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2007年5月 7日 (月)

日本国憲法 施行60周年

さて、今年の憲法記念日(5月3日)は、今までとは非常に違った風向きとなったようである。朝日新聞の記事によると、つまり、改憲論議がいよいよ高まっているそうなのだ。日本で実地に体験できたわけではないので、今、フィリピンのマニラで思うことを述べる。

実は、もう3年半ほど前になるが、2001年9月11日のアメリカの同時多発テロに関して記事を書いた際に、日本国憲法第9条について触れている。この記事より再度、引用させていただく。

Photo_4 宮本常一 『民俗学の旅』 講談社学術文庫 1993年(単行本は1978年)

お薦め度: ★★★★★、 ジャンル: 民俗学

以下、非常に長くなるが、最近何度目かに読み返して、気がついた宮本常一氏の文章を引用したい。(『民俗学の旅』 講談社学術文庫 1993、146頁を参照)終戦直後の昭和21年に渋沢敬三氏を東京に尋ねた折の時のこと。

「ちょうど役所(先生は当時大蔵大臣であった)から帰ってきた先生は「幣原さん(当時首相)は大変なことを考えておられる。これから戦争を一切しないために軍備を放棄することを提唱しようとしておられる」と昂奮気味に話された。

「軍備を持たないで国家は成り立つものでしょうか」とおたずねすると「成り立つか成り立たないかではなく、全く新しい試みであり行き方であり、軍備を持たないでどのように国家を成立させていくかをみんなで考え、工夫し、努力することで新しい道が拓けてくるのではないだろうか。一見児戯に等しい考え方のようだが、それを国民一人一人が課題として取り組んでみることだ。その中から新しい世界が生まれてくるのではなかろうか」と言われた。」

今、安倍晋三首相が、教育基本法を改定し、さらには改憲論を持ち出しているが、私は、非常な危機感を感じている。それを、なぜ、どう考えたらよいのか、そんなことを考えるきっかけを、このブログでも取り上げていきたいと思っている。

面倒なようでも自分で考えるということを怠ってはならない。日本国憲法について、2冊、紹介させていただく。いずれも税込み300円の小冊子だ。ぜひ手近において、折節に読みかえしてほしい。

Photo_5 文部省教科書 『復刊 あたらしい憲法のはなし』 小さな学問の書② 童話屋 2001年

お薦め度: ★★★★☆

私は、今でもこの日本国憲法の第9条を解説した部分を読むと、その崇高な理念とそれを学童に教え説こうとした執筆者の熱意に目頭が熱くなってくる。たぶん、本文で触れた渋沢敬三氏の言葉にあるようなことを、まさにみんなで考えようとしていた時代を感じることができる。

Photo_6 童話屋編 『日本国憲法 付 教育基本法 英訳日本国憲法』 小さな学問の書① 童話屋 2001

お薦め度: ★★★★☆、

今年の誕生日(4月1日)に、何をもさておいて、わたしは『あたらしい憲法のはなし』と『日本国憲法』を読み返した。今年は、憲法にこだわってみたい。

私のスタンスは、基本的には3年半前と変わっていない。‘死の商人’や‘キリスト教原理主義’などにも触れているので、ぜひ以下を参照されたい。

http://homepage1.nifty.com/arukunakama/n00020.htm

「2年目の9.11(ナイン・イレブン)の前に考える (自分の頭で考えるということ) 2003年9月9日」

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