ととってしまうことは、下衆の勘ぐりといったところでしょうか。

P.S.

前回と続くオフコースのアルバムは、昔からレコードで持っていたわけではありません。以前、レコードか何かで聞いたことがあって、2年前にたまたま日本に一時帰国で帰ったときに東京駅の中のCD店で、紙ジャケットシリーズがあったものを買ったのがきっかけです。

ちなみに、そのとき、『LOVE』と『NEXT SOUND TRACK』の2枚も同時に買い求めました。後者の「NEXTのテーマ-僕らがいた-」が、これまた泣ける唄なんですわ。『NEXT』の中古ビデオを大学生の時に買って、ビデオ(もともとTVの特別番組)しては知っていたのですが…。最近、古いJ-POPがCDの特別仕様で再発売されていますが、さすがにそこまでして再発売されるアーティストは、半端でないということです。やはり、いい唄は、いろいろな形で残っていくものなのだと感じました。

ちょっとおやじくさいですが、今は切り貼り・パッチワークの世界で、特に古いアーティストは手ごろな編集版が出回っていますが、オリジナルアルバムの魅力は、そういう中にあってこそ輝きを増してくるのではないのでしょうか。蛇足になりますが^^?

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2007年4月27日 (金)

オフコース 『SELECTION 1973-78』

泣ける唄といえば、やはりオフコースははずせない!

Selection_1973 オフコース 『SELECTION 1973-78』

お薦め度: ★★★★☆、 泣ける度: ★★★★☆

アルバムとしての完成度: ★★★★☆

東芝EMI 紙ジャケット特別版 TOCT-25637 オリジナル 1978年

最近、小田和正が、またリバイバルしているみたいですが、このアルバムは、最初期のベストアルバムです。以前、「ことばとメロディーひとつになって」という一節を引用したのは、アルバム最初の曲、「やさしさにさようなら」(小田和正作詞・作曲)より。下記に全曲名を引用しますが、オフコースって、小田和正と鈴木康弘の2つの突出した個性がスパークしたユニットなのですよね。(もともと1970年に2人でデビューして、1977年から清水等、大間ジロー、松尾一彦の3名が加わりました。)

この最初期のアルバムは、二人のオフコースから5人のオフコースへの過渡期のもの。またJ-POPの音楽史?的にいうと、オフコースのいわばフォークデゥオからバンドサウンドへの移行期で、あとからいわれたことですが、‘ニューミュージック’のさきがけの一つであったと思います。軟弱バンドと言われつづけた小田節も、今になって思えば全然当たり前の風景というか、小田和正の描いた音楽風景が、現代の軟弱若者をつくったというか、1970年代から80年代の音楽シーンを語るのに、ユーミン(荒井由美、のち松任谷由美)とオフコースは絶対に外せません。

収録曲: SIDE A ①やさしさにさようなら(小田)、②通り過ぎた夜(鈴木)、③僕の贈りもの(小田)、④でももう花はいらない(鈴木)、⑤水曜日の午後(小田)、⑥のがすなチャンスを(鈴木)、⑦別れの情景 I (小田)、

SIDE B ⑧眠れぬ夜(小田)、⑨ワインの匂い(小田)、⑩愛の唄(小田)、⑪こころは気紛れ(小田)、⑫青春(鈴木)、⑬潮の香り(鈴木)、⑭秋の気配(小田)

やはり自選のセレクションだけあって、構成がなんともいえません。⑧眠れね夜とか⑭秋の気配とかは、非常に売れた曲だと思うのですが、他のどの曲もわたしのいう佳曲ばかりで、特に歌詞が非常に練られていると思います。小田さんの①、⑤、⑦、⑨、⑩とか、本当に「ことばとメロディー」ということで泣ける唄だと思います。どれも一つの曲の中にドラマが埋め込まれているって感じですね。それが、男と女の別れの一シーンのズームアップであったり、もう少し時間軸をとった、まるで望遠レンズで引いてみたような風景であったり、メロディーだけを楽しむのではなく、歌詞を読みながら聴いてみると、非常に深いものがありますよ^^?

例えば、「別れの情景 I 」(小田和正)

少し離れたほうがいいみたい / こんなに疲れるなんて / ふたりでいる時間は短いのに / ほんの小さな思いやりも / たがいに忘れてしまった / もういちど初めからできるなら ・・・

歌というより、まるで現代詩の一節ですわ、これは。

また、「愛の唄」(同じく小田さん)のさびの部分。

・・・ ありふれたことばを並べてみても / あなたへのあふれる愛は伝えられない

泣きぬれてただひとり / さみしいたそがれには /恋びとよふりむけば /やさしい思い出をあげよう ・・・

文字にするとやっぱり、ちょっと恥ずかしい。でもあの当時、堂々と歌い上げたオフコースはやっぱり偉大です。

P.S.

少し昔めのフォークやロックのアルバムは、楽器構成がシンプルで、非常にクリアな生楽器の響きを楽しむことができます。④でももう花はいらない は、ギタリスト鈴木の作詞・作曲ですが、小田とのツイン・アコースティックギターソロ?を楽しむことができます^^?

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2007年4月15日 (日)

キース・ジャレット『ザ・ケルン・コンサート』

purunさんのコメントに誘われて、もう一枚キース・ジャレットの『ザ・ケルン・コンサート』について書いてみました。

Koln_front キース・ジャレット 『ザ・ケルン・コンサート』、ピアノソロ

1975年1月24日 ケルンにてライブ録音 ECM ポリドールPOCJ2524

お薦め度: ★★★★☆、 泣ける度 : ★★★★☆、 アルバムとしての完成度: ★★★★☆

実は、アルバムとしてのお薦め度は、『マイ・ソング」と較べて、断然こちらのほうが高いです。キース・ジャレットを知ったのは、10年ほど前にジャズを聞き始めて区立図書館で借りたコンピレーションCDの中にあった、『MY BACK PAGES』のピアノ演奏を聴いたのがきっかけでした。(この曲は『SOMEWHERE BEFORE』(1968年)というアルバムに納めされています。Charlie Haden (b)、Paul Motian (ds) 1968年の10月30日と31日のシェリーズ・マン・ホールのライブ録音で、ATLANTICレーベル、East West Japan 発売。

もと曲はボブ・デュランのフォークソングだそうですが、この一曲でなんというかキースの唄心に打たれました。(アルバムというよりこの曲はお薦めです。)

このケルン・コンサートは、キースの即興のソロ・コンサートアルバムの中でも屈指の作品だと言われております。purunさんへのコメントでも書きましたが、キース・ジャレットさんは、クラシックピアノのアルバムもあり、ジャズでもトリオ、カルテット、そしてソロ・コンサートと非常に幅が広いのも魅力のひとつですね。

Koln_back 背表紙: 1枚目 A面 ①ケルン、1975年1月24日、パートI、B面 ②ケルン、1975年1月24日 パートIIa、2枚目 A面 ③ケルン、1975年1月24日 パートIIb、 B面 ④ケルン、1975年1月24日 パートIIc (レコードでは2枚組)

とにかく全編、即興ライブとは思えない完成度の高さで、どこがとはいえませんが、変な例えですが、‘噛めば噛むほど味がでるガム’みたいなアルバムです。

あとこのようなアーティストをみているとクラシックとかジャズとか‘ジャンル分け’自体の無意味さを感じます。人間は平等だとよく言われますが、タレント(天賦の才能)という意味では、やはり人それぞれ違いがあり、また‘天才’というものがありうることは否定できません。スポーツや芸能の世界では、そのような個性がダイレクトにでてくるので、それがまた人間の可能性の素晴らしさを我々に教えてくれるような気がしています。

でも、‘天は二物を与えず’というもの真実みたいで、そこらへんが我々凡人の救いになっているのかもしれません。(これはキースさんのことではないですよ。一般論として)

↑とはいえ、キースさんは、即興のライブアルバムにはムラがありすぎる。これが弱点といえば弱点かもしれませんし、そもそも音楽、特にジャズ・ライブの一過性=ちょっとかっこよくいうと‘一期一会’の本質的な問題かもしれません。問題というか、その日、その時を共有するというライブの楽しさなのでしょうね。

ではでは^^?

P.S.

そういえば、6年前にこんな記事を書いていました。ぜひ、ご覧あれ^^?

「2001年あるいは、21世紀の始まりに想うこと (あたりまえの時代もしくは本物(ライブ)の時代の到来) 2001年1月28日http://homepage1.nifty.com/arukunakama/n00016.htm

4月20日 修整 : レコードが2枚組みであったことをとあるブログで知りました。いくらブランクがあって時間が余ってしまうからといって、2枚組みのレコードが1枚のCDに納めてしまうのは、ちょっと乱暴な気がします。LP時代のアルバムは、やはりA面、B面の区別を、当然、CDを前提としたアルバムは、そのままで。それぞれのフォーマットを尊重することって、実は非常に重要なことだと思うのですが、いかがなものでしょうか。

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2007年4月13日 (金)

キース・ジャレット 『マイ・ソング』

ここでは、多分、今の段階で一番好きな曲を紹介したいと思います。

Cci00003 キース・ジャレット・クァルテット 『マイ・ソング』

キースジャレット(p)、ヤン・ガルバレク(Ts,ss)、パレ・ダニエルソン(b)、ヤン・クリステンセン(ds)

1977年11月 オセロ、タレント・スタジオにて録音 UCCU-9020 (初回限定版)2002、USSU-5059 (通常版) 2003、ECM ユニバーサルミュージック

お薦め度: ★★★☆☆、 泣ける度: ★★★★☆、 アルバムとしての完成度: ★★☆☆☆

人気のジャズピアニスト、キース・ジャレットの1977年の作品。俗にいうヨーロピアンカルテットのアルバムです。ずばり、4曲目カントリー」という曲がちょーお気に入りです。たぶん、私が今まで接してきた音楽の中で一番、美しいメロディーなのではないでしょうか。しばやんの‘泣ける唄’の一番押しです。

今まで、‘言葉とメロディー’にこだわってきましたが、これは別に歌詞はついていないのですが、唄ごころがあります。たまにキースの唸り声がまぎれこんでいるのも愛嬌ですが^^?

残念ながら、アルバムで楽しむほどの統一感やストーリー性はありません。全体のアルバムとしてのまとまりでしたら、有名なソロアルバムの「ケルン・コンサート」の方がはるかに流れがあります。でもいろいろなテイストな曲が入っており、一枚でいろいろな曲想が楽しめるという点は、お薦めできます。

あといいなと思う曲は、①クウェスター、⑥ザ・ジャーニー・ホームといったところですか。

Cci00001_2

ジャケット裏面:紙ジャケット仕様のみ、このアーティスティックな絵がみれます。大体、ジャケット裏面って、CDにする段階ではしょっちゃうんですよね。

SIDE I ①QUESTAR、②MY SONG、③TABARKA

SIDE II ④COUNTRY、⑤MANDALA、⑥THE JOURNRY HOME

ところで、このCDは、初回プラス限定盤の24KゴールドCD、紙ジャケット仕様というやつです。CDの場合、アーティストによって、初回限定盤がつくられることがよくあります。ちょっとだけ通常版より値段が高いことが多いのですが、おまけ曲がついていたり、ジャケットに凝ったりしているので、私はわざわざそのようなものを探して買うことが多いです。

最近、昔のアーティストの何十周年記念とかで、紙ジャケット仕様が発売されることがあります。今、意識的に中古レコード店で集めているのが、YMOとオフコース、そしてサザン・オールスターズの紙ジャケットCDです。

↑やはり、しばやんって、かなりおたっきー^^? ⇒⇒ まあ、それも音楽鑑賞の楽しみのひとつということで^^!

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2007年4月 3日 (火)

'GET BACK Session' by "The Beatles"

さて、37歳の誕生日を迎えて2枚目に聴くレコード(CD)は、なににしようか。(ちなみに1枚目は、‘RENT’のサウンドトラックでした。)

そうだ、「原点回帰」=「GET BACK」でいこう。

Let_it_nake_b ‘LET IT BE...NAKED’ “THE BEATLES"日本では、東芝EMIの発売。2003年

A面: 1.GET BACK、2.DIG A PONY、3.FOR YOUR BLUE、4.THE LONG AND WINDING ROAD、5.TWO OF US

B面:6.I'VE GOT A FEELING、7.ONE AFTER 909、8.DON'T LET ME DOWN、9.I ME MINE、10.ACROSS THEUNIVERSE、11.LET IT BE

1.お薦め度:★★★★☆、2.泣ける度:★★★★☆、アルバムとしての完成度:★★★★☆

これは、確か2003年の秋10月か11月に、ビートルズ33年ぶりの新作アルバムということで、わたしが日本にいた頃、非常に話題になったのであるが、なぜかレコード店で平積みされたCDを前に購入をためらっていた。

別ににわかファンでもなかったし、2000年に『ザ・ビートルズ1』というベストアルバムが発売されて、全世界的に不評を買っていたし、その手のあざとい便乗商法かという警戒感もあった。結局、フィリピンに転勤してから2004年7月3日に購入したのだが・・・。

素直に泣けました^^!

ポールと名プロジューサーのジョージ・マーティンがあらためて世に問うた「LET IT BE」の焼き直し、もとい正確にいうと、「LET IT BE」のアルバムの母体となった「GET BACK Session」の再現か。

ジョン・レノンなきあとにビートルズの新譜はありえないのだが、でも1969年から1970年のビートルズの最後の時期にあって可能性としてありえた「GET BACK」というアルバム。以下に、事実上、最後に発売されたアルバム「LET IT BE」を併せてのせます。

Let_it_be ‘LET IT BE’ “THE BEATLES” 東芝EMI (1970)

A面:1.TWO OF US、2.DIG A PONY、3.ACROSS THE UNIVERSE、4.I ME MINE、5.DIG IT、6.LET IT BE、7.MAGGIE MAE

B面:8.I'VE GOT A FEELING、9.ONE AFTER 909、10.THE LONG AND WINDING ROAD、11.FOR YOU BLUE、12.GET BACK

1.お薦め度:★★★☆☆、2.泣ける度:★★★☆☆、3.アルバムとしての完成度:★★☆☆☆

でもまあ、「GET BACK」(原点回帰)ではなくて「LET IT BE」(なるようになれ)というアルバムタイトルそのものが、現実を恐ろしいほどに表している。

例えば、「NAKED」では原点に戻ろう(GET BACK)から始まって、なるようになれ(LET IT BE)で終わっているのに対して、「LET IT BE」では、A面、B面に売れ筋の名曲「LET IT BE」と「THE LONG AND WINDING ROAD」が適当(失礼)に配置され、「GET BACK」は、届かぬ想いというか最後の‘叫び’として置かれている。

一時期、「NAKED」が発売されてから「LET IT BE」の評価は、どうなってしまうのだろうと真剣に悩んだことがあった。しかし、今つらつら書いてきて思った。

そうだ「NAKED]は、‘たられば’の虚構の世界なのだ。少なくとも33年前の‘ビートルズ’では、「GET BACK」として完成することができなかったし、もしその方向でがんばったとしても今の「NAKED」の形となったかは、誰にもわからない。

「覆水盆に帰らず」

結局、‘原点回帰’といいながらも、その元いた場所は、すでに変わってしまっている。もしかしたらなくなっているかもしれない。たとえ、元の場所に戻ったとしても、自分自身がすでに年老いて‘変わって’しまっている。

変わりゆく世の中で、変わらないものとは、自分が戻るべき原点とは一体何なのでしょうか。

<バックステージ>

なにか書いていて、自分でも思いもよらない結論にたどりついてしまった。‘原点に戻ろう’としたら、その原点自体が‘なくなってしまっている’としたら…。

‘物理的な’ものはなくなってしまっても、‘想い’みたいなものは、そこにとどまり続けるのではないかしら。そうだとしたら、この地球も、宇宙も、いろいろな‘想い’ですでに一杯になっているに違いない。もしかしたら、本当にそうなのかもしれない。

また最近、‘LOVE’というビートルズの新譜がでた。(2006年12月)はたまたジョージ・マーティン(とその息子)の編集だ。本来も何も、これもフェイクなアルバムだ。この手の商法は、いいかげん勘弁して欲しいが、「NAKED」だけは許す。もう年齢的にも多分、ジョージ・マーティンが関わることのできる最後の機会であっただろうから。

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2007年4月 2日 (月)

‘No day but today’ by "RENT"

昨年の4月に、ブロードウェー・ミュージカルを映画化した『RENT』という映画をたまたま最終日に見る機会がありました。

1980年代のアメリカニューヨークのイーストビレッジの下町のアパートに間借りする(RENT)若者たちが主人公です。それぞれ夢をもって大都会の片隅で名もなく生きる8名の仲間たち。同性愛(レズ、ゲイ)のカップル、ミュージシャン志望の男の子、麻薬におぼれるダンサー志望の女の子、ジャーナリスティックな映画監督を目指す男の子。それぞれ夢や希望をもちながらも、なかなか世の中そんなに簡単ではない。

貧しい生活の中で、それぞれパートナーを見つけて、それぞれ挫折と挑戦を繰り返しながら、自分のやりたいことを見つけなおしていくひとつのロードウェイ映画です。結論が衝撃的なのですが、ネタばれになるので、この場ではいえません。

Rent_vcd_1

脚本・作詞・作曲:Jonathan Larson (Feb.4, 1960 - January 25, 1996)

Revolution Studios, Columbia Pictures,Sony Pictures,   2005

これは、フィリピンのVCD(ヴィデオCD)のジャケットなので、日本とは違うと思います。

でもまあ、劇場(映画館)の入り口に「うたっても踊ってもOK」という貼紙があったのは、昔2001年に川越に小旅行でいって一人旅して、これまたぶらりと入った矢口史靖監督の『ウォーターボーイズ』以来です。映画をみて県立川越高校まで足を延ばしたのは言うまでもありません^^?

レントの話にもどると、悲しく切ない話であるのに、なぜか最後に希望がもてるのはなぜなのでしょうか。わたしは、この映画自体が、最初のオープニングの曲(Seasons of Love)にあるように、"525,600min"(これは1年にあたりますが(60分×24時間×365日間)をどう生きるか・どう生きたのか、「No day but today」というサブ・タイトルにあるようなあくまでも今・現在の一瞬を大切にしなければならないというメッセージの故でしょう。

そういえば、クリスマスから次のクリスマスの1年間のドラマでした。「No day but today」は、非常に象徴的な意味を持っています。(←今ごろ気づくお間抜けなわたし^^!)

今まで、仕事で開発途上国の貧困問題とか扱ってきたつもりだけど、変な話だけど、途上国だけでなく先進国もやんでいるんだなあ。先進国に生まれたから全て幸せということは決してありえない。先進国の中でも別の意味での貧困、例えば日本でも所得格差、ワーキング・プアやホームレスなど大きな社会問題になっているように、どこもかしこも貧困問題だらけです。

少なくとも途上国の田舎では食えないことはあっても、麻薬とかAIDSとかはなかったと思うのです。(実際には、途上国でも麻薬やAIDSが蔓延しているところもあるので、そうは簡単ではないのですが)

ただひとついえることは、どんな社会に生きていても一分一秒の価値は変わらないであろうこと。やはり嬉しいこともあれば悲しいこともある、そしてなによりも一人では生きられないという人の性といいましょうか。家族や、なによりも‘仲間’の大切さを教えてくれる映画でした。

‘貧困’ってなにをいうのだろう、家族、仲間など‘共同体の意味’ってなんだろう。そんなことを、あらためて考えさせられた力作でした。

P.S.

過去の記録をみてみたら、ちょうど、2006年4月2日で1年前のことでした。いろいろ気になっていて文章にしたかったのですが、結局1年かかってしまいましたね^^?

これもネタばれなのですが‘テンラブ’というこの映画紹介のコーナーは、ウーピー・ゴールドバードの『天使にラブ・ソングを2』からとりました。これもたまたま見た映画なのですが、非常にツボにはまりました。また別途紹介で取り上げます。

ではでは^^?

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2007年3月31日 (土)

"LIFE" 小沢健二

元祖 渋谷系サウンド、『フリッパーズ・ギター』(←実はどちらもよく知らない?)の小沢健二のソロアルバム。ちょっと古いですが、CD箱(単なるダンボール箱)から久し振りに引っ張りだしてみました。そうそう確かクラシックの指揮者で有名な小澤征爾の甥っ子かなんかです。

Life_ozaken 小沢健二 『LIFE』 東芝EMI TOCT-8495 (1994)

1.お薦め度:★★★☆☆、 2.泣ける度:★☆☆☆☆

3.アルバムとしての完成度:★★★★☆ (勝手なしばやん評価です)

どうも、ちょっと古くてすみませんが、まあ、たまに聴くにはいい感じです。やっぱりアルバムとしてまとまっているというのが、わたしのお薦めの判断基準のポイントです。都会(東京)の日常生活を切り取ったヴィジュアルな歌詞と、おしゃれなサウンド、あか抜けた佳曲(佳作な曲ってこと)が詰まっていて休日にボケ-と聴くのによいのではないでしょうか^^?結構、癒し系のモダンボーイというかシティボーイのアルバムですね。(←これが、渋谷系ってこと?)当時は言葉がなかったけど、これって萌えー系かもしれない^^!

収録曲:1.愛し愛されて生きる