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2011年5月10日 (火)

‘開発’の定義 しばやん流 2011年5月11日現在

mixiの「開発民俗学」のコミュであった質問を元に私なりの今時点(2011年5月11日現在)をまとめてみました。

問い: 根源的質問です。(開発民俗学で取り扱う) 開発対象は「未開発」ということでしょうか?

回答: 「‘開発’の定義 しばやん流 2011年5月11日現在」

1.ある人にとって、今現在より、少しでもその人にとって‘より幸せ’を感じられる状態になることを‘開発’とする。

2.開発←→未開発などの2分割する考え方(二元論)には組しない。それはどういうことかというと、ある‘一部分’を切り取って得られた指標をもって、線(ライン)を引いたり範囲を決めることに対して、まったくその必要性と意味を感じないからである。

3.私が言うのは、あくまで‘人間’それも‘一個人’における満足度をもって‘開発’の意味を考えたい。

ちょっと解説すると、私がこの「開発民俗学」で強調してきたというか現場で学んできたことは、「人間を考えるときには‘全体’を見なければならない」ということです。まあはやりの言葉でいうと、‘ホーリスティック’アプローチでないと意味がない(と言い切ってもよい)ということです。

たとえば、ある事象からとある指標を取り出し、統計学的にその‘数値’の分布を調べ、そのどこかにライン(線)を引くとします。でもこれって所詮、‘二次元’的な把握なんですよね。また、2つとか3つの因子もしくはそれ以上の因子を分析して、ある範囲に含まれる‘もの’を‘良し’をするとします。でも、それでも結局、二次元よくても三次元的な把握でしかありません。

私が、開発民俗学の学びを通じて考えてきたことは、時間軸を加えた四次元もしくは、今では想像もつかないけど、五次元、いや‘次元’にとらわれずに、‘全て’をそのまま、それを‘之’としてみるいうことなのです。

少なくとも、前後左右上下の三次元プラス時間軸の‘四次元’把握は最低でもしなければならないし、今の時点でその気になれば十分でないにせよ、少しでも‘出来る’ということです。

さて、‘之’(=現実、現在)を出発点にして、‘之’がどのように変わっていくのか。その‘変わった’結果の移動点が、‘之’にとって‘どのような意味’を持つのかが重要なのであって、‘之’以外のものにとっては、出発点と移動点自体を把握することは、科学的にいっても不可能です。

このことは量子物理学が明らかにしたことですが、ある‘もの’の大きさなりを測ることは絶対にできません。というのは、その‘もの’を測ろうとした時点で、その‘もの’は変化してしまっているからです。ある‘もの’を測ろうとレーザー光線なりを当てた瞬間に、なんらかの‘変化’を起こしてしまうためなのだそうです。

これを‘理系’的な一例とすれば、たとえば、‘文系’的な言語学をとってみると、全く同じ‘もの’を複数の人が、全く同じように把握することも‘不可能’なのです。よく引き合いに出される会話の例では、Aさんが‘リンゴ’といったときにBさんは、Aさんが言う意味での‘リンゴ’を把握しているかは非常にあやしい。つまり、「語るもの」と「語られる」ものとの間には、なんの理論的な結びつきはありません。共同幻想というか、この‘範囲’のものを‘リンゴ’だとAさんもBさんも思っているので会話が通じている‘気’になっているだけです。

これを極論すれば、AさんとBさんは、決して一生死ぬまで‘理解’し合えないでしょう。それでも、なんとかAさんとBさんは‘闘ったりつぶしあう’ことなく、なんとなく生きている。なぜなら、たぶん私の仮説ですが、お互いに‘理解’しえないことと、完全に‘理解’することをよい意味であきらめてしまっているというか、‘理解’できてしまうことの危険性を本能的にわかっているからなのです。できもしないのに、‘理解’できるという思い込みが、今までのいくつの悲劇を起こしてきたことでしょうか。

これらのことから導きだせる結論は、‘一つ’の‘価値観’だけが支配する世界は今までもこれからも永劫ないであろうということと、‘一つ’という‘価値観’を創造(創造)することと意味がないということです。

これは、今までの西欧近代の‘パラダイム’、分割して理解するというパスカル的な世界観・宇宙観との決別の時期に我々はすでにきているということです。

唐突に聞こえるかもしれませんが、ダーウィンが‘進化論’を考える基礎というか土壌になったのは、西欧の探検の時代以降に始まった‘分類’学といわれています。

つまり、自分(達)が今まで知らないものを知ったときに、それを‘理解’するために、分けて考える‘それ’をひたすらに因子に‘分解’して‘分類’していく。

この分解・分析能力というのは、人間が今までに獲得した能力平たく‘知恵’といってもいいですが、よい意味での‘知恵’の一つですが、致命的な欠点があります。というのは、古今東西‘普遍的な’分類は、今までもなかったしこれからも多分‘絶対に’現れないであろうからです。

分類には、必ず‘一つ’の基準というか‘モノサシ’が尺度が必要なのです。これは一つでは、なにもわからない、二つ以上のものを並べて較べてやっと、それぞれの意味がわかるということなのですが、二つを較べるときに、かならずどちらかを‘一’とする必要が生じます。つまり、‘一’を定めないことには比較できない。

仮に、AさんとBさんがもっているある同じような‘モノ’を持ち寄って較べようとしたときに、どちらとも、自分が持っているものを‘一’としたがるし、‘一’に較べられて、その一より勝る勝らないで悔しがったり、それを不服としてケンカをする場合もあるでしょう。何の根拠もない‘一’に踊らされて一喜一憂する、それはそれで必要なことかも知れませし、一概に否定もできませんが、ライン(線)や範囲を決めるということは、そのような危険を常にはらんでいますし、なにがボーダー線上であるかということが常に議論になります。

でもね、AさんとBさんがいくら俺のほうがお前より勝っていると争ったところで、Cさんからいれば、どっちもどっちじゃん、俺からみれば、AもBも同じじゃんというのが、今までに何度も繰り返された滑稽でもあり悲しみでもあります。

たとえば、Aさんがキリスト教徒、Bがイスラム教徒、Cが仏教徒としましょう。何がいいたいのかわかりますよね。

つまり世の中、‘世界’は、その程度のものなのです。簡単にいってしまうと。

あと歴史的な事実として、絶対に忘れてはいけないことは、その‘一つ’の基準の、‘一’を決めたのは、力があるとされたものです。勝てば官軍といいますが、覇を競って、‘勝った(とされる)もの’だけが、自分が‘一’であることを宣言できるのです。

でも負けたものはともかく、その争いに入っていない、土俵にすら上がっていないものが、覇者の‘一つ’の基準で評価されてしまうのって、非常に傍迷惑な話ですよね。

これが、南北問題や‘開発’問題の本質です。極論すると。

私は、ミレニアム・デヴェロップメント・ゴール(ズ)とか、貧困線(コーラ一缶=100円)を、議論することに全くの価値を見出していません。ただし、それぞれの‘具体的な’課題の実質的な‘中身’の議論に参加することについては、やぶさかではありませんが。

ちょっと脱線しましたが、私は「開発民俗学」を通じて、今述べてきたような‘ものの見方’を鍛えていきたいと思っています。

蛇足ですが、学術的にいうと「文化絶対主義」や「文化相対主義」のどちらをも乗り越えるための‘言葉’を見つけたいし、今までの知のパラダイムを、もう一度、ゼロベースで学びなおした上で、構築しなおしていくことが「開発民俗学」の隠れた裏側の目的です。権威者がつくってきた‘尺度’をぶち壊して、‘平の人’たちが心から共感できる‘尺度’で世の中をみていこう。そのためには、世界を広く‘時空を超えて’旅する必要があります。

これが、「歩きながら考える-世界と開発-」ということなのです。

なんか、うまくまとまっちゃったけど。

P.S.

まったくの偶然かもしれませんが、「No Limits No border」という新しいブログ(プロジェクト)を立ち上げました。これが、私のスタンスです。

No Limits No Border, Shibayan on the Road!

東方西走の‘地域活き生きアドバイザー’のしばやんが贈る、世界をまたに駆ける男旅の物語。 I am your consultant. Always, to be continued.

http://arukunakama.cocolog-nifty.com/no_limits_no_border/

ではでは^^?

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